夏に、ネコをさがして の商品レビュー
夏休みにのんびり読みたい、夏のお話だった。 ネコを探すのに協力的な人が多くて、優しいなあと。佳斗の親も蘭の親も、柔軟な感じが読んでて安心できた。
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夏休みに六年生の佳斗は、亡くなったおばあちゃんの住んでいた家に引っ越してきた。 おばあちゃんがかわいがっていた外ネコのテンちゃんが、やっとなついてくれたとおもった矢先、来なくなってしまう。 馴染みのない住宅地を探しているうちに近隣のおばあちゃん世代の人たちとの交流や蘭という少...
夏休みに六年生の佳斗は、亡くなったおばあちゃんの住んでいた家に引っ越してきた。 おばあちゃんがかわいがっていた外ネコのテンちゃんが、やっとなついてくれたとおもった矢先、来なくなってしまう。 馴染みのない住宅地を探しているうちに近隣のおばあちゃん世代の人たちとの交流や蘭という少年とも知り合う。 蘭のおばあちゃんが迷子になったことがきっかけで蘭と知り合って一緒にネコを探すことになる。 ネコには縄張りがあることや遠くへいくことはあまりないなど蘭から教えてもらうこともあったり、チラシにテンちゃんの特徴を捉えた絵を描いてもらったりと助けてもらいながら探し続ける。 蘭とともに探すことによって、住宅地のことを知り周りの大人たちのことを知り、ネコに対する考え方も人によっては違うことや優しさや温かさも感じる。 引っ越してきたときは、心の中はさびしい気持ちや言葉にできない不安だらけだったけどネコのテンちゃんを探すことによって思い出深い夏休みになったことが感じられた。 二学期からの新しい学校への不安もなくなったのではないだろうか。
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約半年ほど前に、主人公の祖母が亡くなったため、祖母が住んでいた家に住むために引越しを した。その家に遊びによく来ていた猫が1週間いなくなり、その猫を猫の習性などを生かしながら、探して見つける物語だった。 引越しや転校したばかりで、自分の家がある地域のこともよくわからないのに、猫が1週間いなく なって不安でたまらないのに、行動に出せてすごいなぁと思った。 行動に出せたおかげで、新しい友達に出会え、猫を見つけることができて本当に良かったなと思った。 また、太平洋戦争中の動物の扱い方(動物を集めて殺処分し、動物の毛皮を特攻隊の人たちの耳あてや兵隊の制服の襟などで使われていた。野良でも家で買っていても、動物は全て殺処分しようと していたらしい。)なども知り、本当に今は平和で良かったなとつくづく感じた。
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亡くなったおばあちゃんが飼っていたネコがいなくなり、小学6年生の男の子2人が夏休みにネコを探す物語。 猫を知れる本でもあったし、少年時代最後の夏休みというノスタルジーを感じることもできる本でした。 作中に出てくる「ネコにやさしくできる人は、人にも優しい。」という台詞がシンプルに響きました。ネコが好きという理由だけで主人公達を助けてくれる大人。素敵な大人。 あと、児童書ということもあり、大切な人を失った後の生き方、戦争のこと、ネコ達の現状、大人(お年寄り)との関わりとはみたいなところを少年少女達に教えているというか、導いているというか、そういった部分も凄くよかった。
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認知症のおばあちゃんや田舎でのお年寄りとの付き合い方、距離感がリアルに描かれている。 ネコを探しながら地域住民との交流による成長を感じられる。
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