メロスの翼 の商品レビュー

4.2

36件のお客様レビュー

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2023/10/23

Amazonの紹介より 第10回静岡書店大賞受賞の横関大が誘う最高の感動。 世界中の強豪選手が集結した「第1回東京レガシー卓球」。 会場では、急遽出場となった毛利翼(マオリーイー)という中国の補欠選手が注目を集めていた。 初戦でいきなり世界ランク3位の選手を一蹴した男のユニフォー...

Amazonの紹介より 第10回静岡書店大賞受賞の横関大が誘う最高の感動。 世界中の強豪選手が集結した「第1回東京レガシー卓球」。 会場では、急遽出場となった毛利翼(マオリーイー)という中国の補欠選手が注目を集めていた。 初戦でいきなり世界ランク3位の選手を一蹴した男のユニフォームには、中国選手のはずなのになぜか日の丸が縫い付けられていたのだ。 不思議な選手の登場に動揺するテレビ局の中継スタッフが調べると、6年前、毛利翼(もうりつばさ)という大学生が、殺人の罪で逮捕されていたことが明らかになる。カメラに映る男とその大学生は同一人物なのだろうか? 過去と現在をつなぐ、絆のラリーが始まった。 中国の選手なのに日本人⁉︎といった興味をそそる展開に、どういう展開になっていくのか楽しみになりました。 そして過去へ。どのようにして「毛利翼」が形成されていったのか。過去から現在へ。順を追って、様々な登場人物から「毛利翼」がどんな人物だったのか語られています。紐解いていくにつれて、垣間見る友情の深さがとても良かったです。 ある理由から、児童養護施設に入ることになり、そこから学校へ通っていくのですが、翼の溌剌さや周囲に対する優しさが伝わっただけでなく、スポーツとしての能力も発揮していて、これが現在に至っているんだと思っていました。 ところが、後半からは雲行きが怪しくなります。横関さんの作品はミステリー作品を多く書いているので、今回はないのかと思っていたのですが、やはりありました。 続いていく悲劇の連鎖は、まぁため息をつくばかりでした。 それまで、青春と感じさせた雰囲気でしたが、どんよりとした雰囲気に変わっていくことにちょっと驚きでした。 ある事実を知った瞬間、「どういうこと!?」と興味をそそる一方で、過去に起きた真相に読んでいて辛かったです。 どうにかできなかったのか?その言葉が、頭の中をずーっと掠めていました。今まで作り上げていた友情が、悲劇を産んだことになんとも複雑な気持ちになりました。 そして、過去の真実と現在の真実が合わさっていきますが、もう涙を誘う展開にジーンときてしまいました。 犯罪が絡むので、素直に喜べない部分もありましたが、「友情」の深さやあり方の素晴らしさを感じました。 今までの集大成かのような色んな要素が絡んでいく現在パートでの試合の模様に涙を誘いました。 これから、みんなどう「毛利翼」と接していくのか? 良い人生を歩んでほしいと思いました。

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2023/10/17

熱い友情の物語。対照的な2人の人物を軸に卓球を通して繋がれるバトンに感動した。正直、展開の強引さやキャラがバタついている感はあるがそれ以上にこみ上げてくるものがある。特に翼と啓介が初めて出会う小学校編が素晴らしい。これぞ青春小説!というものを見せつけてもらえた気がした。後、卓球と...

熱い友情の物語。対照的な2人の人物を軸に卓球を通して繋がれるバトンに感動した。正直、展開の強引さやキャラがバタついている感はあるがそれ以上にこみ上げてくるものがある。特に翼と啓介が初めて出会う小学校編が素晴らしい。これぞ青春小説!というものを見せつけてもらえた気がした。後、卓球という競技に向き合う姿勢がとても真摯だったと感じた。そこは予定調和とならず中国が当然に強いものとして描かれスポーツとしての過酷さも十分に書かれていたように思う。横関さんはさっぱりしたイメージのある方だったが印象変わりましたよ。

