ハリネズミは月を見上げる の商品レビュー
ザ・青春小説とは違うタイプの青春小説。 全くキラキラしてません。 本来の自分は違う所にあるけど、周りに合わせる為に別の自分を演じてるのは今も昔も変わらないなあと。 自分を殺して生きるのは辛いけど、自分の全部を見せて生きるのも難しい。 本来の自分を受け入れてもらえないのも否定される...
ザ・青春小説とは違うタイプの青春小説。 全くキラキラしてません。 本来の自分は違う所にあるけど、周りに合わせる為に別の自分を演じてるのは今も昔も変わらないなあと。 自分を殺して生きるのは辛いけど、自分の全部を見せて生きるのも難しい。 本来の自分を受け入れてもらえないのも否定されるのも生きるのが辛くなるから、それなら演技してる方がましに思えてくるけど、ありのままの自分で生きられる場所が一つでもあれば生きる価値はあるなあと思った。
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2024/05/01 青春小説の部類に入るのだと思う。 主人公の御蔵鈴美は電車で痴漢に遭い、そのトラブルを同じ学校に通う菊池(きくいけ)比呂に助けてもらったところから2人の出会いが始まり、関係が深まっていく。 それぞれ2人が抱えているものを、どうやったら解決していけるか、試行錯誤...
2024/05/01 青春小説の部類に入るのだと思う。 主人公の御蔵鈴美は電車で痴漢に遭い、そのトラブルを同じ学校に通う菊池(きくいけ)比呂に助けてもらったところから2人の出会いが始まり、関係が深まっていく。 それぞれ2人が抱えているものを、どうやったら解決していけるか、試行錯誤して悩みながらもちょっとずつ前に進んでいく感じが丁寧に描かれていて読みやすかったです。
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キラキラした青春小説ではない。しかし、あの年頃なりの感情でもがいて考えて…というのも青春と言えるのかもしれない。 そしてなにより解説に感動した(笑)読書感想文のような解説が多い中、国語の先生の授業を受けているような解説でとてもわかりやすかったし、感情を言語化してくれるいい解説だ...
キラキラした青春小説ではない。しかし、あの年頃なりの感情でもがいて考えて…というのも青春と言えるのかもしれない。 そしてなにより解説に感動した(笑)読書感想文のような解説が多い中、国語の先生の授業を受けているような解説でとてもわかりやすかったし、感情を言語化してくれるいい解説だった。
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ぜんぜんダメ。 巻末の『まばゆい出会いが胸に響く青春小説の新たな傑作』という文言に惹かれて買ったわけだけど、瑞々しさのかけらもなく、人生につかれたおばさんがめちゃくちゃがんばって青春小説をかきました、でもダメでしたという感じ。 いろいろ納得いかないところはあるけど、一番ひっかか...
ぜんぜんダメ。 巻末の『まばゆい出会いが胸に響く青春小説の新たな傑作』という文言に惹かれて買ったわけだけど、瑞々しさのかけらもなく、人生につかれたおばさんがめちゃくちゃがんばって青春小説をかきました、でもダメでしたという感じ。 いろいろ納得いかないところはあるけど、一番ひっかかったのが「これってなんの話?」ということ。 主人公が電車で痴漢にあって→同じ高校の女の子が助けてくれた→その子は自分にないものをもっていて、惹かれる…まではすごくいいんだけど、その後の展開がぐだぐたすぎ。 その子に恋愛感情をもった!とか、一緒に痴漢を撃退しようぜ!とか、読み手の興味をそそるようなイベントがあるのかと思いきや、なんやかんやしてるうちにいつの間にか終わっていた。物語の大目標があると退屈せずに読めるのになと思った。 あと細かいところだと、主人公たちのキャラ設定にもツッコミどころがあった。 特に「おいおい」と思ったのが主人公を救った女の子の設定。実は女の子は主人公を知っていて、主人公のかいた自作小説(児童小説)を読んで感動したとのこと。 ハリネズミさんとか狸さんとかキツネさんが出てくる児童小説をよんで、「続きが気になるんだ!書けたら読ませてね!」とか真剣にいっちゃうjkが令和のこの時代にいるのだろうかと思った。まあフィクションだからいいんだけど、二人のやりとりがとにかくおばさんっぽくてなんかイヤだった。 あと作者さんのいいたいことが作品の最後に主人公のかく児童小説を通じて説明されるのだけど、それがものすごくチープ。 メッセージ自体は素敵。でもくそながい小説を読ませて最後はそれだけかい!と文句をいいたくなった。 あさのあつこさんの評価は高かったのに、本当に残念。文句なしで☆ひとつ。
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