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予言者の研究 の商品レビュー

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2024/03/25

・「祭司と予言者とは濃き酒のゆえによろめき、酒のゆえに心みだれ、濃き酒のゆえによろける。彼らは幻を見るときに誤り、さばきを行うときにつまづく」

Posted byブクログ

2023/08/15

もともと1950年代に出版された本らしく、その後の聖書学の荒波に揉まれていない時代の神学はなんだか新鮮に感じられた。基本的には預言者の書を彼らの自著と受け止め、考察を加えているのであるが、そのメッセージを遠く離れた時代の日本に生きる自分へつながるものとして真摯に受け止める姿勢、そ...

もともと1950年代に出版された本らしく、その後の聖書学の荒波に揉まれていない時代の神学はなんだか新鮮に感じられた。基本的には預言者の書を彼らの自著と受け止め、考察を加えているのであるが、そのメッセージを遠く離れた時代の日本に生きる自分へつながるものとして真摯に受け止める姿勢、その信仰の真剣さには、読んでいるこちらも居住まいを正してしまう。 この本を読んで分かったのは、やはり私自身は著者のように信仰から自らの生き方を正そうという観点には興味がないということだった。だから、我々も予言者を手本にこのようにしていかねばならないのではないか、と語りかけてくる著者の言葉には面食らいもするし、後ろめたくもあり、その気高さをまぶしく思いもした。内村鑑三の本を読んだ時も思ったが、著者は(時代が大きく影響しているだろうが)生きること、その姿勢を真剣に探究することに真正面から取り組み、悩み、なんらかっこつけるところも恥ずかしがることもない。生きることの重みが違いすぎる。だから今は云々、などとは簡単に言えるものではないけども。

Posted byブクログ