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花ざかりを待たず の商品レビュー

3.9

21件のお客様レビュー

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2024/05/18

夫婦と娘2人の4人家族。八十近い父親が病を得、みるみる弱っていく。その間の家族それぞれの葛藤、日々の生活を綴るある意味地味なストーリーなのに妙に心に沁みた。 身近な人の死は思いがけないものをもたらしたりする。長女の由希子は自分自身の道を見つけ、妻の慶子は「おまえが、一番だ」という...

夫婦と娘2人の4人家族。八十近い父親が病を得、みるみる弱っていく。その間の家族それぞれの葛藤、日々の生活を綴るある意味地味なストーリーなのに妙に心に沁みた。 身近な人の死は思いがけないものをもたらしたりする。長女の由希子は自分自身の道を見つけ、妻の慶子は「おまえが、一番だ」という夫の最後の言葉を糧に、きっと充実した人生を全うするだろう。悲しさの中に心温まる満足の読後感。

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2024/02/10

共感できるシーンやセリフがたくさんあった 主人公と同じく区切りの言葉は言えなかった 死刑宣告と同じだったから

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2024/02/04

癌で亡くなった母と、現在認知症の父、近頃益々死が恐ろしいと思う自分に重ねて、感動よりも恐怖が先に立ってしまいました。 アラフィフの感想です。

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2023/12/01

 乾ルカさんの作品で、湖永さんのレビューを読んで私も読みたいと思いました。湖永さん、ありがとうございます。泣けました…。  ストーリーは、79歳の椎名利夫が末期がん(ステージⅣのすい臓がん)と診断、余命は1年との説明を受けたことから、妻として、娘として、どう関わるべきかを模索す...

 乾ルカさんの作品で、湖永さんのレビューを読んで私も読みたいと思いました。湖永さん、ありがとうございます。泣けました…。  ストーリーは、79歳の椎名利夫が末期がん(ステージⅣのすい臓がん)と診断、余命は1年との説明を受けたことから、妻として、娘として、どう関わるべきかを模索するもの…。妻の慶子は74歳、利夫とは当時は珍しい恋愛結婚、利夫と慶子の一番の心配は、長女で40歳の由希子のこと…40歳になっても結婚もせず、両親と同居し小説を書いていたこともあるが今はバイト生活…次女の真理子は結婚し家庭を築いているのに…というもの…。由希子が結婚してくれることが利夫と慶子の願いだったが…由希子は自身の結婚の話になると話をはぐらかしていた…。そんな利夫だが、刻一刻と病状が悪化し余命1年も過ごせない状況に陥り…逝くもの、遺されるもの…その後の人生…そんな重いテーマでした。  序盤あまりにも、由希子に結婚、結婚と押し付けるかのような両親の態度に少し疑問を感じました。利夫は最期まで頑張ったなぁ…と、利夫のことをふたりの娘は「昭和脳」だと揶揄しますが、私は利夫のキャラ、好きですね♪辛くともいつでも、「大丈夫、心配するな」って…そして、会話の中にもユーモアもあってね!モスバーガーのシーンは本当によかったです。  そして、私の父と重なる部分がありました…。父は利夫の年齢より早く逝きましたが、最初に告げられた余命とほぼ同じくらい生きました。最期はみているのが辛かったし、何を伝えたいのか汲み取ってあげられなかった…。がんはお別れが言えるとは言っても、父にはお別れちゃんとできなかったなぁ…とか、しみじみ思っちゃいました。

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2023/11/16

病室でモスバーガー食べるシーンは もう、泣いちゃう。 昭和感全開の価値観のじいちゃん達だが 気持ちも分からんでもない。 長女由希子の心の動きが リアリティがあり 希望の持てるラストでよかった。

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2023/10/31

沢山の岐路があって一生が終わるのだと思いました。誰もが一番いいと思う選択をすると思いますが、渦中にいる時は悩みますね~ 心の揺れが共有できましたが、チョッと一般的過ぎて面白味に欠けたかな。

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2023/10/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

末期がんが判明した椎名利夫の余命は一年。 予期せぬ宣告に家族や周囲の人々は戸惑いを隠せなかった。 利夫のために何をすべきか焦燥は募るばかり。 晴れ姿を利夫に見せるため妻は四十路の娘に結婚を求め、娘は自分の思いを決して曲げようとはしない。 すれ違いながらも、それぞれの脳裏によぎるのは利夫とのあたたかな思い出の数々。 だが、想像を絶するスピードで利夫の体調は崩れ始め……。 (アマゾンより引用)

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2023/09/27

最後の由希子の人生の選択に凄く共感できました。 子どもが幸せに生きていることが親にとって一番ありがたいことなのだと、当たり前のことを再認識しました。 末期癌のお父さんが、ホスピスに転院もせずセカンドオピニオンも受けない、癌に対して攻めていかない生き方も、こういうことも普通にある...

最後の由希子の人生の選択に凄く共感できました。 子どもが幸せに生きていることが親にとって一番ありがたいことなのだと、当たり前のことを再認識しました。 末期癌のお父さんが、ホスピスに転院もせずセカンドオピニオンも受けない、癌に対して攻めていかない生き方も、こういうことも普通にあることなのかもしれないと思わせるものでした。 すごいことが起こったり、素晴らしい人格の人がいたりする話しではないけれど、老親や年頃の子どもをもつ私としては等身大の家族の話として面白かったです。

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2023/09/11

余命一年と言われたのにあれよあれよと病状が進み…人生末期の親になにが出来るだろう。独身の娘は花嫁姿を見せるのが親孝行になるの?両親揃って娘に結婚を急かすシーンはあまりにもくどくてイライラさせられたけど、人生を終えようとしている父親に寄り添う娘や妻の姿がなんだか泣ける一冊でした。

Posted byブクログ

2023/08/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

昨年、父を亡くした私には リアルすぎて切なかった 最初の告知からの病気の進行が早すぎるし 痛み止めをなかなか出してくれない 奥村医師にイライラした 最期も病院におらんし なのに、奥さんも娘さんも 冷静に対応していて 私はこんな風に冷静には 無理やったなと思った 由希子が結婚しないことに たいしての母親や親戚の反応は あるあるやなぁ でもホント1番いいのは 本人が幸せと思うことだよね 最期まで我慢強いお父さん いつもふざけてるとこも 頑張ってご飯食べるとこも 自分の父親と重なり 色々思い出した 変に御涙頂戴にしない リアルなストーリー 良い本だった

Posted byブクログ