10代のうちに知っておきたい言葉と心の切りかえ術 の商品レビュー
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副題には、「日常のあの場面をどう乗り切ればいいかを学ぶ 話し方教室」 ぱっとひらくと、横書きでアイコンのイラストがあって、ラインの画面のようなイメージで会話が載っています。 ついつい、友達同士や家族の間で言ってしまって、トラブルになったり、あとで後悔するような言葉を どう言い換えたらいいのかが、具体的に書かれています。 「既読無視された!、無視すんな!」 「えー、ちょっと寝落ちしただけなのになんか気分わるー」 という場合、 「返事がないから心配したよ」「メッセージ読んだら、返信してもらえるとうれしいな」 という「私は」こう感じているよ、こうしてほしい、と伝えればいい、とあります。 日本語は、また特にSNSでは主語がつい省かれがちで、お互いの気持がすれ違ってしまいがちです。 「わたしはこう感じているよ」と伝えるのも大事ですね。 家族の間でもそうですね、親が言うことについ「うざっ」って答えてしまう。 なんか自分でも気になっていること、学校のことや成績のこと、友だち関係のことなどをあれこれ聞いてくる。 たとえば「新しいクラスはどう?先生は?はやくともだちをつくりなさい」 親の立場からすると子どものことが心配で声をかけているけれど、子どもの立場からすると 答えるのはめんどくさい。なので「うざっ」って言ってしまう。 でも「うざっ」って言われるのは、大人だって傷つきます。言わないに越したことはない。 そんなときは、詳しく話はできなくても、「まだよくわからない」「何かわかったら言う」と、短い言葉ででも 現状や伝える気持ちはあること伝えると、親子げんかにならないかも、しれません。 また、他人のSNSを見ていると、みんな楽しそうできらきらしていてうらやましいなー、 という気持ちになったとき。 いえ、、まだ「うらやましい」と言葉にできるのはまだよくて、「なんで私はだめなの?」とか 「みんなずるい!」や、どうせ自分なんかそういう世界にはいけないんだ、 あーもやっとしてしんどい、ということ、あったりしますよね。 そういうときは、「何がうらやましい」んだろうか、自分で自分の問いかけてみること、とあります。 うらやましい、の奥に、たとえば友達の楽しそうな様子には「自分は誘ってもらえなくて悲しい」と ちゃんと自分で自分の本心をきちんと知ることも大事、なんだそうです。 だから何かが変わるわけではないかもしれないけれど、本心の「悲しい」をごまかして そのへんのもやっとしてしんどい、をずっと繰り返していると心が疲れてしまう。 そうならないためにも「自分は悲しい」を自覚しよう、ということのようです。 いろんなパターンが載っているので、さらっと読んでおくと、 あ、こんな言葉で返事されると相手に伝わるな、とか、 自分がいらっとした言葉には実はこういう気持ちだったのか、とか 知っておくと、人間関係が少し楽になるかもしれません。
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もうすぐ中学生になる小学6年生向けの本を探して。 人と上手にコミュニケーションが取れる大人になるためにも、中高生のうちに会話の経験を積む訓練をしてみましょう。この本では、悪い例の言葉を「好かれる自己主張」にできるような言葉の切り替えと、気持ちも持ち方を紹介しています。 表紙は制服...
