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CXaas の商品レビュー

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2023/04/29
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著者の寺尾望氏は、1988年生、2012年上智卒、ソフトバンク入社後、2017年に(株)コムデザインに入社、はっきり書かれて無いようですが2代目社長でしょうか。同社は2021年度の売上が23億円、営業利益5.61億円。 感想。 私の考えていることに近い内容が多く参考になりました。また、私のようなシステム素人には、そもそもの説明がふんだんにある点も、たいへん助かりました。 本の後半は、コムデザインの歴史、の様な内容が続いた印象を持ちました。 備忘録。 ・ITに求められる役割、自動化、統合化、可視化。日常業務の負担を減らし、日々の仕事を楽にして、新しいことをやれるようにする。 ・しかしITツールは家電のように電源を入れればすぐに使えるものではない。業務改革が必要になる。 ・ITベンダーに仕事を頼むのも苦労が多い。やりたいことをまとめて、RFIで情報提供を依頼し、RFPで提案を依頼するとか、ユーザー企業には大きな壁。どの分野に、どんな解決方法が適しているのかも、自分たちではよく分からない。 ・更に、社内の改革反対派の説得も必要。ユーザー企業のシステム担当には、分からないことや大変なことが多すぎる。 ・日本特有の事情も影響している。①IT人材の8割はIT企業に集中してユーザー側には2割だけ、②ユーザー側にシステムノウハウがない、③日本企業のカスタマイズ好き文化、④どんどんブラックボックス化。 ・実はシステム予算の8割は既存システムの維持費だとか。オンプレミスなら長期的に安いと判断されるかもしれないが、必ずしもそうではないとかとか。 ・この辺りのキーワード。スクラッチ開発:ゼロからソフトウエアを作る、フルオーダーメイド。パッケージ開発:パッケージソフトを基にカスタマイズ、セミオーダーメイド。ウォーターフォール開発:企画→設計→開発→テスト→リリースを確実に進めていく。アジャイル開発:開発作業を小さな単位に分けて進行、テストと修正を繰り返して進めていく。請負契約:システムを作って納めてくださいという契約。準委任契約:プログラマーを一定人数派遣してもらい、期間相当の人件費を支払う。 ・震災を経てクラウド型への移行が進行。IaaS、PaaS、SaaSとか。クラウド型だとネットワーク環境の構築は大事。 ・SaaSの多くはマーケティング志向なので、よくある課題の解決を狙い、多くのユーザーに同じソフトウェアを提供。カスタマイズにはオンプレミス型よりは不向き。またSaaS導入だけに留まり、業務改革が疎かになるとかえって手間が増えてしまうケースも。 ・その流れで広がってきたのが、ノーコードやローコードでのカスタマイズが可能なSaaSサービス。Salesforceとか。 ・でも、ノーコードやローコードだからといって、ユーザー企業の独力でどこまで対応できますか?結局プロフェッショナルの力が必要になってますよね、と。そこのラストワンマイルを埋めて、顧客体験までをサービスとして提供するのがCXaaSだと。SaaSと、プラスアルファのカスタマイズと、活用できる体制構築を、サブスク型の費用体系で提供すると。 ・そのサービスを提供する要員が必要だが、ここを適切なスペックの人にしている模様。ノーコードやローコードの対応が出来て、顧客と対話できる人、ユーザーのニーズを把握できる人、の様だ。

Posted byブクログ