どんがら トヨタエンジニアの反骨 の商品レビュー
ソフトウェアファーストにでてきた本なので、読んでみた。 車づくりのために家庭を顧みない人たちを、肯定するような時代錯誤感が、すごく違和感だった。 ただ、車載コンピュータのデータを取り出し、ゲーム上でクルマの動きを再現するアイディアは面白かった。
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トヨタから出る車、出る車、まったくブランドイメージの統一感みたいなものが感じられないと思っていたが、その仕組みがよくわかった。 1台1台に開発責任者がいて、それぞれの連携や情報共有などは全くされていないとのこと。納得。
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チーフエンジニアの仕事 ・自分の得意分野を1つ持ち、あとは専門部署と話ができるレベルまで勉強 ・相談に来たら即決しろ(判断材料が足りなくても)。間違ったときには後から訂正しろ ・社内の最新技術のリサーチを怠るな。一番面白そうな技術を集めて車を作れ。 ーー トヨタが変わってきてる...
チーフエンジニアの仕事 ・自分の得意分野を1つ持ち、あとは専門部署と話ができるレベルまで勉強 ・相談に来たら即決しろ(判断材料が足りなくても)。間違ったときには後から訂正しろ ・社内の最新技術のリサーチを怠るな。一番面白そうな技術を集めて車を作れ。 ーー トヨタが変わってきてると、本書からも感じた。仕事って大変だな……
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TOYOTAでスポーツカーを開発する話 自分のやりたい事と会社の目指す事が合致すると、やりがいが最大化される その反面、家庭が犠牲となる ハチロク、スープラの開発 スバル、BMWとの共同開発
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SUBARUと共同開発した86/BRZのトヨタ側開発責任者の奮闘記。 大衆車メーカーと自らを規定するトヨタで、市場規模のわからないスポーツカーを開発するのは想像以上に内部調整が難しい。 悩んだ主人公が相談に行ったMAZDAのロードスター開発の重鎮とのやり取りには、会社の枠を超...
SUBARUと共同開発した86/BRZのトヨタ側開発責任者の奮闘記。 大衆車メーカーと自らを規定するトヨタで、市場規模のわからないスポーツカーを開発するのは想像以上に内部調整が難しい。 悩んだ主人公が相談に行ったMAZDAのロードスター開発の重鎮とのやり取りには、会社の枠を超えてスポーツカー開発に賭ける者に共通する心情が見える。 仕事の作法から手続き、用語まで異なる共同開発をやり遂げたのは、リーダーの力量に加えて、メンバーたちの情熱があったことに間違いない。 その後BMWとのスープラ共同開発にも駆り出された主人公の行く末には、勤め人の悲哀を感じざるを得ない。
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世の中には、暖かな日の当たる場所もある。 どのように苦しい過程を経てであれ、最終的に、そう受け止められる職業生活を送ることができるというのは、素晴らしい星の下に生まれ、生きてこれた、ということだと思う。 清武さんの筆力もあるのだろうが、羨ましい、というだけのこと。 印象的なフレ...
世の中には、暖かな日の当たる場所もある。 どのように苦しい過程を経てであれ、最終的に、そう受け止められる職業生活を送ることができるというのは、素晴らしい星の下に生まれ、生きてこれた、ということだと思う。 清武さんの筆力もあるのだろうが、羨ましい、というだけのこと。 印象的なフレーズは以下。 ー俺はこのドンガラを見るために頑張ってきた。 多田は思った。 それは出世するとか、表彰を受けるとか、会社の業績の一端を支えるとか、定年後には泡のように消えてしまうものではなく、数寄者の魂をがらんどうの車に吹き込む、夢の実現だった。 (P222)
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86復活までは長かったなぁ〜 トヨタは一般大衆車で、デカくなったイメージでしたが、昔は結構、尖った車、沢山あったなぁっと感慨深く…。 絶対に売れない、儲からないと言われたスポーツカーを、命がけで造り上げた男がいた。 技術者やその家族の苦闘と人生の喜び、トヨタを世界企業に押し...
