おしえてくれる？わたしのなまえ の商品レビュー

もりうちすみこ(訳者),ナイジェル・グレイ(文),べサン・ウェルビー(絵)

2024/08/03

認知症のフィリスのお家を毎日のように訪ねるお隣の家の女の子グレース。
認知症のいろいろなパターンが出てきて、基本的にフィリスは記憶が曖昧な時間が多いような印象を受けましたが、いつでもグレースの受け答えは素朴で優しくて…

最後に、フィリスの記憶がぱっと明るくなったほんの一瞬の最後のページ!
二人の友情にじんわりきました。

アイルランド生まれの作家さんですが、認知症あるあるは世界共通なんだなと、再認識しました。

2023/11/09

　とっても優しいあったかさを感じられる作品でした！この作品は海と青硝子さんの本棚からの選書、ありがとうございます。

　主人公はグレースという少女、お隣に認知症のフィリスさんという老女が住んでいます。フィリスさんは何でもすぐに忘れてしまいます。グレースが届けた差し入れも、グレースが誰なのか、名前も思い出せません…。でも、お互いのことが好きでいることは変わらないから、覚えていなくても、どこにいてもふたりは友達です…。

　認知症がどんなものなのか、絵本を通して知ることができます。だけど、それだけじゃなく、人と人とのつながりがどれだけ素敵なものかを、感じることができる作品でした。

2023/10/12

グレースのお隣さん・フィリスは、認知症です。グレースとのやりとりは、まさに認知症あるあるの連続です。でも、グレースはフィリスの言うことを一つも否定せずに受け入れています。フィリスに不安を与えない配慮なのですね。何をどれだけ忘れても、フィリスが大好きで仲良しだから。
実際に介護をなさる方々の現実はもっと大変に違いないのでしょう。

2024/05/12

幼い子供に、認知症を伝えるためにどうすればいいか…
この本を読めば、きっと認知症について理解できるはずです。

2023/07/15

例えあなたが忘れてしまっても、
心を繋ぐ幸せに変わりない

あなたはあなた
私は私
繫がりを、今日も探して
あなたと心を通わせたい

人とはかくも愛おしい