なんにもおきないまほうのいちにち の商品レビュー

ベアトリーチェ・アレマーニャ(著者),関口英子(訳者)

2023/07/19

雨の森で、ゲーム機を落としちゃって、打ちのめされる「ぼく」。でも、すぐに周りに目を向けることができた！　そこにあるものを見つけられた！　子どもの力がちゃんと備わっていましたね。

2023/07/08

おやすみのたびにママといっしょにくる家。
ママはだまって書き物をする。
ぼくは、毎日ゲームをする。
いいかげん、ゲームやめたら？とママに怒られ…

家を飛び出したぼくは、したいことはない。

ゲームがなければつまらないのかな？と思いきや
森の中でたくさんのモノを目にする。
普通にどこにでもある石なのにとてもキレイにかんじたり、行列が気になるとそれはカタツムリだったり。
きのこにも匂いがあるって知ったり。
そして、木に登ったりした。
風の匂いをかいだ。小鳥としゃべったりも。

ぼくは、とても嬉しくなった。

ゲーム三昧のぼくが、今まで見過ごしていたことや気づいてなかったことに驚き、新しい発見をした気分になってワクワクしている様子がよくわかる。
そうなんだよ。
何もなければ自然を体で感じることができる。
道具がなければ探せば石も葉っぱも枝だってある。
すごいよねー森の中には、楽しめるものいっぱいある。
なんにもおきない　けれど　まほうのいちにちだったよね。

2023/05/21

「ゲームいがい、したいことなんて ほかになんにもない」という主人公の男の子の言い分は、ゲームに動画が加わった7歳の息子の言い分と一緒。こういう子って今の時代多いのかな？
でもこの男の子のように、ゲーム機ないならないで、自然と他の楽しいことを見つけられる本能が子どもたちには備わっているんだろう。
外の世界にはゲームでは味わえないキラキラしたときめきがいっぱい。
沼にゲーム機落としたら息子ならどうするだろう？とこっそり想像してニヤニヤしてしまったw