AIが「答えの出ない問題」に答えてみた。 の商品レビュー
aiによる文章という企画は面白いが、aiらしい、多少の前提は加味しつつも、汎用的な内容しか触れていない、おもしろみの少ない文章の本だった。
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これはひどい。 ある意味実験的な書ではあるが、ChatGPTのプロンプトを工夫し、恐らく、歴史上の著名人のウィキペディア的情報を読み込ませた上で「答えの出ない問題」に回答してみよと、そのインプット結果が本となっている。しかもGPT3だそうで。 「日本の地位を向上させるためには...
これはひどい。 ある意味実験的な書ではあるが、ChatGPTのプロンプトを工夫し、恐らく、歴史上の著名人のウィキペディア的情報を読み込ませた上で「答えの出ない問題」に回答してみよと、そのインプット結果が本となっている。しかもGPT3だそうで。 「日本の地位を向上させるためには、日本の基盤を強固なものにすることが必要です」と、エリザベス一世。まんま、ChatGPTの当たり障りのない、倫理的、つまり面白みもない答えが載せられる。エリザベス一世かどうかは、本質的に関係ない。 「私は社長として、より良い決断をするために、自分の念や価値観を大切にし、常に誠実で公正な行動を心がけなければならないと考えています。そのためには、必要な情報を収集し、それを批判的に評価しー」これは、リンカーンの回答だ。 新しい市場に参入する事は、メリットとデメリットの両方をもたらすと思いますー 坂本龍馬の回答。 何かをするときにメリットとデメリットの両方があるなんていう発言は当たり前だし、誠実さを心がけるべきだとかは誰でも言える。当たり障りのないと書いたが、もはや何も言っていないに等しい。これを読んでいて思ったのは、人間とは偏見があるから面白いのかもしれないと。偏った発言をしないように努力すれば、AIのようにバランスは取るがリスクを取らない言辞に留まるしかない。誰にでも当てはまるバーナム効果的な内容だ。AIのバランス感覚と、リスクを取った個性的な偉人達との相性が極めて悪い。そういう意味では、発見のある読書だったが。
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企画物としては面白いが内容は平均値をとっているようで希薄に思えた。マルクスやアリストテレス、マザーテレサなどが父母になっている方が面白い回答だった。
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AIが歴史の人物になりきって質問に答える、別に坂本龍馬がリンカーンであっても違和感はなかった。正直に言って形成AIがこのレベルで文章書けると言う事に脅威を覚える事が、所詮想定の範囲内の回答しかできない、そういう使い方に限定すればかなりのレベルで使えるのかもしれない。ただし、創造的...
AIが歴史の人物になりきって質問に答える、別に坂本龍馬がリンカーンであっても違和感はなかった。正直に言って形成AIがこのレベルで文章書けると言う事に脅威を覚える事が、所詮想定の範囲内の回答しかできない、そういう使い方に限定すればかなりのレベルで使えるのかもしれない。ただし、創造的に思考の芳醇さを感じさせる話は多分できない。歴史上の人物に質問すると言うシチュエーションなだけに、その人物がAIに憑依したとしてら結構常識的でリベラルなことしか言ってないような気がする。ほんとにこんなもんなんだろうか?きっとオリジナルの人物たちには予想もつかないような思考があったと思うがそこにはたどり着けていないと言うような感じた。それができていなければこの本はあまり面白くない。もしかしたら筆者の狙うべき趣旨が違う?私がそう認知していなかったらごめんなさい。 ただし、その辺がAIとしての限界なのかな、と言う事は漠然と感じることができた。
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ChatGPTの流行が急速に拡大しており、私の職場でも若手社員が使っている。翻訳、契約書作成、文章チェック、PDFの文章繋ぎといった単純作業に加えて、キーワードを入れて調査させたり、上司や客先からの質問に対して即座に回答案を作らせたり、要件をちょっと変更した場合の変化を計算予測さ...
ChatGPTの流行が急速に拡大しており、私の職場でも若手社員が使っている。翻訳、契約書作成、文章チェック、PDFの文章繋ぎといった単純作業に加えて、キーワードを入れて調査させたり、上司や客先からの質問に対して即座に回答案を作らせたり、要件をちょっと変更した場合の変化を計算予測させたり・・・ この本で試行した検索条件は、非常に複雑である。 ・歴史上の人物(聖徳太子とかチンギスハンとか)に ・現代社会における何らかの役割(大臣とか企業の経営者とか)を与え ・我々の生活に関する具体的な質問をする といった3重の高度な条件設定である。 「そんなこと本当にできるのか」と思ってしまうのだが 歴史上の人物達がその人格・功績そのままの状態で、 なおかつ現代(社会の構造や技術)を理解したうえで、 それらしい回答をくれるというものである。非常に驚いた。 正直なところ、未だに信じられない。 AI技術がここまで進歩しているとなると、我々は今後いかにAIを上手く使いこなせるかによって、ビジネスにおける差がついていくのだろう。例えば検索力とか質問力を磨いていくことが喫緊で求められているのだと痛感した。 また、読書の方法も変わるという編集者の見解は納得である。どうしても歴史上の古典や名著は、古い言語表現と表面的な意味の解釈に集中してしまい、時代背景や筆者の生活を思い浮かべるようなレベルの読み方ができないものである。AIによって、より気軽な形で歴史上の偉人と「対話」することが可能になれば、これまで敬遠してきた古い書物にも向き合うことは苦痛でなくなると考える。このように、私としては、AIと共存する将来について、前向きな印象を持つことができた。
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