日常生活における自己呈示 の商品レビュー
「行為と演技」として翻訳されてきた本の新訳である。はるかにわかりやすく、さらに具体例も旧版にもあったはずだが、新たに読んだ気もする。 旧版を読むよりもこの版の方がより理解ができると思われる。
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原著1959年刊。 人が他者の眼前でふるまう際に、どのような呈示内容、どのようなやり方で「演じる」のかということを徹底的に追究する、興味深い社会学。 極めて日常的な、「ふつうの」シチュエーションを、独特の言い回しを含んだやたらと難解な語句で執拗に記述していく冒頭部分で、思わ...
原著1959年刊。 人が他者の眼前でふるまう際に、どのような呈示内容、どのようなやり方で「演じる」のかということを徹底的に追究する、興味深い社会学。 極めて日常的な、「ふつうの」シチュエーションを、独特の言い回しを含んだやたらと難解な語句で執拗に記述していく冒頭部分で、思わず「そこまで!?」と笑ってしまった。・・・いやいや、笑うところではない。シモンドン『個体化の哲学』にも似た、この徹底的な「記述への意志」はまさに、学術がそうあるべきところのものである。 ゴフマンが独特の用語で執拗に解読してゆく日常のコミュニケーションは、豊富な具体例に支えられている。じっさい、ここまで個々の事例を渉猟しながら、徹底的に思考してゆく実践は、まったく凄まじい努力の積み重ねであろう。 そのような著者の凄まじい努力が結実して、本書は難解ではあるが日常のパースペクティヴに新しい視点を切り拓いてくれるような、すこぶる興味深く、面白い書物だ。
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卒論のために読んだ。読み切るのつらかったーーー。なんとなく感じていることや過ごしていることをきれいに言語化してくれている感じなのかな。なるほどと思うことが多かった。
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