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2023/10/14

現在と過去を行き来しながら、物語は進んでいく。 誰が誰とどうやって関わっていくのか最後まで目が離せなかった。 読み応えのある作品だと思う。 最後の章は涙なしで読めなかった。

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2023/10/12
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※このレビューにはネタバレを含みます

過去と現在を行ったり来たりで展開が見えなかったが、最後にテーマが友情だと分かった。なかなか読み応えがある作品だった。

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2023/10/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

毛利翼 静岡出身。4才で母が自殺。母の男から虐待。男は万引した母の弱味を握り部屋にくる。行為中はベランダ。 隣り部屋のカップルの男羽根が男の職場へ。盗聴した音声を持ち込む。虐待はなくなったが極貧。 母が自殺。腐臭に気がつき羽根が翼を救う 孤児院へ。 小学校で三崎啓介と親友。卓球を教えもらう 翼は全中で準優勝。インターハイ優勝。 強豪大卓球部。 美玲、二人の幼馴染の元子役、交通事故で車椅子。静岡に転校。現在声優。 共演した俳優に薬を飲まされ犯される。 翼と啓介で復讐計画。翼は車にGPSを仕掛ける時に俳優に見つかる。怒りをおさめるが よかったぜ、清楚な子が淫乱だったりする に母を思い出す。逆上して殺害 三崎の父の会社が倒産。引越す日が運動会。 アンカーだった翼が一番でゴールする そのまま、三崎の家まで走り、バトンを渡す 互いに、26才。卓球大会に無名中国選手が勝ち上がる。名前は毛利翼。同時の関係者が三崎啓介が名前を偽っていることに気がつく 4才の翼を助けた羽根は医師。 三崎が自分の姿を翼に見せる為にプレーしているのを悟る 妻に翼面会を依頼。ネット中継で自分の姿を翼に見せる。そのタイミングで持ち込み許可されたバトンが翼に渡る 膝を痛めた三崎は準決勝で中国王者に怪我で棄権。 試合後のインタビューで三崎が日本語で バトンをうけとったか? オヤジになってからまた中国王者に挑もう

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2023/09/20

東京アリーナで行われている、中国人同士の卓球の試合を見ていた帝都テレビスポーツ局の社員、中丸は中国人で健闘している選手の一人毛利翼(マオ・リーイー)が日の丸のタグを背中につけているのを見つけます。 なぜ、中国人選手が日本の国旗を背負って試合に臨んでいるのか? 21年前。 片桐弥...

東京アリーナで行われている、中国人同士の卓球の試合を見ていた帝都テレビスポーツ局の社員、中丸は中国人で健闘している選手の一人毛利翼(マオ・リーイー)が日の丸のタグを背中につけているのを見つけます。 なぜ、中国人選手が日本の国旗を背負って試合に臨んでいるのか? 21年前。 片桐弥生という大学生と羽根雅人という22歳の気立てのもの凄くいい無職の青年のカップルが弥生のアパートの隣の部屋の子どもが、母親の交際相手から虐待を受けているのに気づき子供を助けますが。 母親の毛利愛美は自殺してしまい、当時4歳だった子供の翼少年は養護施設へ入ることになります。 そして翼は静岡の小学校で三崎啓介というクラスメイトから卓球を教わります。そこからこの物語は始まります。 この作品はミステリーだと思いますが、とても読みやすく卓球でこんなに熱くなれるとは思いませんでした。 出てくるキャラクターがみんな魅力的です。 まず、翼を助けた羽根雅人は人助けばかりしている超イケメンです。 そして成長した翼の素直で健全なところ。啓介との友情。 途中で話の内容はわかってしまい、ちょっとできすぎだと思うところもあるのですが、この作品が嫌いな人はいないと思います。 今まで読んだ横関大さんの作品の中で一番よかったです。

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2023/09/18

個人的には星100個あげたいレベルで横関さんの本の中でも大好きなタイプのお話だった。『チェインギャングは忘れない』『スマイルメーカー』『ピエロがいる街』が好きな読者であれば今作もおそらく好きなのではないのかな、と思う。単純な殺人事件によるミステリーではなく、人間ドラマにミステリー...

