1,800円以上の注文で送料無料

随筆集 あなたの暮らしを教えてください 何げなくて恋しい記憶(1) の商品レビュー

4.1

14件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    5

  3. 3つ

    3

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/07/01

『暮しの手帖』の本誌と別冊に寄せられた「暮らし」がテーマの随筆作品を選りすぐり、全4冊にまとめたシリーズ。第1集は、家族との何げないやりとりや別れの時のこと、友人や恩師と過ごしたあたたかい思い出など、筆者の心に深く刻まれた、大切な記憶のお話を集めています。とのこと。 "...

『暮しの手帖』の本誌と別冊に寄せられた「暮らし」がテーマの随筆作品を選りすぐり、全4冊にまとめたシリーズ。第1集は、家族との何げないやりとりや別れの時のこと、友人や恩師と過ごしたあたたかい思い出など、筆者の心に深く刻まれた、大切な記憶のお話を集めています。とのこと。 "何げなくて恋しい記憶"というタイトルがまさにぴったりで、お話ひとつひとつは短いながら、そのなかであたたかい気持ちになったり、ノスタルジックな切ない気持ちになったりとおだやかに感情が動かされるのが心地いい。幼児の子育て中の身からすると、どうしても似た境遇の方のお話に親近感がわき、気になる書き手の方は後ろのプロフィール欄でチェックしながら読みすすめた。必ずしも作家の方ばかりでなく、むしろ惹かれたのは写真家などふだん文章を書くお仕事ではない方々が多かったかもしれない。これからその方たちの作品に触れていきたいな、と思う。そういう意味でもいい出会いの機会となった一冊。

Posted byブクログ

2024/06/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

身近な人との思い出を綴ったエッセイ集。隙間時間にちょこちょこ読んでいける気軽さ。 もちろん直接は存じ上げない方々のエッセイだけど、トピックが友人や家族との思い出なだけに、共感すること多し。 どれも読んでいてしみじみしたが、駒沢敏器さんの『音の彼方へ』、森田真生さんの『家族』、速水健朗さんの『死んだ父の蔵書』、久保田智子さんの『「もしもしー」のその先に』が特に好き。

Posted byブクログ

2024/05/17

『何気なくて恋しい記憶 随筆集 あなたの暮らしを教えてください』 『暮しの手帖』の本誌と別冊に寄せられた随筆作品集。家族との何げないやりとりや別れ、友人や恩師と過ごした思い出など、筆者の心に深く刻まれた記憶を集めています。親しい方への贈り物にも。I

Posted byブクログ

2024/04/27

しっかり練ってある文章故、次々読んでいくには、勿体ない。投げかけてある著者への課題が良い為か?良い本にまた、出会えた。自分にとって、何気なくて、恋しい記憶とは、いつかな…。

Posted byブクログ

2024/04/15

色々な方たちの、3ページほどの短いエッセイが詰まった本。学生の頃、国語の教材の随筆だけを拾って読んでいた私には持ってこいの本でした。待ち合いの時間に少しずつ読み進めるのにぴったり。「何げなくて恋しい記憶」というタイトルの通り、実家や友人、家族、故郷など、日常的なテーマが揃い、しみ...

色々な方たちの、3ページほどの短いエッセイが詰まった本。学生の頃、国語の教材の随筆だけを拾って読んでいた私には持ってこいの本でした。待ち合いの時間に少しずつ読み進めるのにぴったり。「何げなくて恋しい記憶」というタイトルの通り、実家や友人、家族、故郷など、日常的なテーマが揃い、しみじみする内容が多かった。

Posted byブクログ

2024/03/31

「暮らし」をテーマに、豪華執筆陣で贈る珠玉の随筆集。脚本家・山田太一、小説家・高橋源一郎、俳優・片桐はいりなど、全70人の「家族、友人、恩師との話」を収録する。『暮しの手帖』本誌・別冊掲載などを単行本化。 ちょっぴりほろりとなる文章がたくさん。

Posted byブクログ

2024/02/24

『暮らしの手帖』セレクション 70人の著名人が暮らしのなかで感じた恋しい記憶を随筆集にしたもの。 それぞれの想いが伝わってくる。 それも何気ない生活のなかであったり、遠い記憶のなかであったり…とさまざま。 その中でも木内昇さんの「父の帳面」は、懐かしさと切なさを感じた。 ...

『暮らしの手帖』セレクション 70人の著名人が暮らしのなかで感じた恋しい記憶を随筆集にしたもの。 それぞれの想いが伝わってくる。 それも何気ない生活のなかであったり、遠い記憶のなかであったり…とさまざま。 その中でも木内昇さんの「父の帳面」は、懐かしさと切なさを感じた。 赤坂真理さんの「とても昔からあるもの」は、幼い頃に祖父と寝起きしてた記憶がじんわりと伝わってくるのが心地よい。 モノクロの写真を見たような感覚である。 物言わぬ老人と、言うべき言葉のない幼児。 誰かといて、次に何を言おうと考えないのは、とてもよい。 俵万智さんの「ホームシックとハガキ」のなかで、寂しさはマイナスの感情じゃない。会えなくて寂しいと思える、そういう家族がいるのは、プラスのことというのも温もりを感じる素敵な言葉である。

Posted byブクログ

2023/08/18

各界の著名人のエッセイが読めてお得でした。 内容も素敵。ちょうど帰省の多いこの時期だったからか、家族、故郷、友達についてのお話によりじんと来たのだと思います。 2冊目も読んでみたい!

Posted byブクログ

2023/07/02

毎日ひとりずつ、寝る前に読むことがいつのまにかルーティーンになり、心地良いおやすみタイムを過ごした70日間だった。沢山の著名人が寄せた“誰かとの記憶”。その人の中に確かに存在する大切な記憶を毎晩ひとつひとつ聞かせてもらいながら、(この人の文章好きだなあ)としっくり来るときがあり、...

毎日ひとりずつ、寝る前に読むことがいつのまにかルーティーンになり、心地良いおやすみタイムを過ごした70日間だった。沢山の著名人が寄せた“誰かとの記憶”。その人の中に確かに存在する大切な記憶を毎晩ひとつひとつ聞かせてもらいながら、(この人の文章好きだなあ)としっくり来るときがあり、なんだか不思議な気持ちに。その日の自分の心の状態もあるのだろうか。大事なモノや人や思い出を語る人の表情は優しいだろう。本の向こうにその人を感じながら共有させてもらい、一日を終える。心が落ち着く読書体験。

Posted byブクログ

2023/05/21

まず、このタイトルが秀逸。 こも課題を与えられたさまざまな分野で活躍する人たちのエッセイがたまらなくみんないい。 どうしても今な亡き親、祖父、祖母、友だちに関してのことが多くなる、それだからこそ余計、心にぐっと来る。 それにしても木内みどり氏、このエッセイで自分の死んだあとのこと...

まず、このタイトルが秀逸。 こも課題を与えられたさまざまな分野で活躍する人たちのエッセイがたまらなくみんないい。 どうしても今な亡き親、祖父、祖母、友だちに関してのことが多くなる、それだからこそ余計、心にぐっと来る。 それにしても木内みどり氏、このエッセイで自分の死んだあとのことを克明に葬儀、お墓、戒名、いっさいいらないとし、粉骨して自分で見つけた山の奥に撒いてもらうように示唆していたことに驚く。 突然の心不全により仕事で訪れた先の広島のホテルで亡くなったのはこれを書いて半年後だったとは。 見事としかいいようがない。

Posted byブクログ