もうすぐ中学生になる小学6年生向けの本を探して。 人と上手にコミュニケーションが取れる大人になるためにも、中高生のうちに会話の経験を積む訓練をしてみましょう。この本では、悪い例の言葉を「好かれる自己主張」にできるような言葉の切り替えと、気持ちも持ち方を紹介しています。 表紙は制服を着ている生徒なので中高生向けかもしれませんが、小学高学年から大人まで使える良い本です。 ●会話はキャッチボール。 ・相手の言葉をしっかり受けとめて返そう。相手の言葉を繰り返すことで同感を示し、そして話を促す質問を返すと会話が続く。 ・褒めたり励ましたりする時は、具体的な内容を伝えよう。 ●嬉しいことがあったら素直に。 ・褒められたら素直に喜びの気持ちを言いましょう。あまり謙遜しなくてよい。 ・自慢したい時は嬉しい気持ちを素直に表現する。「良いことがあったの、聞いて聞いて!」など素直に言った方が良い。 ●嫌なこと ・曖昧に「なんかそういうのダメ」というのではなく、何が嫌なのかを伝える。さらに譲歩案、条件を伝えてみる。 ・「宿題やったの!?」のような嫌なことを言われそうになったら、言われる前に自分から言うことにより鑑賞されることを防ぐ。 ・「言った・言わない」は不毛です。 ・言いにくいことは否定ではなく肯定で話す。「なんでやらなかったんだ」ではなく「アイデアはある?」 ・過去を攻めても仕方ない。どうしたらできるかという未来を考えよう。 ●注意! ・「うざい」などネガティブな言葉が口癖になっているなら注意しましょう。思想や行動も後ろ向きになってしまうよ。 ・自己主張とは、一方的に自分の考えだけを言うことではありません。相手の考えや都合も考えましょう。 ・本心と裏腹の言葉で濁さない。自分の心も騙すことになる。 ●自分の心の声をしっかり聞くことも大切。自分の本心を伝えることで相手も心をひらいてくれる。 ・我慢したり心を抑えてしまうと、本当に自分が何をしたいかわからなくなる、人とのコミュニケーションには自分の本心がわかっていることが大切。 ・他の人が羨ましいと思ったら自分に「なぜうらやましいのか」そこから「自分には何ができるのか」を考えてゆこう。 ・自分の心に自分の気持ちを問いかけて、自分を掘り下げてみよう。イライラしているときには「自分は何にイライラしているのか」。買い物をするときには「どうしてほしいのか、これがよいのはなぜか」 ・自分にプラスのイメージで「大丈夫」と声をかけよう。「大丈夫、できる」など ・体を動かすことも大切。手をグーパーするだけでも。 ・不安な時は、具体的な不安材料を不安を感じた時は具体的な行動で「不安の芽」を取り除いてゆく。準備をするチャンス!
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10代向けだけど、どんな年代の人が読んでも打つものがあると思う。 イライラや怒りに任せて言ってしまいがちな言葉を言い換えて、次につながるような会話をすることがなんと難しいことか。 この本には言い換えの言葉は載っているけれど、自分の気持ちの置きどころは書いてないなあと思っていた...
10代向けだけど、どんな年代の人が読んでも打つものがあると思う。 イライラや怒りに任せて言ってしまいがちな言葉を言い換えて、次につながるような会話をすることがなんと難しいことか。 この本には言い換えの言葉は載っているけれど、自分の気持ちの置きどころは書いてないなあと思っていたら、第6章で自分の心と向き合うことを扱っている。 「自分がなにを考えて、どうしたいのかをわかっている」 このために自問自答して、自分でものごとを決めていく大切さがわかる。 人とコミュニケーションをとるために必要なことは、自分をわかっていること。
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子供のために図書館で借りて親が読了。 ついついこう言ってしまうけど、それをこう言い換えたら…という例文がたくさん載っていた。 SNSなどで直接会話する機会が少なくなった今、相手にどう受けとってもらえるかを考えながら打たないといけないなと思った。まして、形に残るから尚更。 話し...
子供のために図書館で借りて親が読了。 ついついこう言ってしまうけど、それをこう言い換えたら…という例文がたくさん載っていた。 SNSなどで直接会話する機会が少なくなった今、相手にどう受けとってもらえるかを考えながら打たないといけないなと思った。まして、形に残るから尚更。 話し言葉そのまま打ったら、トラブルになりそうだなぁ。今どきの若い子って大変。
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息子に読ませたいと思って借りてきたが、私も「コミュニケーションに慎重になりすぎて自己主張をするのが苦手」な自覚があるので参考になる部分が多かった。 「人から嫌われない」「良い人だと思われる」ためではなく、「自分の意思が正確に相手に伝わる」ことがコミュニケーションにおいて大切なん...
息子に読ませたいと思って借りてきたが、私も「コミュニケーションに慎重になりすぎて自己主張をするのが苦手」な自覚があるので参考になる部分が多かった。 「人から嫌われない」「良い人だと思われる」ためではなく、「自分の意思が正確に相手に伝わる」ことがコミュニケーションにおいて大切なんだなと今さらながらに感じた。 そして自分の意思を伝える為には自分の本心を理解していることが大事。その為にも常に今自分がどう感じていて何をしたいのか、心の声聞いて小さな事でも自分で選んで決める癖をつけたいと思う。
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見開きで会話の訂正、次の見開きで解説と、サラッと読める本です。 が、こんな風に返せる高尚な人間力のほうが欲しい。 (使っていけば、自ずとそういった人物になれるのだろうか?)
