香月経五郎と三郎の美学 の商品レビュー
香月経五郎という、江戸時代から明治時代を生きた人物の足跡を辿りながら、佐賀藩を中心に当時を追っていく内容。香月経五郎という人物は初めて知ったが、佐賀藩では有望視されていた若者だったようである。明治維新の主要な人物との交わりも多く、その息づかいが感じられるようであった。 佐賀の乱に...
香月経五郎という、江戸時代から明治時代を生きた人物の足跡を辿りながら、佐賀藩を中心に当時を追っていく内容。香月経五郎という人物は初めて知ったが、佐賀藩では有望視されていた若者だったようである。明治維新の主要な人物との交わりも多く、その息づかいが感じられるようであった。 佐賀の乱については、江藤新平による反乱というイメージくらいしか無かったが、実態は全く違った。江藤新平については改めて学び直したいと思った。 帯にある「本書は彼の残した数少ない足跡とら同時代に同じ場所で同じ時間を過ごしたであろう、名士たちの証言をもとに、点と点を結ぶ試みである。」という通りの内容であった。
Posted by
ヘッドハンターの方が書いた歴史物。香月経五郎と言う佐賀藩出身の若者の話。親族の方に資料の提供を受け、調査して書いた様子。中々記録が見つからない中、同時代の周りの人の動きを通じて彼の動向を想像する。江戸から明治にかけての混乱の時代の人々の動きや心情が香月経五郎の足跡を追いながら現れ...
ヘッドハンターの方が書いた歴史物。香月経五郎と言う佐賀藩出身の若者の話。親族の方に資料の提供を受け、調査して書いた様子。中々記録が見つからない中、同時代の周りの人の動きを通じて彼の動向を想像する。江戸から明治にかけての混乱の時代の人々の動きや心情が香月経五郎の足跡を追いながら現れてくる。臨場感を持って感じられる。佐賀の乱に巻き込まれなければ総理大臣にもなっていたと言う器の人だった様子。欧州からの帰国がもう半年遅かったら全然違う人生になっていたのかもしれない。人生って紙一重なんだなと思う。大久保と江藤新平の間には何があったのだろう。また周辺への興味も刺激された。
Posted by
- 1