妹はカノジョにできないのに(4) の商品レビュー
桜庭家の居候しながら、音楽活動を精力的に進める晶穂。高校受験に集中しながらも、そんな晶穂と春太のポジション争いを繰り広げる雪季の心のうちは如何に。 シリーズもついに佳境に。物語の最終章に向け、収束しつつも緊迫感のある展開が良かったです。 ついに、晶穂と雪季の対立が鮮明になった印象...
桜庭家の居候しながら、音楽活動を精力的に進める晶穂。高校受験に集中しながらも、そんな晶穂と春太のポジション争いを繰り広げる雪季の心のうちは如何に。 シリーズもついに佳境に。物語の最終章に向け、収束しつつも緊迫感のある展開が良かったです。 ついに、晶穂と雪季の対立が鮮明になった印象。音楽活動ではっちゃけて春太を振り回す晶穂と、受験に向け静かに春太にアプローチする雪季が対象的に感じました。 ちょっとエッチなシーンが物語の主軸に絶妙に絡んでいくシナリオ運びは、鏡先生らしくてとても良き。 主人公がふらふらしてる所含め、個人的エロゲ化して欲しいラノベランキングを作ったら間違いなくNo1な本作。決着まで楽しみです。
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前巻後半にてあまりにもインパクト有る事態急変が起こったのだから、この巻では春太に決断を促す難事が頻発するのかと思ったら少し意外な展開に 雪季は関係性を変える為に想いの暴露を行った。それは雪季にとってロケットブースターそのもの でも、事態を進めるという事は今を過去にして未来を全く...
前巻後半にてあまりにもインパクト有る事態急変が起こったのだから、この巻では春太に決断を促す難事が頻発するのかと思ったら少し意外な展開に 雪季は関係性を変える為に想いの暴露を行った。それは雪季にとってロケットブースターそのもの でも、事態を進めるという事は今を過去にして未来を全くの別物にするという意味であり… そこに晶穂の時限爆弾も判明した 春太、雪季、晶穂の3人にとって時間や事態を進めるのが必ずしも正しいとは限らないと提示されてしまった。その懸念がこの巻全体を覆っていたね そうは言っても晶穂の爆弾は直ぐ様に3人を変えるようなものではない。だから晶穂はむしろ現状から目を逸らすかのように動画投稿に躍起になる それは春太と晶穂にとって既存路線の継続だから負担とならない。勿論、春太にとって晶穂の爆弾が心配であるという点は消せないのだけど、どうにか出来るものでもないから彼は現状維持しか選べない その意味ではむしろ選択権は雪季に委ねられるわけだ まさかあれだけ関係を変えることを急いでいた雪季が元の妹ポジションに戻るなんてね 一応は受験終了までの期間限定との言。それはあまりにも短いモラトリアム。カノジョを目指した雪季が妹に回帰する後退 こちらは晶穂に比べて明確に変化を恐れているのだと判る でも考えてみたら春太だって変化を恐れている人間だったのかもね。だからカノジョを目指す雪季にも、妹を名乗る晶穂にも付いていくことが出来なかった なら妹に戻ろうとする雪季に安寧を感じるのは当然の話で そして、その妹が進むことを恐れている。関係を変えることに悩んでいる だとしたら、春太が兄として雪季に出来る事はああいった行為に収束するのは自然な流れだったのかもしれないね… 妹である筈の雪季にしてしまった妹にすべきでない行為。それはとんでも無い矛盾であり、それが矛盾でありながら成立してしまったなら、彼女であった筈なのに妹にならざるを得ない晶穂にどれだけの苦しみを与えてしまったのか… 進んでしまった3人に訪れた予想外の地獄。春太にとって誰が妹で誰がカノジョなのか。そして雁字搦めの事態は彼らに何を選択させようとしているのだろうね?
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