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教室に並んだ背表紙 の商品レビュー

3.9

40件のお客様レビュー

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2024/11/20
  • ネタバレ

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【その背に指を伸ばして】 いるよなぁ…こういう子。 というか、自分もこうだったかもしれない。 常々思うのだけれど、 読書というものが読まない人にとって 崇高なものにされすぎている。 「昨日3時間もゲームしちゃった」は親に怒られるのに 「昨日3時間も本読んじゃった」は赦されるのか。 どちらも娯楽でしかない。 【しおりを滲ませて、めくる先】 しおり先生が赴任してきた話。 どんな中学校なのかわからないけど、 そんな放置された図書館ってあるか…? 【やさしいわたしの綴りかた】 好きだなぁ〜。 外で読んでいたのに危うく泣いてしまうところだった。 「自分の感じた気持ちは自分だけのもの」 まさにブクログを書く理由。 あかねちゃんの書いた読書感想文は 拙くとも、素直な気持ちが綴られたとても素敵なものだろうな。 【花布の咲くころ】 『花布』って初めて知った。 (この本はソフトカバーだからついてないのね) 一つ思うのは、恋をして変わったとしても 相手の好みに合わせている恋は長く続かない気がする。 二次元が好きな自分を好きになってくれる人が きっといつか現れると思う。 【煌めきのしずくをかぶせる】 アイルーだったんかい!笑 キラキラネームって、つけられた側はどう思うんだろう、 というのは時々考えたことがあったから 2人の違いが興味深かった。 藍琉は読めるけど涙子は無理だなぁ…という時点で 2人を同列なキラキラネームにはできない気がするけど。 彼女は裁判所に申し立てて読み仮名を変えてもいいかもしれない。 ただ、名付け親がもう亡くなってしまった人というのは なかなか変えづらいよね…親も罪作り。 【教室に並んだ背表紙】 表題作。 すっかり忘れていたけれど、相沢沙呼先生だった。 また騙された。 (騙されたままの感想があるけれど、戒めとしてそのままにしておく) この子達、学校にスマホ持ってきているし、 なんで中学生の設定になっているのかな、 どっちかといえば高校生っぽいんだけどな… 高校生になると本を読めとかもう言われなくなるからかな?とか いろいろ考えていたのだけれど、ここまできて分かった。 中学生の世界の広さと高校生のそれではだいぶ違いがあるからだ。 中学生には学校か家か、みたいなところがあって、 その世界の狭さが将来を悲観する原因になりかねないのだろう。 大人になった今読むと「いやまだその歳で…」とか 大袈裟すぎる、と思うような心の内も 彼女たちにとっては真剣な悩みなのだろう。 多分誰しもが一度は思ったことがあるのではないかと思う。 その時、しおり先生のような人に出会えるかどうか、 親や同世代の友人ではない、教師とも違う絶妙な立場の大人との接点が その不安から救い出してくれるのかもしれない。 大人になってから読むよりも、 中高生が読むのに向いてるだろうなという一作。 知り合いにいたらプレゼントしたいかも。

Posted byブクログ

2024/10/07
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その背に指を伸ばして しおり先生 中学の司書の先生。 佐竹あおい 図書委員。二年生。 三崎 一年のとき、あおいと同じクラスだった。 エリ 大谷 図書委員。 間宮 図書委員。二年生。 しおりを滲ませて、めくる先 村井 ゲームクリエイターになりたい。 有川リサ モデルになりたい。 鈴木先生 ハム子先生。 増田先生 図書室の管理をしている。 塚本詩織 司書の先生。 真汐凛奈 図書委員。 加藤公子 二十年前に図書室の本に未来への手紙を入れていた。 やさしいわたしの綴りかた ゴーダ いじわるで最低最悪ハゲデブ野郎。 アイルー 愛琉。 あかね 小沢 間宮 図書委員。 佐野 お調子者。 三崎 あおい 図書委員。 花布の咲くころ 間宮萌香 図書委員。 ユナ 萌香と小学校のときからの友人。 凛堂蓮 二次元。 佐竹 図書委員。 瀬谷陸斗 二年C組。ユナが恋をした相手。 星野まどか 小学生の頃から陸斗に片思い。 あかね アイルー 凛奈 煌めきのしずくをかぶせる 倉田アイル 藍琉。ルイコから左手の絵をもらう。ネイルアーティストになりたい。 ルイコ 田中涙子。ティアラ。放課後の空き教室で倉田に会う。漫画家になりたい。 教室に並んだ背表紙 三崎衿子 早苗 玲奈 佐竹 星野 辻本 真汐凛奈

