ベアトリスの予言 の商品レビュー
だれもがいつかはなつかしい人々のもとにもどる。 だれもがいつかは心のふるさとに帰る。 家というのは家庭というのは、 自分が自分自身としていられる場所、自分自身として愛される場所。 小学校低学年で読める。 文章もやさしいし、全体の装丁の仕方も読みやすく工夫されている。 テーマもわか...
だれもがいつかはなつかしい人々のもとにもどる。 だれもがいつかは心のふるさとに帰る。 家というのは家庭というのは、 自分が自分自身としていられる場所、自分自身として愛される場所。 小学校低学年で読める。 文章もやさしいし、全体の装丁の仕方も読みやすく工夫されている。 テーマもわかりやすい。
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「ある日、ひとりの少女があらわれて、悪しき心を持った王を追放するだろう。そして大いなる変化をもたらすだろう。」修道院のヤギ小屋に倒れていたベアトリスは、この予言の少女なのだろうかーー。ベアトリスは、心優しい仲間たちとともに、愛と物語の力で、運命を切り拓いていく。 ベアトリスが、...
「ある日、ひとりの少女があらわれて、悪しき心を持った王を追放するだろう。そして大いなる変化をもたらすだろう。」修道院のヤギ小屋に倒れていたベアトリスは、この予言の少女なのだろうかーー。ベアトリスは、心優しい仲間たちとともに、愛と物語の力で、運命を切り拓いていく。 ベアトリスが、出会う人々を信じるシーンがどれも印象的だった。エディック修道士も、ジャック・ドリーも、カノックも、読者は最初、信じるべき人物なのかはわからないけれど、ベアトリスは直感できるようで。ベアトリスの直感を読むと、登場人物を一瞬で好きになれるような感覚があった。 孤独だったベアトリスが、心から好きな仲間を得ていく様子がたまらなくうれしい。「ああ、何人もの人たちが自分をさがしに来てくれるのを知るって、こんなに心のおどるものなんだわ。」と言う場面は、この本の中でもとりわけ好きなシーン。 「ーーだれもが、いつかは、なつかしい人々のもとにもどる。だれもが、いつかは、心のふるさとに帰るーー」という言葉は、お母さんのことだけでなく、物語が進むにつれて仲間たちのことも意味してくるようになっていて、ベアトリスにとって「心のふるさと」が新しくできていくのも素敵。 「愛。そして愛を描くさまざまな物語。それらが世界を変えるのです。」愛が、世界と自分の運命を変えるということを、力強いストーリーで描き出した作品だった。
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美しく装丁された本のページをひらくと、最初に登場するのはアンスウェリカ。 彼女は。 ヤギだ。 ちょっと(結構)気性の荒いアンスウェリカ。 彼女が助けたのは、ベアトリス。 ベアトリスは「女の子なのに」字が読めて、書ける。 そのことにエディック修道士は驚いた。 ベアトリスはどこから...
美しく装丁された本のページをひらくと、最初に登場するのはアンスウェリカ。 彼女は。 ヤギだ。 ちょっと(結構)気性の荒いアンスウェリカ。 彼女が助けたのは、ベアトリス。 ベアトリスは「女の子なのに」字が読めて、書ける。 そのことにエディック修道士は驚いた。 ベアトリスはどこから来て、なぜここにいるのだろう? ベアトリスは、エディック修道士との出会いを皮切りにたくさんの仲間をつくる。 予言の書に記された通り、「ひとりの少女が悪き心の王を追放する」のだろうか。 追放したのならば、次の王に彼女がなるのだろうか。 重要なことは予言ではない。 ならば、世界を変えるのはなんだろう。本書はその答えを一言で言う。 愛だ、と。 中世を舞台にした、愛と友情と正義の物語、ここにあり。
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