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コロナ漂流録 の商品レビュー

3.4

22件のお客様レビュー

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2023/08/17

桜宮サーガ・コロナ3作目。現実と並行して進んできた物語ですが、ここでコロナ禍の桜宮サーガは一旦終幕になるのでしょうか。 2022年6月から物語は始まります。安保元首相銃撃と浪速でのワクチンや万博の利権を巡っての展開。 『コロナ狂想曲』でも『コロナ漂流録』でも、浪速ワクチン開発中...

桜宮サーガ・コロナ3作目。現実と並行して進んできた物語ですが、ここでコロナ禍の桜宮サーガは一旦終幕になるのでしょうか。 2022年6月から物語は始まります。安保元首相銃撃と浪速でのワクチンや万博の利権を巡っての展開。 『コロナ狂想曲』でも『コロナ漂流録』でも、浪速ワクチン開発中止についての話がありました。現実でも国産ワクチンを請け負ったところが開発中止したというニュースを聞いた時には、エンタメとして脚色している部分はあるとはいえ、真実だったのかと恐ろしくなったものです。 大阪万博も開催が危ぶまれている現状、その裏には何があるのか、ということを思うと『コロナ漂流録』を持ち出したくなりますね。 田口先生と別宮記者が語り合う終章。 ここに、作者が語りかけたいことが詰め込まれているのではないでしょうか。 中庸の道を歩んでいこう、ということです。信じたいものを信じるのはなく、自分と違うものを排除するでもなく。わかりやすい結論に飛びついてしまうのは簡単ですが、少しでも立ち止まり考えること。のっぴきならない状態で、そんな悠長なことをいっってはいられない、というかもしれませんが、そうならないために立ち止まって考えよう、ということです。 立ち止まって考えるは、中庸とは違いますが、極端な結論にならないためには、中庸の概念を抱いていることが大事だと思います。 登場人物でいうと、田口先生が中庸であろうとしていると思います。結果的にそうなっているキライはありそうですが、事勿れ主義にも映りますが、歩みを止めずにいることが彼の長所なんでしょう。 そんな田口先生も定年まで数年らしいです。田口先生の定年が桜宮サーガの終幕か。定年というか退職ですね。歳とりましたねぇ。白鳥とか幾つなんだろう。

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2023/07/22

この作品のように、やりたい放題の権力者をやっつけてもらいたいものです。読みながら令和4年を思い起こしました。 田口先生はじめ、皆さん歳をとったと感じました。私も体の不具合と折り合いをつけながら生きて行きたいです。

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2023/07/21

コロナシリーズ最終巻。コロナ禍から元首相安倍氏の襲撃事件や病院内の人事など、面白ろおかしく描かれている。コロナがこのまま治るといい。

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2023/07/17

桜宮サーガの世界観の中で現実世界をパロディにしたシリーズの新刊。『コロナ黙示録』『コロナ狂騒録』に続く第3弾で(恐らく)完結編。例によって「実在する人物・団体等とは一切関係ありません」は無理がある内容かつ安倍元首相への批判的な描写には著者の政治的思想が色濃く出ている。よって「そも...

桜宮サーガの世界観の中で現実世界をパロディにしたシリーズの新刊。『コロナ黙示録』『コロナ狂騒録』に続く第3弾で(恐らく)完結編。例によって「実在する人物・団体等とは一切関係ありません」は無理がある内容かつ安倍元首相への批判的な描写には著者の政治的思想が色濃く出ている。よって「そもそもこれ小説なのか?ほぼ新書を読んでるような…」という根本的な疑問はまぁ否めない。ストーリーの流れもほぼ2022年の日本の出来事そのままだし。とはいえ組織の力学の話や終盤の二転三転する捜査スキームは読んでいて十分ワクワクできるくらいには面白かった。もちろんあのキャラクターたちの近況と活躍が知れるのもサーガのファンとしては嬉しい。

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2023/07/08

コロナシリーズこれにて完結。というわけで現実のコロナも完結してくれれば良いのですけれどね……。 コロナを巡って政界で繰り広げられる騒動や元首相の襲撃事件、東京五輪を巡るトラブル、というあたりは笑っていいんだかいけないんだか。どっかで聞いたような話だな、と思いつつ、これが完全に絵空...