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2024/04/15

読めば読むほどストーリーに深みが出てきて、何度もさかのぼって読みたくなる作品。 司書の先生ってこんなイメージあるよなぁって思いながら読めた。

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2024/08/04

ーたぶん、きっそう。 あたし、ずっとずっと、さびしかったんだ。ー テーマは6人の少女の「孤独」 彼女たちが抱える孤独はどこか覚えがあるけれど完璧にわかるわけではない。彼女たちの抱える感情は彼女たちのものと思える絶妙な読者との距離感。 それぞれのお話のどこかが繋がってるのが短編...

ーたぶん、きっそう。 あたし、ずっとずっと、さびしかったんだ。ー テーマは6人の少女の「孤独」 彼女たちが抱える孤独はどこか覚えがあるけれど完璧にわかるわけではない。彼女たちの抱える感情は彼女たちのものと思える絶妙な読者との距離感。 それぞれのお話のどこかが繋がってるのが短編の醍醐味。前の話ででてきた子が主要人物になったりするから読んでて切り替えはスムーズに出来ました。 とある短編だけ繋がらないのも最後には納得できる。 いわゆる日常シーンで使われる「若者言葉」に違和感があったけど、それ以外の日常はリアルに感じました。 どの物語も先が気になる終わり方をします。その先を読むことは出来ないけれどその先は彼女達の物語。そういう終わり方は好き嫌いがありそう。私は苦手じゃない

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2024/03/18

はじめ、文体などちょっと入り込めない感じがあって躊躇したけど、次第に慣れた。 短編ならではの、あの子とあの子が繋がってて〜展開が後半ドドドと押し寄せ、後半は結構涙腺ゆるゆるに。

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2024/10/30
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学生時代の、悩みを抱えたときに読みたかった。 図書室ではないけどわたしにも同じような悩みがあって、同じように拠り所を探して得られた場所がある。当時の自分を見ているみたいで胸が痛くなったけど、同じ"孤独"を感じてる人たちに前向きに捉えられる気分転換として良い作品。

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2024/01/26
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好みではない。わりと胸糞要素ある。それぞれのごく普通な女子中学生の世界観はうまく表現されてたとは思う。 2章が急に過去編始まって時系列変だったから、しおり先生あたりで叙述トリックあるだろうなとは思ってたけど、あなたがしおり先生だったのね。それはわからなかったし良かった。

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2024/01/25

本屋で見かけて、タイトルを見て手に取ってしまった作品。 各連作の主人公たちが、各々の悩みを抱え、苦しみ、向き合っている様に心を動かされました。主人公にならなかった登場人物達も、それぞれに悩みを抱えていたはずで、彼や彼女はどうだったのだろう、と考えさせられる作品です。 自分自身が中...

本屋で見かけて、タイトルを見て手に取ってしまった作品。 各連作の主人公たちが、各々の悩みを抱え、苦しみ、向き合っている様に心を動かされました。主人公にならなかった登場人物達も、それぞれに悩みを抱えていたはずで、彼や彼女はどうだったのだろう、と考えさせられる作品です。 自分自身が中学生の頃に感じていた感情を、もう一度振り返ってみたいな、とそんな風にも感じさせられました。 中学生はともかく、高校生以上の方でも、自身の経験と照らし合わせて読める、読みやすい作品だと思います。 自分は、また誰かの感情に触れたくなったときに読みたいなと思います。

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2024/01/20
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しおり先生がとても素敵でした。 ちょっとしたことですれ違っていくこの時期にありがちな人間関係のあれやこれが、切なさと辛さを感じさせて読みごたえがありました。教室の本棚に置いておきたい1冊。 若者言葉についていけない自分に、若干の老いを感じてしまいました汗 微レ存ってなに?!ってか"びれそん"って打ったら変換候補に挙がったのも今びっくりした!笑

Posted byブクログ

2024/01/11
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しおり先生からしおり先生へ繋がれていく司書さん。未来に希望を持てない少女に今がどんなに辛くても大人になれる。希望を持つように支えていく話が良かった

Posted byブクログ