86復活までは長かったなぁ〜 トヨタは一般大衆車で、デカくなったイメージでしたが、昔は結構、尖った車、沢山あったなぁっと感慨深く…。 絶対に売れない、儲からないと言われたスポーツカーを、命がけで造り上げた男がいた。 技術者やその家族の苦闘と人生の喜び、トヨタを世界企業に押し上げた仕組み、独特の企業風土と文化、緻密に細部まで描かれており、驚きも多かった。
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自動車業界で、販売台数世界No.1、つまり、大衆向けの車を作っているトヨタで、 「売れない」「儲からない」と言われながらも、若者の車離れを食い止めるために、採算性を超えて再挑戦したプロジェクト=スポーツカー「86」やスープラの復活に賭けたトヨタチーフエンジニアとその部下たちの心震わす物語。 技術者はときに、自己実現や「自分がこういう車を作りたい」という情熱を原動力にしているため、営業部門や役員から理解されないことも多くあっただろう。 トヨタの核や強み、本分とは異なり、社内からの軋轢は多かったことだろう。 ただし、そこには単なるスポーツカーの復活を遂げ、大きな壁を乗り越えた熱い物語というだけでなく、自動運転やカーシェアリングの時代、百年に一度の大変革期に、スポーツカーを作ることの意義を考えさせられるものだった。 特に、 「自動運転やカーシェアリングの時代に、スポーツカーは生き残れるのか」とスポーツカーの定義を問われたときに、多田は「スポーツカーとは本質的に、日常の役に立たないものです」と断言した。 車は通勤から運送、レジャーに至るまで幅広くちゃんと役に立つものである一方、スポーツカーは心を満たす趣味の領域のもの。その世界はいつまでも残るだろうが、これからの時代はどんな車好きも体験したことのない驚きや感動を与える付加価値を、スポーツカーを使った新しい遊び方(例えば、ゲームやメタバースに絡めて)を同時に提供していくことなどが求められている。 このプロジェクトは、まさに赤字でも取り組む価値(これまでとは異なるプロダクトやサービスの可能性)に満ちていることを痛感させられた。 私たちは「トヨタの10年後」には、 ほんの数十年前の携帯市場の(現在は1位韓国・サムスン、2位米国・アップル、3位中国・シャオミだが)1位フィンランド・ノキアや2位米国・モトローラなどトップシェアを誇っていた企業が「スマホの台頭」によって軒並み消えてしまったように、 トヨタも消えてしまっていることもあり得ない話ではないし、ゲームチェンジは突然訪れるもの。 しかしながら、トヨタもスポーツカーの開発・製造・販売・サービスを通して、新しい価値を生み出すことの意義を見出だせたと思うし、土台は着実に作れているんじゃないか、と感じた。
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車に全く興味がなく、スポーツカー「86」「スープラ」も全く知らない私が読んでも胸が熱くなるノンフィクション仕立て小説(読後にネットで写真確認したが流石に「86」も「スープラ」もカッコイイ)。というのが半分で、意外に世界のトヨタも普通の大企業にありがちな官僚的会社であることがわかっ...
車に全く興味がなく、スポーツカー「86」「スープラ」も全く知らない私が読んでも胸が熱くなるノンフィクション仕立て小説(読後にネットで写真確認したが流石に「86」も「スープラ」もカッコイイ)。というのが半分で、意外に世界のトヨタも普通の大企業にありがちな官僚的会社であることがわかって少しホッとした。スケールが大きいだけあって、特異な人材も豊富で、異能を活かす素地があるところは流石ではある。週刊現代連載だそうだが、会社員であれば共感できるところ多数で、処世のヒントが色々見つかる。
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多田哲哉 三菱自動車でラリー部門に行けず退社、ベンチャー企業からトヨタへ。 早く安く 二代目ラウム、パッソ、ラクティス、ウイッシュ担当 2007年1月 スポーツカー担当へ チーフエンジニア=部長、主査=次長、主幹=課長、主任=係長 チーフエンジニアの仕事の9割は辛抱するこ...
多田哲哉 三菱自動車でラリー部門に行けず退社、ベンチャー企業からトヨタへ。 早く安く 二代目ラウム、パッソ、ラクティス、ウイッシュ担当 2007年1月 スポーツカー担当へ チーフエンジニア=部長、主査=次長、主幹=課長、主任=係長 チーフエンジニアの仕事の9割は辛抱すること 主査は製品の社長 2019年21人 佐々木良典 父親が初代レクサス企画から副社長 スバル=すたれた市役所 トヨタ=高度な町工場 賚(たもう)主査 金沢市立工業高校から富士重工へ~群馬大学工業短大(夜間 スポ―ツカ―は四駆に限る ナスカーでのヒアリング →手軽に買えるスポーツカー 自分でカスタマイズ ライバルより速いクルマではなく エンジン開発 一千億円 →スバルのボクサーエンジンのFRに 2008年マツダの貴島主査 徳島東工業高校から東洋工業へ 儲かるスポーツカー 経営を味方に 絶対やめない こだわりの強い人を揃える 乗せて、その人が楽しいと思うクルマ 開発番号 086A 技術企画統括センター付 BRスポーツ企画統括グループ スポーツモデル全体で収益 直噴D-4S S=ストイキオメトリー(理論空燃比) 86x86スクエアエンジン モディファイ可能なデザイン 600人のスポーツカー通勤社員から200人の意見を聞く 王道のデザインへ 1.知らないのは当たり前と考える 2.即決 (後で訂正) 3.約束と日程厳守 4.グループの最新技術リサーチ どんがら=ホワイトボディ 試作車:クルマとの会話ができない(章男社長) →エンジン音やきゅ気温の導入・電子制御の介入を遅らせる →OKへ BMW 走りとラグジュアリーでポルシェ、メルセデスの中間を最良のバランスで住み分け ドイツ全体が自動車会社としてつながっている スープラ 700万円が限度 10万台が7万台以下へ 原価100万円アップ 赤字はBMWのノウハウ金額化で相殺 スポーツカーとは日常の役に立たないもの
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