英語脳スイッチ! の商品レビュー
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英語の特徴を、原因・理由を言葉にしたがる言語だと喝破しているが、その通りだと思う.日本語は省略や阿吽の呼吸をベースにしていることは事実だが、英語を話す際にはくどいくらい説明を補填する気分で行くことが必要だろう.様態動詞として紹介されていた wobble, creak, rustl...
英語の特徴を、原因・理由を言葉にしたがる言語だと喝破しているが、その通りだと思う.日本語は省略や阿吽の呼吸をベースにしていることは事実だが、英語を話す際にはくどいくらい説明を補填する気分で行くことが必要だろう.様態動詞として紹介されていた wobble, creak, rustle, jerk, wriggleなどは使ってみたいものだ.仮定法の解説がやや不満だったが、全体として英語の本質をうまく解説していると感じた.Spirited Awayの引用は、特に素晴らしいと感じた.The money from his parents enabled Dave to buy the house. Social media allows us to express our opinion freely. This will encourage the industry to develop new markets. Her decision caused us to decrease the quality of our products. このような英文がすらすら出てくるようになりたいものだ.
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言語は、その国の人たちがどう物事を見ているか、という思考回路そのもの。 日本語は、自分がカメラマンになってレンズからみているイメージで話す。 一方の英語は、客観的に遠くから見ているイメージ。 そのため、日本語は主語が省略されがちだし、英語でら必ず主語が入る。 日本語は、バイオバザ...
言語は、その国の人たちがどう物事を見ているか、という思考回路そのもの。 日本語は、自分がカメラマンになってレンズからみているイメージで話す。 一方の英語は、客観的に遠くから見ているイメージ。 そのため、日本語は主語が省略されがちだし、英語でら必ず主語が入る。 日本語は、バイオバザード的な視点か。 英語は、原因と結果を重視する。 日本語は、結果だけ。 英語は語り手の責任であり、語り尽くすことが大事。日本語は、聞き手の責任であり、聞き手が察しなければならない。余白が大事にされる。 また、アメリカとイギリスでも違う。 アメリカは、基本平等。 そのため、人に頼むときは、命令形を避け、 Canを使う(状況的に可能、の意味)。 Pleaseは、お手数ですがよろしく、であり、 結局命令なので、あまり使わない。 非常に面白い視点だ。 また、もやもやする、willなども、正しい解釈を 教えてくれる。 Willは未来ではなく、意思と推察が基本。 先ほどのアメリカにおいて、意思を聞くのは 失礼に当たるため、willを意思確認として疑問で使うことは避ける。
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感覚的に言語を扱ってる身からしたら、ここまで理論づけられるんだという驚きがあった。本に書いてあるように、明確に頭の中で使い分けられるまでにはまだ辿り着けないが、少しずつ自分の中に落とし込んで英語脳を磨いていきたい。
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認知言語学をベースに「文法の使い分けは伝えたいことが違うからだ」ということを様々な実例から説明した本。1章の千と千尋の神隠しを日英セリフ比較は導入として非常にキャッチーだしわかりやすかった。とても興味深くまた面白いと読み進めたが、一方で4章途中からは腑に落ちるような説明が減ってい...
認知言語学をベースに「文法の使い分けは伝えたいことが違うからだ」ということを様々な実例から説明した本。1章の千と千尋の神隠しを日英セリフ比較は導入として非常にキャッチーだしわかりやすかった。とても興味深くまた面白いと読み進めたが、一方で4章途中からは腑に落ちるような説明が減っていき、一方的なコアイメージの押し付けと都合良くフィットする例文のピックアップになっている。 私個人は言語学の観点からネイティブがどのように表現を使い分けるのかを、素人向けに比較的浅い部分で説明した本書を楽しめたが、表題のようにこれを読んで英語脳スイッチが可能になるかと言われればノー。ほんのエッセンスを感じられるくらいで、英語脳の獲得にはやはり慣れと積み重ねが必要。
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これまで英文法についてはいろいろ勉強してきたつもりであったが、「なるほど」という場面が多々あり、大変楽しい本であった。ただ、体系だって書かれていないので、情報が中途半端になっていたのは否めないかと思う。
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文法=「ルール」ではなく「意味(人のものの見方をあらわす道具)」であり、英語の見方にスイッチできれば英文法が腑に落ちる、というアプローチ。 予備校講師の経験が長いだけある文体、二色刷り、イラストなどで読みやすく仕上がっている。 英語の勉強の一助にもなるが、なにより日英語を対照し...
文法=「ルール」ではなく「意味(人のものの見方をあらわす道具)」であり、英語の見方にスイッチできれば英文法が腑に落ちる、というアプローチ。 予備校講師の経験が長いだけある文体、二色刷り、イラストなどで読みやすく仕上がっている。 英語の勉強の一助にもなるが、なにより日英語を対照して考えることでひごろ無意識に運用している母語やなにげなく成立させているコミュニケーションを見直すことができるのがいい。
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英語と日本語には違いが多いのでスッキリしない。時制、冠詞など日本語にない文法項目があり、参考書を読んでもスッキリしない。 今回の本は「英文法の鬼100則」(明日香出版社)などの著者の最新作だ。 英語と日本語の違いを分かりやすく説明している。 文法の違い...
英語と日本語には違いが多いのでスッキリしない。時制、冠詞など日本語にない文法項目があり、参考書を読んでもスッキリしない。 今回の本は「英文法の鬼100則」(明日香出版社)などの著者の最新作だ。 英語と日本語の違いを分かりやすく説明している。 文法の違いは「ものの見方」の違いと著者は述べている。 英語は無生物主語を好むのには理由があった。 英語は「原因」あるいは「因果関係」を重視する言語であり、日本語は「結果」を重視する言語だと指摘している。 「言わなくても分かる」「腹芸」など、すべてを言語化すると「野暮」あるいは「理屈をこねる」などと言われるのが日本。 理由を説明しないと気がすまないのが英語の世界。 マスコミや野党が「説明責任」と連呼するが、よく見聞きすると完全に説明してはいないことが多い。 日本人の英語力が伸びない大きな原因は、ものの見方の違いを認識しないところだな。 冠詞や時制に対する認識の仕方など、分かりやすいなあと思った。 高校生の時にこの本があれば、どれだけ英語に対する理解度が違ったかと思う今日この頃だ。
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