ミラー、ミラー ゆがめられた世界(下) の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
いつになったら王子は毒りんごを食べるのだろう?と期待しながら読み進めていくと、終盤のp188でようやく食べた。 終盤で怒涛の展開でハッピーエンドになるのは原作の映画を思い出した。 しかし、やはり王子が死ぬのと白雪が死ぬのとでは、思入れもあってショック度合いが違う。(小人からしてもそうだろう笑) 国王は国を捨てて逃げ出したという話を広めた女王だったが、真実は女王が国王を追放し、国内に入れない呪いを国王にかけていたのだった。 たまたまヘンリは国王とは知らずに疲れ果てていたところを助けられ、話をするうちに白雪の父であり、国王であることを知る。 白雪はその話を聴いて衝撃を受け、早速会いに行き、お守りとして母・キャサリンが国王にあげたという青いネックレスを貰う。これには魔法使いの護りの魔法もかかっており、後に姿を変えてもらう交渉の時に、あの国王がそのネックレスを預けるほど信頼にたる人物なのか、と納得させることができる。 白雪、ヘンリ、小人らで計画を練り、近くの村を巡って城を襲撃する仲間集めをすることに。女王が老婆に変身し、毒りんごを作り、小人の家を訪ねてみると、もう一行は出発した後で誰もいない。鏡は、「もう手遅れかもしれない。幼いうちに白雪を始末しておけと言っていたのにしないから。鏡か、王国か、どちらかを選べ。」 幼い白雪にキャサリンを重ね、殺せずにいたイングリッド。鏡も王国も私のものだ。鏡のヒビが大きくなってくると、イングリッドの腕にも痛みとなって共鳴し始めた。鏡とイングリッドは一心同体。 嵐を起こし、洞窟に逃げ込んだ白雪らをさらに落盤で始末しようと頑張る女王。落石のせいで白雪とヘンリ、小人の二手に別れてしまったものの、城で落ち合う約束をし、白雪とヘンリだけで村に交渉に行く。その頃、女王は白雪を指名手配し、懸賞金をかける。村に着くと、女王の恐ろしい黒魔術や、懸賞金目当てにつき出そうとするも、村民の中に城で仲良くしていた女王の裁縫師の娘・アンがおり、白雪は信頼にたる人物だと力説し、村民らの協力を得る。 アンのアイディアで、王国を追放された国王をも助けてくれた魔法使い・レオネッタを紹介され、魔法の鏡で探り出されないよう、白雪とヘンリを別人の姿に変えてもらう。この魔法は城内に入ると溶けてしまうもので、侵入は慎重にしないといけない。 小人らと合流し、正午に襲撃することに。 先にヘンリがアンの案内で厨房に身を隠す。城内に入ったことで早速女王にバレ、使用人の服を着て毒りんごを持ち、厨房で料理長の助手のフリをして油断させ、ヘンリに毒りんごを食べさせることに成功。 国王は白雪をおびき寄せる餌のひとつとして、城の地下牢に閉じ込められた。 ヘンリを誰でも見やすいようにガラスの棺に入れて城の入口に置いた。それを眺め、酷いことをするものだと野次馬がたくさん集まる中、白雪もそれがヘンリだと知るやいなや近づくと、兵に捕まり、女王の元へ連れていかれる。 白雪は女王の老婆姿に驚くも、自身を奮い立たせ、私は人を殺したくない。ゆえに、女王は殺せずとも鏡なら壊せる。と、ヘンリと交換して持っていた(青いネックレスと)ポケットナイフで魔法の鏡を割り、破壊した。力を失った女王は、そのまま白雪の命令で兵に地下牢に連れていかれる。(姿は老婆なので、こいつが女王を陥れたとして。) 勝利を喜ぶも、ヘンリが残念でならない。しかし、女王は"死んだといっていいだろう"と言っていたことを思い出し引っ掛かりを覚え、急いでヘンリの元へ。しかし、心臓の鼓動は聞こえない。悲しみに暮れながらキスをして蓋をしめようとすると、ヘンリが目覚めた。 その後、国王に指導してもらい、女王となるのだった。いずれ結婚したいが、まだまだやるべきことが残っている。悪政を正し、国を豊かにするのだ。〜
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