花粉ハンドブック の商品レビュー
彼を知り己を知れば百戦殆うからず。 絶賛花粉飛散中の今だからこそ知っておきたい‘敵’の正体。 花粉の形についてなんて全く考えた事もなかったが、植物の種類によってこんなにバリエーションがあるとは思いもよらず。まん丸だけでなく楕円や三角、手榴弾みたいな形や複数の粒が集まったものなど...
彼を知り己を知れば百戦殆うからず。 絶賛花粉飛散中の今だからこそ知っておきたい‘敵’の正体。 花粉の形についてなんて全く考えた事もなかったが、植物の種類によってこんなにバリエーションがあるとは思いもよらず。まん丸だけでなく楕円や三角、手榴弾みたいな形や複数の粒が集まったものなど複雑で大変奥が深い。 私の推し花粉は〈ジャガイモ〉(p46)。外観形状もあやふや、花粉口もあやふや、そもそも果実が出来ることすらが稀なので花粉採取も困難、と、まるで掴み所のなさ。かわいい。 〈ヒノキ〉(p18)もゆるい。粒に対して大きめな花粉口がキュート。 世紀末・マッドマックス風な見た目をしているのは〈アメリカセンダングサ〉(p100)。いわゆる‘ひっつき虫’。どこからどう見てもやばい見た目、肩とかぶつけたくない感じ。ヒャッハー! …と、読み終えたら花粉と分かり合えたような、親しみすらを覚えた自分に感動しました。 よく考えたら花粉症で困ってるのなんて人間側の勝手な不具合ですもんね。 かゆい目をこすり垂れる鼻をぬぐいつつも優しいきもちになれた読書でした。 花粉コラムも面白い!「犯人の衣類についた花粉は証拠品になるの?」とか花粉考古学の話とか興味が尽きない。 1刷 2024.3.2
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花粉を主役にした図鑑。企画に拍手。 花粉の顕微鏡写真、花粉の詳細イラスト、その花粉のある花の写真、属や科、開花期、分布地などの説明に、受粉の仕方を記載。見開きで4種類ずつ。また冒頭に球形や楕円形、ルーロー型など花粉そのものの形別の写真もある。受粉形式も風媒花、水媒花、動物媒花な...
花粉を主役にした図鑑。企画に拍手。 花粉の顕微鏡写真、花粉の詳細イラスト、その花粉のある花の写真、属や科、開花期、分布地などの説明に、受粉の仕方を記載。見開きで4種類ずつ。また冒頭に球形や楕円形、ルーロー型など花粉そのものの形別の写真もある。受粉形式も風媒花、水媒花、動物媒花など生物の時間がよみがえる。 ・花粉症の原因になる花粉 ・ハチミツがとれる花の花粉、 ・公園や花壇の植物の花粉、 ・身近な野草の花粉。 ・身近な樹木の花粉 の順。 花粉症の原因になるものは、スギ、ヒノキ、イチョウ、クロマツ、シラカバ、の樹木のほかオオヨモギ、ブタクサ、スズメノテッポウ、セイヨウタンポポなども挙がっている。 花粉症は1819年にイギリスで干し草を収穫していた農夫がある日突然くしゃみや発熱の症状を出したのが初例とある。この時はイネ科の植物が原因と考えられ「枯草病」とされたが54年後の1873年に花粉が原因と突き止められた。日本では1961年にブタクサ、1963年にスギ、1994年にかけてさまざまな花粉症が報告される。 世界三大花粉症はヨーロッパのイネ科、アメリカのブタクサ、日本のスギ。 2023.3.15初版 図書館
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