国語授業の「常識」を疑え! の商品レビュー
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常識とされることを過去の研究を踏まえて、長所短所押さえた上で新しい常識を打ち立てている。 漢字テストやドリルの取り組ませ方は別の本でも書いてたので知ってたが、音読や初読であらすじを書かせる、複数の文字数パターンで書かせるなどは目から鱗であった。 しかしだ…常識を変えるとなると色々な弊害があって、結局動けないのが、現状かな…少しずつ、効果を示しつつやってみたいと思った。 学年を組んでいる同僚に、国語の授業についてよく聞かれるのでとてもタイムリーに参考になった。これからの教育界を担う人たちにぜひおすすめしたい一冊。
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小学校教師用の国語科指導改善の提言をまとめた書 参考になった&実践中なのは: ◼️漢字学習 運用力を育てる 多くの語彙、使い方に触れながら練習させる 他の使用例を書かせる 習っていない漢字も使わせる 新出漢字はスパイラル学習 ◼️読解 低学年も主題を掴ませる 『このお...
小学校教師用の国語科指導改善の提言をまとめた書 参考になった&実践中なのは: ◼️漢字学習 運用力を育てる 多くの語彙、使い方に触れながら練習させる 他の使用例を書かせる 習っていない漢字も使わせる 新出漢字はスパイラル学習 ◼️読解 低学年も主題を掴ませる 『このお話から学んだことは何かな?』 『このお話の中で○○の意味は何なのかな?』 ◼️音読 素早く読ませる ◼️作文 書く意欲を重視する 書き間違いを指摘しすぎるとやる気が削がれる
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常識を疑い、新たな実践を生み出していく思考法&思考法に基づいて考えられた今すぐ・来年度以降使える実践が満載。早速年明けからやってみようと思えるものもあるし、自分の成長のために、自分の興味のある教科で常識を疑ってみようと思えた。すごい本。
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自分がいかに常識にとらわれていたか、はっとさせられることばかりでした。教員になり、まだ数年の段階で本書に出会い、常識にとらわれていることに気づけたのがよかったと思います。 コロナで研修もあまり受けてこなかった私にとって、身近にいる先輩方がしていることが正解だと信じて、踏襲しているところがありました。長年、現場で実践されている指導法にはメリットがあることを踏まえつつ、目の前にいる子どもたちに本当に合っているのか見直し、時には常識破りなことも視野に入れる必要があると感じました。 土井先生の本を数冊読んでいますが、その中で本書にも取り上げられていた漢字指導や思考ツールの活用に今年は挑戦しています。今年の子どもたちには上手くはまったようで手応えも感じていますが、これが自分の中で常識になってしまってはこれまでと同じ。少しズレがあると感じることは修正、来年度に出会う子どもたちに合うアプローチをすることも念頭に入れておくことが、よくない常識を作らない1つの方法だと思います。
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「現状維持は衰退」の考えのもと、目の前にある常識を疑い、絶えず考えと手法をアップデートしていく姿勢を示しています。 自分自身囚われていた常識、例えば「物語を読ませてから最初に感想(初読の感想)を書かせる」など、にも気付かされました。 そして、自分が常識に囚われているところはこ...
「現状維持は衰退」の考えのもと、目の前にある常識を疑い、絶えず考えと手法をアップデートしていく姿勢を示しています。 自分自身囚われていた常識、例えば「物語を読ませてから最初に感想(初読の感想)を書かせる」など、にも気付かされました。 そして、自分が常識に囚われているところはこだわりがないところ。だから、常識というか前例踏襲やそれまで行われていた手法、自分が受けた教育を踏襲してしまっていることにも気づきました。 奇をてらったやり方ではなくても、少しでもさらに良い方法はないかを考えることは忘れないようにしたいと思います。 これまでの自分の国語の授業を見直すきっかけになりました。 以下、ピンときた提案 1.教えたいことを間接的に問う 2.初読では「あらすじ」を書かせる 3.ある程度みんなで読んでから、問いを出させる 4.根拠だけでなく、意見の理由付けを問う(~と書いてあるから、何ですか?) 11.段落ピラミッドを使う 20.書く意欲にこだわって指導する 22.原稿を要約したもので話させる
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●読解では、根拠だけでなく、意見の理由づけを行う 今まで叙述が示ればOKにしてたなぁ。 「本当に思考力、表現力が伸びるのは理由づけについて考えさせ表現させるとき」とあって、はっとした。 たしかに、ここって個人で違ってくるから取り上げると、考えた方も聞いた方も力が伸びそう。 ●低学年なりの主題のつかませかたをしていく これは1年生でもやらないとなぁ。 自分の授業を次にランクアップさせるために必要なことかも。 ●構造の内容と把握をしつこく行う 毎時間はじめにやるとのこと。 確かに、説明文の構造って全員に理解させるの難しい。 でも毎時間冒頭でさっと視覚的に復習するの、いいかも。 算数ならマス計算まずやってから本時の授業、みたいな取り組み方。 なるほどなーと思った。 上の、低学年なりの主題の掴ませ方と関わってくるかも。 ●段落ピラミッドを使う これも上の、内容と構造の把握にぴったりと思う。 あの線で繋がってるやつよりずっとわかりやすい。 大事な部分と、事例などを区別して押さえやすい。視覚的にもとってもいいと思う。
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いつも思うが、土居先生の本は視点が素敵である。「たしかに!」「それそれ!」と、こっちが日ごろ何となく思っていたことを分かりやすい言葉で解説されている。今ある常識を否定するのではなく、改善していくというところも、現実的で取り組みやすいと感じた。「現状維持は衰退」といった言葉もあるように、タイトルにもある常識を疑うことは、日々成長していくにあたって欠かせない視点である。 漢字や音読の指導については、これまでに出された書籍を読んで知っていたが、読む書く話すといった点においても、参考になる内容であった。 ・まずは常識に気づくことから。 ・こだわりがない=常識のまま ・専門を持つことで、変革できる。 ・手法常識の改善を積み重ねることで、概念常識が覆る。 ・改革したものが常識にならないように、絶えずブラッシュアップする。 ・三角ロジックを大切に。(根拠と理由づけは違う) ・教科書は絶対正義ではない。 ・まずは質より量重視で書く。 本書の中には、私の好きな「AさせたいならBといえ」の話題も出てきた。子どもにやる気を出させてなんぼのこの仕事。日々精進!!
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