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新日本プロレス50年物語(第3巻) の商品レビュー

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2件のお客様レビュー

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2023/06/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

新日本プロレス50周年記念本の3冊目・最終巻。 現役東スポ記者にして帝国の広報官(^^;)、の岡本記者の 執筆となる。タイムラインは2009年から2022年。つい 最近までの記録、なのだが。 ・・・もしかすると、僕はこの時代の新日本プロレスがいち ばん好きなのかもしれない、と思った。暗黒のゼロ年代、 K-1やPRIDEなどの格闘技興行に押され、極一部の選手を 除いてそういう場で「新日本の強さ」を証明することも 出来ない。プロレス内部に目を向けてみても、当時のフ ァンから絶大な支持を受けていた三沢率いるNOAHに煮 え湯を呑まされ続ける。ああ、もう新日本は終わるんだ な、とか思っていたのだけど・・・。 新日本には、棚橋弘至と中邑真輔が居た。 特に全方位でひたむきに頑張る棚橋の姿はあまりにも印 象的。少ない観客を前に全力ファイトを魅せ、どんなに 辛くとも笑顔を絶やさない。そんな絶望的とも言える勝 負から逃げない棚橋が気になり、僕はまた会場に足を運 ぶようになった。そこから表題通り、奇跡のV字回復を 成し遂げてしまった新日本プロレス。もし、この時期に 棚橋弘至という存在が無かったら、僕はプロレス自体か ら離れていた可能性すらある。もの凄く失礼な言い方か もしれないが、棚橋の出現で「強さ」を必要としないプ ロレスも全然アリになった。 僕にとってこの3巻は、非常に優秀で努力を怠らない誇る べき「息子」たちの成功譚。棚橋・中邑・真壁の3選手に は、僕をプロレスに留めてくれてありがとう、と心から お礼を言いたい。後藤はまぁ・・・。 そして、岡本記者の表現力にも脱帽。 こんなドラマチックな文章、書け!と言われて書けるモ ノでは無い、と思う。読後感はちょっとした長編小説。 それも、傑作のレベルである。 全三巻、それぞれ読み応えタップリでした。 何年かしたら読み返しちゃうだろうなぁ、きっと。

Posted byブクログ

2023/05/27

全3巻の内、2009〜2022年をまとめた第3巻。格闘技ブームに押されまくった暗黒期を脱して棚橋やオカダを筆頭に新たな時代に突入していった時期。どのような選手が台頭して新日本プロレスという団体が活性化されてきたかを振り返る記録的な構成になっている。著者が交代した影響も多少あるのか...

全3巻の内、2009〜2022年をまとめた第3巻。格闘技ブームに押されまくった暗黒期を脱して棚橋やオカダを筆頭に新たな時代に突入していった時期。どのような選手が台頭して新日本プロレスという団体が活性化されてきたかを振り返る記録的な構成になっている。著者が交代した影響も多少あるのかもしれないが、迷走していた時代に比べると思わず笑ってしまう小ネタが乏しいのは少々寂しいw

Posted byブクログ