超遺伝子(スーパージーン) の商品レビュー
多くのスーパージーンは染色体の逆位が起こりDNA配列が大きく異なる 相同染色体の配列が大きく異なると組換(え)が起こらない 従って擬態等の複雑な変化はこのスーパージーンに存在し、中間型は現れない Y染色体は究極のスーパージーン
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薄くて手軽に読める。 難しい話を私のような生物学素人のパーが分かる(分かった気になる)ように簡単に、かつ親切に書かれてる。 先日、女王蟻と王子蟻がそれぞれのコピーを作り続けるコカミアリやウマツメアリの話を知った際に「わぉ」と衝撃を受けたが、この本の1章にあるように「オスの蝶とメ...
薄くて手軽に読める。 難しい話を私のような生物学素人のパーが分かる(分かった気になる)ように簡単に、かつ親切に書かれてる。 先日、女王蟻と王子蟻がそれぞれのコピーを作り続けるコカミアリやウマツメアリの話を知った際に「わぉ」と衝撃を受けたが、この本の1章にあるように「オスの蝶とメスの蝶はその羽の形状や模様に関して中間型を作らない。人間ではあり得ないことだ。」とは確かに。昆虫の不思議は様々読んできたけどこんな基本的なことを不思議と感じたことはなかった。てか羽の形状や模様がもう性器とかと同じってことなのかな。「混ざっちゃいけないポイント」なわけよね。 2章はえんどう豆を使ったメンデルの法則。 優勢劣勢(顕性潜性)遺伝の説明がシンプルでわかりやすい。 3章はフィッシャー、ドブジャンスキーなど天才達の超遺伝子探しをさらう。終わりには「普通の遺伝子」と「超遺伝子」の定義の違いをシンプルに。これもわかりやすい。 4章は研究、5章は植物やアリ、鳥などの具体例を。 6章「ヒトにもスーパージーンはあるか」 たかだか20万年ではまだないかもだし、もう消えたかもだし。でも「逆位」をヒントに探そうぜってことで。 2つの候補が取り上げられているがどちらも病気に対する反応は一長一短。作者も書いているが他の動物では病気に対する反応はない(分からない)が人間だとどうしてもそこに行き着くか。 というか。 本当は記憶力とか計算能力とかに違いがあるのかも知れないけどね。でもそんなこと発表するのは躊躇するよね。損しかない。 最後に「Y遺伝子こそがヒトのスーパージーンなのでは」まぁそうですよね。冒頭でも触れたように「混ざっちゃいけない」よね。SRY。 この手の話はもっとカジュアルに日常生活に取り入れたいですよね。 基本形は女性。男は突貫工事のバリエーションだと。 変な宗教で身を滅ぼす人が減少すると思うんだけどな。
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スーパージーン、こういうことばを初めて知った。中身の説明はできない。ある種の蝶が捕食を避けるために毒のある蝶に擬態することがあるということは知っていた。形質を決定するわけだから当然遺伝子が関係しているのだろうが、それがここ10年くらいの間でどの部分のはたらきかが同定されるようにな...
スーパージーン、こういうことばを初めて知った。中身の説明はできない。ある種の蝶が捕食を避けるために毒のある蝶に擬態することがあるということは知っていた。形質を決定するわけだから当然遺伝子が関係しているのだろうが、それがここ10年くらいの間でどの部分のはたらきかが同定されるようになってきたということらしい。スーパージーンという考え方自身は100年ほど前からあったようだが、技術の進歩に伴って、それがどうやって遺伝子として固定されていくのかが分かって来たということのようだ。著者たちの研究の様子が記述されている部分はワクワクさせられる。我が家にも小さなレモンの木がある。毎年アゲハが卵を産みに来る。今年も春しばらく幼虫の様子を観察していたが、ほとんどの葉を食べつくされてしまった。同じ親の子なのかどうか定かではないが、限度というものを知らないのだろうか。このままでは、エサを食べつくし、成虫にまでなれない子どもが出て来るのではというような予想は立てられないのか。現在は、レモンも新しい葉をつけ出しているので、卵や1齢幼虫を見つけ次第、申し訳ないが取り除かせていただいている。過去にはさなぎになるところまで観察したこともある。確かに緑と茶色があった。茶色の方はもう死んでしまったのかと思っていたがそうではないらしい。下の様子で色が決まるとのこと。それも遺伝子がなせる業か。環境によって変化するのだから、それは別のはたらきか。あるいは、どういう環境に置かれるかによって、どの遺伝子がはたらくかということ自体が決まるということだろうか。うーん、よくわからない。これからの研究によって新たなことが次々と分かってくることだろう。ただし、時間と人と、そしてお金がかかることだから、まあ課題は多くともなかなか解決しないのかもしれない。こういうことに興味を持つ若者がどれくらいいるかということにかかっているのだろうなあ。
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