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これは「共感の技術」を、10代向けに受け止めやすくしたもの。 「宿題やったの?」「ほっといてよ!」みたいな、コミュ問題のあるある事例を1つ1つ挙げて、見開き2ページの読み切りで解説を加えている。難しさは一切なく、柔らかい言葉遣いなので素直に読める。 章立ては6つあり、会話、返答...
これは「共感の技術」を、10代向けに受け止めやすくしたもの。 「宿題やったの?」「ほっといてよ!」みたいな、コミュ問題のあるある事例を1つ1つ挙げて、見開き2ページの読み切りで解説を加えている。難しさは一切なく、柔らかい言葉遣いなので素直に読める。 章立ては6つあり、会話、返答、お願いする、意見する、励ます、自分との対話、のシチュエーション別に構成される。 慣れている人ならば、それら全てがiメッセージと、未来指向型の伝え方に基づいていると気づくのでは。 アサーションの書籍などとも同様に思う。 実例が多かったので、特に刺さったものを5つ紹介させていただく。 ①言いたいことをそのまま言うのは「甘え」 これは結構手痛いと思う人も多いはず。 ほっといてよ、とか、口出ししないで、とか、つい反射的に口に出てしまうワード。これは自己主張ではなく、甘え。その2つは分けて考えておくとより良い。 逆を言えば、甘えたい人はどうぞ、だ。(言い方!) ②励ましは「do」ではなく「let's」で これもやりがち。「〇〇した方が絶対いいよ!」とか言うよね〜。これって上から目線。 よーし、パパと片付けするぞ〜っ、と日々letsしているはずなのだが、心の折れる音がするほど我が子らには通じない。なぜだ。 ③会話の始まりのネガティブワードはNG これもやりがち。「あのさぁ、、、」 これだけで、もう相手は防御体制。コイツ、なんか言ってくるぞ、とファイティングポーズにさせてしまう。この代案は、「ちょっと気になるから、言っておくね」 うーん、これは使えそうで、なかなか実践が難しいのでは。特に奥さんに対して…。 ④からかいに聞こえる「さすが!」「マジメ!」 褒めるって、本当に難しい。何を言ったら喜んでもらえるか、とか瞬間的に思い付かない。ほんと大喜利。結果、口から飛び出てしまうアンポンタンワード。さすがです。 「私は凄いと思う」とほんの少し付け足すだけでも、ニュアンスを変えられる。 ⑤最後に自分との対話(6章)は導入部が良かった いやだな、うらやましいな、不安だな、というネガティブな感情だけでなく、欲しい、なりたい、というポジティブな気持ちも、もう一歩自分に踏み込んでみる。 「どうしてそう思うのかな?」と自分に問いかけてみるだけで、できる。漠然とした思いを小さな形にすることで、心がよりスッキリする。めちゃくちゃ強い不安を抱えている人の場合、また別の方法がいるのでこの例ではない。 こんな感じ。 何かキッカケがあって書籍まで購入したのだが、肝心のキッカケを忘れてしまい、少し物足りなさがあった。 ごめんけど20分で読めた。(だから言い方) でも良著でした。(褒め下手かって…)
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川和の図書室にあった新着本。 何かを伝えるときは「私は〇〇なんだけど、あなたはどうかな?」と言うといい。 言葉の伝え方についての本は世にたくさんあるが、この本はシチュエーションごとに分かれていて見開き2ページで一場面だったので読みやすかった。 また、最新の本なので流行語「しら...
川和の図書室にあった新着本。 何かを伝えるときは「私は〇〇なんだけど、あなたはどうかな?」と言うといい。 言葉の伝え方についての本は世にたくさんあるが、この本はシチュエーションごとに分かれていて見開き2ページで一場面だったので読みやすかった。 また、最新の本なので流行語「しらんけど」やSNSについて書かれていたのもよかった。 なおちゃんにおすすめしたい。
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