アンナは、いつか蝶のように羽ばたく の商品レビュー
オーストラリア在住、広東語を話す中国からの移民。ヤングケアラーのアンナには賢い妹とまだ幼い弟がいる。 精神疾患の母に振り回される家族。理解してくれない教師や、支えてくれる知人や彼氏。仕事に逃げがちな料理人の父。 ティーンエイジャーらしい恋愛模様もあるが、アンナが痛々しく、少し辛か...
オーストラリア在住、広東語を話す中国からの移民。ヤングケアラーのアンナには賢い妹とまだ幼い弟がいる。 精神疾患の母に振り回される家族。理解してくれない教師や、支えてくれる知人や彼氏。仕事に逃げがちな料理人の父。 ティーンエイジャーらしい恋愛模様もあるが、アンナが痛々しく、少し辛かった。
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主人公は、オーストラリアで暮らすアジア系16歳の少女。精神疾患の母親を軸に物語が展開するんだけど、ヤングケアラーやアジア系移民の生活、家族のつながり、メンタルヘルス、恋愛などなど、色々なテーマを上手くまとめている良作と感じました。 LGBTも、さりげなく取り入れているところも好...
主人公は、オーストラリアで暮らすアジア系16歳の少女。精神疾患の母親を軸に物語が展開するんだけど、ヤングケアラーやアジア系移民の生活、家族のつながり、メンタルヘルス、恋愛などなど、色々なテーマを上手くまとめている良作と感じました。 LGBTも、さりげなく取り入れているところも好感。当たり前の存在として登場してくるのは、海外YAだとトレンドになりつつあるのかな。調査データによる人口率から考えても、クラスに2~3人いてもおかしくないものね。 入院や症状の描写はリアルで、しっかり情報収集して書き上げている印象を受けました。 あと、作者のWai Chimさんのインスタの猫がかわいいです。
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今話題のヤングケアラーについての小説。 海外が舞台になっているので新鮮な感覚で読めるが、やはり精神疾患を持った家族をケアする立場の視点はただ読んでいるだけでもとても辛くなるものがある。 こういったヤングケアラーの問題について自分が今すぐできることは少ないが、日本にもある「精神病...
今話題のヤングケアラーについての小説。 海外が舞台になっているので新鮮な感覚で読めるが、やはり精神疾患を持った家族をケアする立場の視点はただ読んでいるだけでもとても辛くなるものがある。 こういったヤングケアラーの問題について自分が今すぐできることは少ないが、日本にもある「精神病は一度罹ったら一生治らない」というような風潮が偏見であり当事者をとても苦しめるということを理解しておきたい。 そして、わたしも一人間としてメンタルヘルスケアに十分気を配って生きていこうと思った。と言っても今ちょうど軽度のうつを患っているので、そのことも重なりさらに強くそう思った。
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