コロナシリーズこれにて完結。というわけで現実のコロナも完結してくれれば良いのですけれどね……。 コロナを巡って政界で繰り広げられる騒動や元首相の襲撃事件、東京五輪を巡るトラブル、というあたりは笑っていいんだかいけないんだか。どっかで聞いたような話だな、と思いつつ、これが完全に絵空事だったら笑い飛ばせるのにねえ、という気持ちでいっぱいでした。 なのでせめて田口先生の災難でも楽しみましょうか(笑)。またもや凄まじいキャラが登場しましたよ。その名も「暴走ラッコ」! このネーミングだけでとてつもないインパクトがあります。どんなんだよ一体。しかし田口先生、各方面からとことん鍛えられたせいでたくましくなっているので安心して楽しめました。でもたまには愚痴を吐き出すことも必要ですよ本当に。

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2023/06/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

前作から明らかな政府批判に舵を取られたようで、話題が五輪汚職にまで及ぶのは読んでいて辟易とする部分がある。田口先生の目線で東城大が第7波、第8波をどのように乗り切ったか、政府の対応がどうであったかという視点での物語が欲しかった。

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2023/06/18

登場人物は架空だが、歴史的事実がリアルすぎて本当にこういう奴らが暗躍してたのかなと思ってしまう。フィクションと言いながら著者の主張全開すぎて読んでてやや疲れた。

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2023/06/04

為になる小説だなぁ!! 面白かったけど、こんな事が起こっていたとは!と驚きの連続で、何だかなぁ…という気分にも。 天災にも、人災にも、あっても粛々と生きていくしかない気がするけど、どっちにもあわずに生きて行けたらいいんだけどな。

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2023/06/03

コロナシリーズ三部作、読み終えた。 『コロナ黙示録』『コロナ狂想録』に比べ、なかなか一気には読めなかった。 自分の体調も大きいかも。 それでも日本中が釘付けになったあの出来事から時をおかず、こうやって文章化する事に意味があると思って、なんとか読みきった。 情報過多なこの世の中で...

コロナシリーズ三部作、読み終えた。 『コロナ黙示録』『コロナ狂想録』に比べ、なかなか一気には読めなかった。 自分の体調も大きいかも。 それでも日本中が釘付けになったあの出来事から時をおかず、こうやって文章化する事に意味があると思って、なんとか読みきった。 情報過多なこの世の中で、嘘を見抜き、真実にたどり着くのはなかなか難しい。 真面目に生きてる人が報われにくい社会構造もある。 けど、おかしいことはおかしい、と誰もが声をあげられる世の中にしたい。 ああ、もどかしい。

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2023/05/31

描きたかったのは、コロナなのか、安倍さんなのか。双方の騒動を辿ることで日本の闇を描きたかったのかもしれないけど、どこまでが事実で、どこからがフィクションか、こんがらがる。「元首相がめちゃくちゃにした法秩序を正常に戻す」「コロナ禍に慣れてしまい…馴らされてしまった。淡々と日常おくる...

描きたかったのは、コロナなのか、安倍さんなのか。双方の騒動を辿ることで日本の闇を描きたかったのかもしれないけど、どこまでが事実で、どこからがフィクションか、こんがらがる。「元首相がめちゃくちゃにした法秩序を正常に戻す」「コロナ禍に慣れてしまい…馴らされてしまった。淡々と日常おくる日本人」海堂ワールドの出演者、勢揃いだけど、第1作から読んでないと辛いかも。それにしても海堂さん、どんどん過激になってきたなぁ。

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