なぜ皆が同じ間違いをおかすのか「集団の思い込み」を打ち砕く技術 の商品レビュー
Collective Illusions: Conformity, Complicity, and the Science of Why We Make Bad Decisions https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000819392023...
Collective Illusions: Conformity, Complicity, and the Science of Why We Make Bad Decisions https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000819392023.html
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私たち人間は社会性を重要視する生き物であるが故に厳しい自然を生き抜いてきた。反面、他者を必要以上に慮り、変に誤解して、変えるべきところを変えず、惰性に流される。本当は何処かおかしいと思っているのに言い出せず、ズルズル… 信念を持って、信頼のおける人から声をあげてみようと思った。そ...
私たち人間は社会性を重要視する生き物であるが故に厳しい自然を生き抜いてきた。反面、他者を必要以上に慮り、変に誤解して、変えるべきところを変えず、惰性に流される。本当は何処かおかしいと思っているのに言い出せず、ズルズル… 信念を持って、信頼のおける人から声をあげてみようと思った。その方が気持ちいいかも。
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- ネタバレ
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この本のここがお気に入り 「ソーシャルメディア上のやりとりの19%は、すでに人対人ではなく人対ボットになっている」「研究では、参加者の5~10%に当たるボットを紛れ込ませるだけで、議論を誘導し、全参加者の3分の2以上に支持される圧倒的多数派を形勢できる」
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集合的幻想について。同調世界の闇、仲間のためなら嘘もつく。多数派の恐ろしさ…など人は人と群れることに特化して進化したんだと再認識した。
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集団でなければ、生き残れない種、人類。 色んなバイアスがあるに違いない。 後から考えて、頭で理解した気になるのが精一杯で、打ち砕く、のはまぁ無理だろうな、と改めて思った。
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「ストレス脳」、「心が疲れない「正しい」休み方」参照。 ●=引用 ●同調バイアスに対抗する第一歩は、自己一致がかけがえのない美徳であると理解することだ。 正直、誠実、寛大、同情など、思い入れの強い個人的美徳は、社会的規範にも勝る。なんの条件もかけられていない、本当の自分を定義...
「ストレス脳」、「心が疲れない「正しい」休み方」参照。 ●=引用 ●同調バイアスに対抗する第一歩は、自己一致がかけがえのない美徳であると理解することだ。 正直、誠実、寛大、同情など、思い入れの強い個人的美徳は、社会的規範にも勝る。なんの条件もかけられていない、本当の自分を定義づけるものだ。他人が備えているからではなく、何があっても信じ抜けるから、その美徳を持ちつづける。ボブのように鏡を見て「私はまともな人間だ」と言えるのも、個人的美徳のおかげだ。 つまるところ、人間は純粋な経済的・功利的な存在ではない。自己利益に適わなくとも自己一致することを選ぶのだから。 人間には真実を語る傾向がある。コミュニティを基盤とする脳の仕組みゆえに、誠実な行動を自分にも他人にも求めてやまない。要するに、嘘をつくよりも 正直でいるほうが気持ちよくなれるのだ。 ●自己一致を生むのは信頼だけだ。不信という幅広い問題に対処しなければ、誰もが自己一致した生活を送り有害な集合的幻想を打ち砕くような文化は築けない。 ●本心の公言とは、人の考えをねじ曲げる(そもそも実在さえしないかもしれない) ソーシャルメディアの実体なき集団に言葉を投げることではない。また、めったやたらに嘲笑や危険に身をさらすことでもない。自己一致のために重要なのは、コミュニティにいる生身の人々のあいだで信念と行動1つにすることだ。自分の内側に加えて、外側でも真実と調和することだ。(略) まずは本書で紹介し スキルを実践することから始めよう。良心が叫ぶときには沈黙しない。「なぜそうなのか?」 「なぜそうではないのか?」