オレンジ色の世界 の商品レビュー

カレン・ラッセル(著者),松田青子(訳者)

2024/06/05

SFかなあ。二作目熱々20代のカップルがかけおち中に女子が巨木に寄生される。その時点で二人の未来は破局が決定した。しかし人間とは変な生き物で何とかその事実に立ち向かおうとする。そこに笑いなどない。存在しない物を懸命に手探りで空回りがわかっていながら追い求める。ヒリヒリする。あー、あれだ、ボリスヴィアンの「うたかたの恋」ぽいわ。
でもこういうヒリヒリ感の存在を理解せず「努力すればできるってー」とか言いながらグイグイ来られる方がよっぽどホラー。「気合」じゃ人間はやってけねえ

2023/10/24

終始なに言ってるのかよくわかんなかった。

でも、「私たちたちの日常は、安全な緑色の世界でもなく、危険な赤色の世界でもなく、どちらに転ぶかわからないオレンジ色の世界」という文章がかっこよすぎた。
この言葉だけでもはや満足。