ミルク・ブラッド・ヒート の商品レビュー
おもしろかった。短編集だった。全体的に、表現は明言を避けてどちらかというと言外で示唆したり抽象的なのに書かれている内容は即物的で、ショックな描写が結構ある。各編のタイトルも凝ってる。次作あれば読みたいな
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朝日新聞202378掲載 評者:小澤英実(東京学芸大学教育学部准教授、アメリカ文化、身体論、演劇論、批評理論)
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1989年生まれのアメリカの作家。 短編集。 『THE LOSS OF HEAVEN』(天国を失って) 奥さんが癌で、近くのバーの女店員が気にしてくれて。 奥さんが実家へ。バーで親しそうに飲んでいて、喧嘩になって、女店員に知らんぷりされる。ああ。
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ひりつくとはこのことか。 描かれる短編の主人公すべてが黒人の血が混じり、直接、間接的にその血であるが故の物語だ。人生にはいろいろなことが起こり、すべてを受け入れて生きていく。 こんな物語は翻訳小説でないと楽しめない。一晩ごとの小劇場だった。 本書は図書館へのリクエスト...
ひりつくとはこのことか。 描かれる短編の主人公すべてが黒人の血が混じり、直接、間接的にその血であるが故の物語だ。人生にはいろいろなことが起こり、すべてを受け入れて生きていく。 こんな物語は翻訳小説でないと楽しめない。一晩ごとの小劇場だった。 本書は図書館へのリクエストで読んだけれど、手元に残しておきたい一冊だった
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アフリカン・アメリカンの注目の書き手の一人。 随所に滲む、肌の色、性差による差別。 内面化され自覚もないままに吐き出される差別。 それらに塗れながらもタフに生きる姿が、特段美化されずにごろりと描かれる。
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