人類を熱狂させた鳥たち の商品レビュー
基準推移:以前の世代に見えていた自然環境を現在の世代が理解できない ビクトリア時代:剥製に対する熱狂+科学に対する人気→鳥類学的知識としての剥製蓄積 20世紀:バードウォッチングと野外研究 現代:新しい追跡技術→新規な科学的発見・リアルタイム 鳥や自然を愛する気持ちの源を突き止め...
基準推移:以前の世代に見えていた自然環境を現在の世代が理解できない ビクトリア時代:剥製に対する熱狂+科学に対する人気→鳥類学的知識としての剥製蓄積 20世紀:バードウォッチングと野外研究 現代:新しい追跡技術→新規な科学的発見・リアルタイム 鳥や自然を愛する気持ちの源を突き止めたい 世界は野生の内にこそ保たれている(ソロー) ニュー・ネイチャー・ライティング:客観的・主観的な反応をうまく融合 冷静的共感→同情的共感→情動的共感 不思議に思うこと:科学と共感を1つにすることができる方法 1934年・富士山の裾野での鳥巣見学の会=日本でのバードウォッチングの最初
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Birds and Us A 12000-Year History, from Cave art to Conservation by Tim Birkhead 鳥類と私たち人間 洞窟壁画からコンサベーションに至るまでの1万2千年の歴史 大変面白かった。副題にある通り、新石器時代...
Birds and Us A 12000-Year History, from Cave art to Conservation by Tim Birkhead 鳥類と私たち人間 洞窟壁画からコンサベーションに至るまでの1万2千年の歴史 大変面白かった。副題にある通り、新石器時代の洞窟壁画に描かれた鳥類から、当時の人間と鳥類の関係を考察するところから始まり、各所各時代の有名な鳥類の考古学的遺物から芸術作品など網羅していく。エジプトのネプアメンの墓の壁画に描かれた「湿地での狩猟」(紀元前1350年頃)は私のものすごく好きなピース https://flic.kr/p/L1tB7K 大英博物館で展示されている。 Nebamun hunting in the marshes, fragment of a scene from the tomb-chapel of Nebamun. Thebes, Egypt. Late 18th Dynasty, around 1350 BC 人類と鳥類との関わり合いの歴史というのは、最近日本でも書籍が出版されていて結構ホットなトピックで、それこそどっさりとネタのあるエリア。スペイン南部 Cueva del Tajo de las Figuras、400万体のAfrican sacred ibisのミイラ、アリストテレス、プルタルコス、プリニウス、ローマ人の野鳥料理、フラミンゴの舌料理、イングランドの鷹狩、ルネサンスの時代の解剖学的研究の発展、フランシス・ウィラビー、ジョン・レイ、1500年代有害鳥獣の指定と駆除、鳥の薬効、ターナーの鳥の絵、『ウィラビーの鳥類学』のドードー、メキシコのアステカ族、ブラジルのトゥピ族などヨーロッパを含む世界中の先住民族にとっての鳥とその羽の文化、フェロー諸島の海鳥を食べる暮らし、セルボーンの博物誌、ダーウィンと鳥類学、ジェマイマ・ブラックバーン、ジョン・グールド、アラン・ヒューム、剥製ブーム、ブリューゲル「味覚の寓意」、コレクター、コレクターの収集活動と絶滅、収集欲と問われるモラル、博物館の存在意義、バードウォッチング、エドマンド・セルース、アマチュア鳥類学者の誕生、オスカー・ハインロートとマグダレーナ、セルース、ハワード、Jハクスリー、ハインロート夫妻、コンラート・ローレンツ、ニコ・ティンバーゲン、カール・フォン・フリッシュ、デイヴィッド・ラック、ウィン・エドワーズ、デイヴィッド・アッテンボロー。 人類による大量絶滅。 非常に読み応えあり、また、さらに深く掘り下げるためのガイドにもなる。
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