ことば の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
サカナクションのボーカル、山口一郎がメジャーデビュー前に言葉の訓練として書いていた断片集。 眠れない夜にだけこの本をちびちび読んでいたが、ついにひととおり最後まで読み終わってしまった。 なお私はサカナクションが好きだが、熱心なファンではないのであんまり曲名を憶えていない。 ユリイカとかフクロウとかが好きです。 自分自身のために書かれた言葉なので、他人から見ると意味を図りかねたりするものもあるが、全体的に内向的ではありつつも陰鬱ではなく、柔らかい言葉で書かれていて、読んでいて心地がいい。 私が驚いたのは、「自分自身の言葉の訓練」といいつつも、他人に対して優しくありたい、他人を助けたいというような表現が繰り返し現れることだ。もちろん、これはプロ志望のバンドマンが書いていた「訓練」なので、独善的にならぬよう他者を意識して書かれている部分はあるのかもしれない。それでも、作りものめいていない自然な言葉で綴られた優しさは、その言葉通りに優しいと感じた。 そしてうつ病を公表した著者の現況に思いを馳せたりもする。 あんまり無理をしないでほしいなー、ファンとか他人のことは置いておいて、自分本位に言葉を使ってほしいなーと思う。
Posted by
すごく文学的な表現でとても素敵だったが、言葉やメッセージはもっと簡潔でストレートな方が、人の心に響くと僕は思った。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
タイトルの通り、山口一郎が日々紡いでいる言葉のノートを、私たち読者に見せてくれているという感覚の本でした。 あ、これはあの曲の歌詞になった詩だな、と気づくところもあり。こうやって日々詩を書いているから、美しい歌詞が書けるんだなと思いました。
Posted by
一昨日本が届いたので読み始めました。まだ数ページですが、一郎さんはいつも夜空を、月を見上げていたのかなぁと思いました。言葉が本当に綺麗だなぁと思いました。
Posted by
- 1