パリはごきげん♪ の商品レビュー
70歳の女性一人旅の旅行記。 『人生最後の一人旅』と題して選んだ旅先は、かつて夫とも訪れ、ゆかりのあるフランス・パリ。空港で夫や子供たち、孫たちにしばしの別れを告げ、一ヶ月の一人生活へと旅立つ。 本書の内容はというと、ただただ訪れた観光地の描写を記すという安易なものではなく、訪れ...
70歳の女性一人旅の旅行記。 『人生最後の一人旅』と題して選んだ旅先は、かつて夫とも訪れ、ゆかりのあるフランス・パリ。空港で夫や子供たち、孫たちにしばしの別れを告げ、一ヶ月の一人生活へと旅立つ。 本書の内容はというと、ただただ訪れた観光地の描写を記すという安易なものではなく、訪れた地の今日に至るまでの歴史についても深く記されているものだった。 世界史をまともに勉強していなかったこともあり、理解できない箇所も多々あったが、煌びやかでお洒落な今のパリは、幾度となく血が流れ、暗く黒い歴史の上に成り立っていることは十分に理解できた。 この作品を読んで、『祖母姫、ロンドンへ行く!』のおばあちゃんもそうだが、世の中にはこんなにパワフルで行動力のあるシニアがいるんだなと、冒険は何歳からでもできるんだなと、勇気をもらった。
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