大前研一 世界の潮流 2023~24 の商品レビュー
タイトル通り世界の潮流を概観することができた。 2024年現在、世界の行先は本の通りに行っていないことも案外多く、これほど名の知れた方でも予測できない世の中の複雑さを改めて感じた。
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最近怠惰な生活をしていたので、この人の本を久々に手に取った。いつも前向きな気持ちにさせてくれる。 本当にありがたい。 AIが苦手な領域を探しつつAI を使いこなすよう、成長したいと思った。 ■ビジョンを描く、ごゴールを設定する、構想力 ■問いを生み出す ■枠組みをデザインする ■...
最近怠惰な生活をしていたので、この人の本を久々に手に取った。いつも前向きな気持ちにさせてくれる。 本当にありがたい。 AIが苦手な領域を探しつつAI を使いこなすよう、成長したいと思った。 ■ビジョンを描く、ごゴールを設定する、構想力 ■問いを生み出す ■枠組みをデザインする ■常識的判断をする ■人を動かすリーダーシップ
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2023年が終わったタイミングで読んでも重要なポイントが概ねカバーされていると感じた。コンパクトにまとめてあることに加えて図表などの挿絵が多く示されており2~3時間で読めるのも良い点。この号については最後に「混迷の時代は学び直し」との唐突感のある締め括りは多少のガッカリ感があった...
2023年が終わったタイミングで読んでも重要なポイントが概ねカバーされていると感じた。コンパクトにまとめてあることに加えて図表などの挿絵が多く示されており2~3時間で読めるのも良い点。この号については最後に「混迷の時代は学び直し」との唐突感のある締め括りは多少のガッカリ感があった。2024~2025版に期待したい。
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現代世界の政治、経済、地政学のリスクや近未来の展望などが理解しやすくまとめられており、1日で読了出来るほど分かりやすかった。しかし一部内容は池上彰さんなどの類似書籍の焼き直し感も否めず、特段新しい知識の吸収には至らなかったのと、著者の見解があまり示されていなかった点が残念であっ...
現代世界の政治、経済、地政学のリスクや近未来の展望などが理解しやすくまとめられており、1日で読了出来るほど分かりやすかった。しかし一部内容は池上彰さんなどの類似書籍の焼き直し感も否めず、特段新しい知識の吸収には至らなかったのと、著者の見解があまり示されていなかった点が残念であった。 現代世界を復習するのには最適の一冊だと思う。
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<目次> まえがき 第1章アフターコロナへ移行するも、回復には遠い世界経済 第2章日本で高まる3つの地政学・安保リスク 第3章リーダー不在で混迷を極める世界の主要国・地域 第4章難題山積の岸田内閣は取り組まなければならない 第5章2023年、日本を私たちがとるべき指針 質疑応答...
<目次> まえがき 第1章アフターコロナへ移行するも、回復には遠い世界経済 第2章日本で高まる3つの地政学・安保リスク 第3章リーダー不在で混迷を極める世界の主要国・地域 第4章難題山積の岸田内閣は取り組まなければならない 第5章2023年、日本を私たちがとるべき指針 質疑応答 2023/5/22発行 陳腐化
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
大前研一氏の知性が詰まった2023年のキートピックス。 まず、最も大きなところは、地政学リスクの顕在化。ロシアーウクライナ問題、中国による台湾リスク、日本にとっての北朝鮮である。ロシアウクライナは、戦争でありながら、経済制裁に伴って石油だけでなくサプライチェーンを大きく揺るがしている。戦争の終わらせ方が難しいということ、ウクライナがトルコから輸入したバイラクタルというドローン攻撃機が奏功したこと。中国の台湾有事の可能性、日本の防衛力の無さ、Jアラートは全く機能しない状況にさすがにまずいとなっている。むしろ、全く機能しないことが晒されて良かったというのが大前氏。確かに、有事とは突然起こるわけだが、その備えのない状態になることをまずは理解でき、恐怖を感じるからこそ対応する。ぬるま湯に浸っている日本という国に皮肉にも警鐘を鳴らしたと言えるだろう。世界の地政学的リスクの回避には、ジャックアタリ、イアンブレマーなどの知の巨人が集まって方策を議論したらどうか、というのも非常に新しい。なんせ、世界規模の問題なのだから、国の利益代表では正しい議論はできない。大前氏の懸念点は、中国の経済成長と、国家戦略としてアジア、中東へ急接近しているところだろう。一帯一路戦略が記憶に新しいが、アフリカに至る道を中華圏に取り込んでいく戦略は見事と言える。 習近平のは69歳で引退しないといけない党規定を乗り越え、3回目の当選で国家主席の座をキープ。李強という副首相経験のない、もと浙江省時代の腹心を新首相に任命。自らに近い人間を登用していっている。胡錦濤の途中退席、上海閥の一層といった格好で、習近平の権力集中も完全体に近づいたのが印象的だった。大前氏は不動産バブルの崩壊を予測するが、中国にいた経験からするとそうはならないとは思う。地方政府も財政的にはボロボロになりつつあるが、国がしっかりしているため、ミルク補給は可能だ。どこまでやるかは国の差配ではあるが弱い地方政府は倒れるかもしれないがそれがバブル崩壊や経済崩壊、国民の不満爆発とまでいくかどうかはわからないし、ややそのシナリオは遠いかなと思う。欧州は、ドイツのメルケルが退任、フランスのマクロンもリーダーになりきれず、中国に接近して、うまくやろうとしている感がある。リーダーシップをどう取るか、世界が注目している。イギリスはブレクジットの影響が大きい。スコットランドの独立がなされれば、EUに加盟し、ウェールズが続く。するとユナイテッドキングダムは、ただのイングランドに隣る可能性がある。経済文化的にどこまで大きな影響があるかはわからないが、というのも少し悲しいが。 労働生産性の引き上げなど、安倍首相がやらなくてはならない公約はほぼ果たせず、アベノミクスも経済を押し上げることにならず、なぜか岸田首相時代に株価が3万円を超えた。
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世界情勢や今の欧米、中露、日本が抱える問題を把握でき、著者がその問題に関して考えを述べている。読みやすく、現在の各国の立ち位置を掴むのに最良の本です。
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