個人的には星100個あげたいレベルで横関さんの本の中でも大好きなタイプのお話だった。『チェインギャングは忘れない』『スマイルメーカー』『ピエロがいる街』が好きな読者であれば今作もおそらく好きなのではないのかな、と思う。単純な殺人事件によるミステリーではなく、人間ドラマにミステリー要素が含まれるようなお話であり、これぞ横関さんと唸らせる傑作だった。後半からページをめくる手が止まらなくなり、気づけばあっという間に300ページを読破していた。 物語は現代から始まり、過去と現代を交互に行き来しながら謎が紐解かれていく仕組みになっている。現代では「東京レガシー卓球」という世界中の卓球の猛者が集結した大会が開催されており、その中には中国の補欠選手である毛利翼(マオ・リーイー)が出場していた。しかし、彼が着用する中国代表のユニフォームの背中には小さな日の丸が縫い付けられており、それを目撃したテレビ中継のスタッフは動揺する。さらに、彼の名前である毛利翼を日本語読みすると「もうり・つばさ」となり、それは奇しくも6年前殺人容疑で逮捕された大学生と同姓同名だった。彼はいったい何者なのか、そして日の丸を背負っている理由は?それを追究していくのだが、これ以上書くとネタバレになってしまうのでぜひ読んでいただきたい… この物語を通して、毛利翼の人生は様々な人がバトンを繋いだ結果形作られていく。最初に彼を助け、いつも不意に現れる謎のイケメンである羽根(好きです)、卓球を教えてくれる啓介、中学で出会う美玲。そしてバトンが巡り、最終的に大会で翼の手元に戻ってくるような構造になっているのがとてもいい。最後は晴れやかな気持ちで終わり、ウルっときてしまうのも100点満点だった。

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2023/09/13

世界中の強豪選手が集結した「第1回東京レガシー卓球」。 会場では、急遽出場となった毛利翼(マオリーイー)という中国の補欠選手が注目を集めていた。 初戦でいきなり世界ランク3位の選手を一蹴した男のユニフォームには、中国選手のはずなのになぜか日の丸が縫い付けられていたのだ。 不思議な...

世界中の強豪選手が集結した「第1回東京レガシー卓球」。 会場では、急遽出場となった毛利翼(マオリーイー)という中国の補欠選手が注目を集めていた。 初戦でいきなり世界ランク3位の選手を一蹴した男のユニフォームには、中国選手のはずなのになぜか日の丸が縫い付けられていたのだ。 不思議な選手の登場に動揺するテレビ局の中継スタッフが調べると、6年前、毛利翼(もうりつばさ)という大学生が、殺人の罪で逮捕されていたことが明らかになる。カメラに映る男とその大学生は同一人物なのだろうか? 翼の人生が切なすぎる。 色色無理な設定はあるものの一気読みしてしまった。

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2023/09/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

あざといというか、イケメン仙人にしろちょっと出来すぎだと思いながらもラストはまんまと泣かされた。 映像化されそう。 ストーリーは展開が多い分、結びが多め重複箇所は読み飛ばししてしまう箇所もあったけど、手紙とバトンはヤバかったな。あとインタビュー。メッセージ性も好きです。

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2023/08/27

卓球の国際大会、中国代表選手毛利翼の背中に日の丸が縫い付けられてる・・21年前隣のアパートで虐待されてる子が救われ、友人が出来、そして卓球を始め、悲劇が始まる。 コテコテだなと思いながら、すっごく面白く読んだ。ある意味予定調和なのだけれど、それを大きく超えてくる。本を読まない「...

卓球の国際大会、中国代表選手毛利翼の背中に日の丸が縫い付けられてる・・21年前隣のアパートで虐待されてる子が救われ、友人が出来、そして卓球を始め、悲劇が始まる。 コテコテだなと思いながら、すっごく面白く読んだ。ある意味予定調和なのだけれど、それを大きく超えてくる。本を読まない「大人の読書感想文」 の対象としてオススメしたい。

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