わたしのいけない世界 の商品レビュー
お金持ちの女の子は欲しいものは何でも手に入れそれが当たり前だった。両親に犬が欲しいとねだった時2人とも野蛮だからと認めなかった。 虐待されている男の子と出会い助けたい気持ちと欲しい気持ちが混ざって軟禁をする。 ねっとりした感触の小説だった。
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「アルバローズの床」 「わたしのいけない世界」 「明るいひかげ」 「わたしの素敵な世界」 四話収録の連作短編集。 終始不穏な空気に包まれていた。 小学6年生の志摩佳月は、ある日、虐待の痕が残る小学1年生の柊を拾い、自宅の地下シェルターに匿う。 一見善意の行動に思えるが、佳月の...
「アルバローズの床」 「わたしのいけない世界」 「明るいひかげ」 「わたしの素敵な世界」 四話収録の連作短編集。 終始不穏な空気に包まれていた。 小学6年生の志摩佳月は、ある日、虐待の痕が残る小学1年生の柊を拾い、自宅の地下シェルターに匿う。 一見善意の行動に思えるが、佳月の行動には支配欲や執着などの危うさが感じられる。 15年の時を経て再会した佳月と柊。 佳月の夫で幼馴染の琉人も加わり、掴みどころのないこの三人が一体どこへ向かうのか全く予測不可能な展開だった。 人の心の奥深くに潜む邪悪な欲望を覗き込んでしまった様な読後感。
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※このレビューにはネタバレを含みます
ぞくぞくしながら読む。 絶え間なく湧き上がるぞくぞくを感じながら私の中にいる「女」の目で読んでいる気が。 欲しいものは手に入れる。 好きだとか愛してるとか、そういう感情のまえにただただそこにある「自分の好きにしたい」という欲望。 佳月の、柊の、そして琉人の、暗く湿った欲望。その欲望に自分の中の女が感応し続ける。 第二章からは一気に最後まで読みふけってしまったが、読み終わった後、第一章のことをすっかり忘れていたことに気付いた。 この恵真と諏訪の微笑ましい関係の向こうにちらちらと垣間見える不穏な「ナニカ」を印象付けるための第一章なのだろうけど、読み終わって再読するなら第二章からでいいかなと思ってしまうんです。すみません。
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