と問いかけ、センシティブだが重要な議論の口火を切る。自分と他者の違いを受け入れる。思い込みをしないよう気をつけ、すでにある思い込みには臆せず立ち向かう。明確な根拠がなくても見知らぬ人を信頼する。 集合的幻想に最初のヒビを入れられれば、家族や友人、隣人、コミュニティに想像以上の貢断をすることができる。 ●日々の些細な選択が、世の中をよくも悪くもする。偽りのなかに生きるのを拒否するという単純な行動にも、個人と社会の姿と能力を変える力がある。つまり、自己一致した生活を送る努力が、自分と互いのためにできる最も重要なことの1つなのだ。 実際のところ、力を合わせれば解決できないことなど何もない。社会問題への答えはもう、 目に見えるところに隠れている。私たちは言われるほど分断されていない。 共通の価値観を持っている。私たちは信頼に値するし、互いにできるだけのことをしたいと思っている。自分の内なる力に気づき、自己一致を心がけ、信念に基づいて声をあげれば、集合的幻想の霧を振り払い、よりよい社会の可能性を切り拓くことができるはずだ。
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メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1754479630839677299?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw
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本書の問題意識は、どうすれば私たち一人一人が集団的幻想を打破出来るか、ということに尽きる。集団的幻想というのは、私たち(集団)の多くが集団に対して誤った想像(幻想)をすることであり、集団的幻想に基づいた選択によって「実は誰も望んでいない行動」が多くの人々によって支持されてしまう...
本書の問題意識は、どうすれば私たち一人一人が集団的幻想を打破出来るか、ということに尽きる。集団的幻想というのは、私たち(集団)の多くが集団に対して誤った想像(幻想)をすることであり、集団的幻想に基づいた選択によって「実は誰も望んでいない行動」が多くの人々によって支持されてしまう危険がある。 私たちが想像以上に他人の考えについて誤った認識をしてしまうのは、人間が社会生活上の情報処理を省略するために、模倣や同調によるバイアスが働くからである。その解決の第一歩は、自分自身が傷つく覚悟を持って他者を信頼することであり、沈黙の螺旋ではなく信頼の螺旋を作り出すことである。そうして自分自身を取り戻すことが、自分自身のなかにあるバイアスの存在に気づくためには欠かせない。その気付きこそが集団的幻想に対抗する原動力となる。そして一つの集団に依存するのではなく、複数の所属集団を持ち、模倣や同調圧力の働かない環境を作ることで、異論を唱えやすくする、ということらしい。 それを気障ったらしく言えばこうなる。リアルを生きよう。傷つく覚悟を持って他者を信頼してみよう。そして、自分に正直に生きよう。世の中は、思った以上に美しい。第二第三のジョー・コーネルは、世の中にたくさん居る。
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孫を喜ばせるためにお金を切り詰めてレストランへ連れて行く祖父母、でも本当のところ孫はそのレストランが好きではなかった。 私たちが他者について推測することは、たとえ親しい相手であっても間違っていることが多い。 それが集団になれば、思い込みは加速して、その流れに逆行するのは難しくな...
孫を喜ばせるためにお金を切り詰めてレストランへ連れて行く祖父母、でも本当のところ孫はそのレストランが好きではなかった。 私たちが他者について推測することは、たとえ親しい相手であっても間違っていることが多い。 それが集団になれば、思い込みは加速して、その流れに逆行するのは難しくなる。 でも、互いに言わないだけ、気づいていないだけで、逆行したいと思っている人は案外たくさんいる。 集団の思い込みを打ち砕くには、自己一致を高めること、つまり自分に正直になること、そして様々な集団に参加すること。 特に大切な人にこそ、本心を聞いてみることが大事だと思った。相手のことを思ってしたことが、実は望まれていなかったなんて、悲しいもんな。。
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SNS上の分断と罵り合いに、心を痛め、無力感を味わっている。それでもこの本により、少しは希望を持ってもいいのかな、と思った。複数の集団に所属すること、少しだけリスクを取ること、を心がけて暮らしていこうと思う。
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