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渋沢栄一がめざした「地域」の持続的成長 の商品レビュー

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2024/08/21

2023年7月に上梓された本書は、見城悌治、飯森明子、井上潤3氏の責任編集によるシリーズ『渋沢栄一と「フィランソロピー」』全8巻(ミネルヴァ書房)の第3巻であり、9名の執筆者が寄稿している。編者はこれまで渋沢研究や地方企業家の経営史的研究でさまざまな成果をあげてきた松本和明氏(京...

2023年7月に上梓された本書は、見城悌治、飯森明子、井上潤3氏の責任編集によるシリーズ『渋沢栄一と「フィランソロピー」』全8巻(ミネルヴァ書房)の第3巻であり、9名の執筆者が寄稿している。編者はこれまで渋沢研究や地方企業家の経営史的研究でさまざまな成果をあげてきた松本和明氏(京都産業大学)である。以下、まず本書の構成を示しておく(括弧内は当該章の著者)。 序章 日本の近代化の要諦としての地域振興(松本和明) 第Ⅰ部 直接的に指導・支援した地域と企業家の諸活動 第一章 渋沢栄一と新潟県長岡地域の発展(松本和明) 第二章 渋沢栄一の道徳観と埼玉における人格教育活動――埼玉学友会・埼玉学生誘掖会・埼玉県人会の検討を中心に(恩田睦) 第三章 中京財界と渋沢栄一(杉山里枝) コラム1 北海道の近代化に向けた渋沢栄一の思い(松本和明) 第Ⅱ部 間接的に関与した地域と企業家の諸活動 第四章 第五十九国立銀行の創業指導と三本木渋沢農場の直轄経営(四宮俊之) 第五章 静岡県と山梨県における金融・鉄道事業と地域振興――地域利害の相克と調整(三科仁伸) 第六章 明治期の九州企業に対する「東京相談役」渋沢栄一の貢献――筑豊興業鉄道会社と若松築港会社を中心に(小野浩) コラム2 地域振興に寄与するはずだった試み――蚕と藍と渋沢栄一(若狭正俊) 第Ⅲ部 地域発展に寄与したインフラストラクチャーの整備 第七章 「流通の枢軸、富殖の根底」としての地方銀行(松本和明) 第八章 汽車製造会社と渋沢栄一(老川慶喜) 第九章 日本における技術移転の新たなパラダイムと地域振興(デイビッド・G・ウィットナー[David G. Wittner][翻訳:松本和明]) 続きは掲載予定の学会誌をご覧ください(2024/8/21追記掲載号は『社会経済史学』第90巻3号に決まりました。)。

Posted byブクログ