モンパルナス1934 の商品レビュー
377頁の長編だが、若き日の有名な登場人物も多く出て、第2次世界大戦前・中のファシズム、全体主義、共産主義の台頭する日本、パリを舞台に恋と逃走劇や多くの人との出会い、友情が描かれ飽きさせない。 ただ重要な人物であるはずの梶子=タンタンと川添氏との恋愛や関係性があっさりしすぎてもの...
377頁の長編だが、若き日の有名な登場人物も多く出て、第2次世界大戦前・中のファシズム、全体主義、共産主義の台頭する日本、パリを舞台に恋と逃走劇や多くの人との出会い、友情が描かれ飽きさせない。 ただ重要な人物であるはずの梶子=タンタンと川添氏との恋愛や関係性があっさりしすぎてものたりないし、次章=最終章では唐突に著者村井氏の視点になって突然終わりとなる印象。 本作が時代の記録として文化の仲介者とっして貴重な存在だった川添氏の若き日を記すだけだとしたら不十分だし、むしろ日本で展開するパイオニアとしてもっと章を割くべきだったのではないかと思った。
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アルファレコード創業者による、キャンティ創設者「川添紫郎」の生涯を綴った物語 戦前戦後に日本の文化を海外に広めた名プロデューサーがフランス留学時に知り合うメンツの凄さと、そのつながりから生まれるプロジェクトの壮大さに付いていけず、何度もWikipedia先生に助けてもらいながら...
アルファレコード創業者による、キャンティ創設者「川添紫郎」の生涯を綴った物語 戦前戦後に日本の文化を海外に広めた名プロデューサーがフランス留学時に知り合うメンツの凄さと、そのつながりから生まれるプロジェクトの壮大さに付いていけず、何度もWikipedia先生に助けてもらいながら読み切りました そんな名士たちとそれを慕う人々が集った飯倉のキャンティ 幸運にも一度だけ連れて行っていただいたことがあるんですが、これほどの歴史があると知り、貴重な体験に改めて感謝です 最後は著者がプロデュースしたYMOの海外公演の成功で幕を閉じるのですが、日本のエンタテインメントの海外展開は多くの先人が流した汗の路であり、そのバトンが今に受け継がれているんですね
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