うたかたモザイク の商品レビュー
短編集。ものすごく短いのもある。官能小説なのか?みたいなのもあってちょっとびっくりしてしまった。BL作家さんだからか何なのか、個人的には男性が主人公の話のほうが好みだった。
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短編が13篇も入っている宝箱みたいな本! 数ページしかないお話も、10ページ以上に渡る長めのお話も、読み応えは同じくらいの質量で、一冊読み終える頃にはお腹いっぱいになりました。 特に好きなのは「神さまはそない優しない」。死後、猫になって、生前の妻に飼われる男性のお話。 老いて死ぬ...
短編が13篇も入っている宝箱みたいな本! 数ページしかないお話も、10ページ以上に渡る長めのお話も、読み応えは同じくらいの質量で、一冊読み終える頃にはお腹いっぱいになりました。 特に好きなのは「神さまはそない優しない」。死後、猫になって、生前の妻に飼われる男性のお話。 老いて死ぬのがそんなに怖くなくなるというか、人生っていいもんだなと思えるお話でした。
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全体的におもしろかった!どれもみずみずしい感性と人の温度が感じられて好みだった。SFマガジンで読んだ『BL』に感銘を受けて書籍を購入したけど、今回読んだ中ではsofa &…が好きだった。今後も追っていきたい作家さん。
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【あらすじ】 病める時も健やかなる時もーー。あなたの気持ちにぴったり寄り添ってくれる13の物語。甘くてスパイシーで苦くてしょっぱい、味わい深いあなただけの人生がここにある。 〈レモンの目〉 現実にありそうな話で最後まで読んでゾッとした。 〈Still love me?〉 『...
【あらすじ】 病める時も健やかなる時もーー。あなたの気持ちにぴったり寄り添ってくれる13の物語。甘くてスパイシーで苦くてしょっぱい、味わい深いあなただけの人生がここにある。 〈レモンの目〉 現実にありそうな話で最後まで読んでゾッとした。 〈Still love me?〉 『はぐらかされているのがわかる程度には大人、そこから核心に触れない話運びができない程度には子ども、18歳とはそういう年齢だった。』 〈sofa & ...〉 『物欲の背中を押すのはいつだって「必要」でも「適切」でもない圧倒的な高揚。そして99%の決意と1%の後押し。』 『積み重ねてきた時間があったから、認めたくなかった。浮気でも心変わりでも距離や家庭の事情といった外的な要因でもなく、ただ「賞味期限が切れた」ことで終わる恋は侘しい。』 『「嫌い」という強い感情より「いないほうが楽」という怠惰な実感ははるかに残酷だった。』 『ぬるま湯のような恋人関係から抜け出すのには勇気が要る。再び熱くなる可能性はなく、ずっと浸かっていても冷えていく一方、そうわかっていても、ひとりという心細さに怖気づいてしまう。』 『自分を貶めて楽になろうとするよくないくせを、いつからあなたは身につけてしまったんだろう。誰かにつけられた傷より自分でつけた傷のほうが浅くて治りも早いなんてことはないのに。』 この本で1番好きな短編。 自分の心に刺さる言葉がたくさんあった。 他の短編はあまり響かなかったが〈sofa & ...〉がすごく刺さったのでこの評価です。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
【収録作品】 …sweet… 人魚/Melting Point/Droppin' Drops …spicy… 永遠のアイ/レモンの目/ごしょうばん …bitter… ツーバイツー/Still Love me?/BL …salty… 玉ねぎちゃん/sofa & …/神さまはそない優しない …tasty… 透子 甘い話はとことん甘く、胸焼けがする。 百合もBLもあり。 「レモンの目」は、現実にありそうでゾッとする。 「ごしょうばん」は、ディストピア風。飽食の時代への警鐘に共感。 「sofa & …」は、静かな共感を覚える。 「透子」は、切ない。
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短編集。一つ一つがそれぞれにとても印象的な物語だった。『ごしょうばん』や『BL』特に果てしない時を感じる作品…良かったなぁ。
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短編13作品は各々テイストが異なるけれど、底に流れる、優しさ皮肉さ狂気や諦観や愛情、とかのバランス具合がとても好き。 「Droppin' Drops」は、満たされない日常の「救世主=推し」への、杏の怒涛の溺愛ぶりが可愛らしくて微笑ましくて大笑いした。 「永遠のアイ」は、...
短編13作品は各々テイストが異なるけれど、底に流れる、優しさ皮肉さ狂気や諦観や愛情、とかのバランス具合がとても好き。 「Droppin' Drops」は、満たされない日常の「救世主=推し」への、杏の怒涛の溺愛ぶりが可愛らしくて微笑ましくて大笑いした。 「永遠のアイ」は、遺された者の狂気が痛々しくて切なくて。前向きなのか後ろ向きなのか分からない不穏な結末に、こう来たかと唸った。
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短編で、内容も初出もコンセプトもバラバラだから、好きな話もそうでもないのもごちゃまぜ。 読モと地下アイドルのクラスメイトの話「Droppin'Drops」が好きだったな。地下でも売れてなくてもクラスの子達にヒソヒソされてても、誰がなんと言おうと、歌って踊る姿が最高に可...
短編で、内容も初出もコンセプトもバラバラだから、好きな話もそうでもないのもごちゃまぜ。 読モと地下アイドルのクラスメイトの話「Droppin'Drops」が好きだったな。地下でも売れてなくてもクラスの子達にヒソヒソされてても、誰がなんと言おうと、歌って踊る姿が最高に可愛くて推せる! その感情はもはや理屈じゃない。 読モっていうスクールカーストトップにいながら、地下アイドルの子に心奪われるっていう落差?ギャップ?距離感?最高。 読モの杏ちゃんは岩本蓮加、地下アイドルの糸保りんはあやめちゃんで脳内再生してました 書き下ろしの「透子」も好き。悠介が、東京に行っても透子のことを大切に思うままいてくれるといいなあと祈る気持ち。
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紹介文にあるように「恋」と「愛」と「性」と「怪」がそれぞれテーマのショートストリーが、モザイクのように編まれている。 一穂ミチさんの筆力の凄さというか、引き出しの凄さというか(自分の語彙力不足が露呈)...そんなことを感じた作品。 人だったり物だったり...様々な魂の断片がひら...
紹介文にあるように「恋」と「愛」と「性」と「怪」がそれぞれテーマのショートストリーが、モザイクのように編まれている。 一穂ミチさんの筆力の凄さというか、引き出しの凄さというか(自分の語彙力不足が露呈)...そんなことを感じた作品。 人だったり物だったり...様々な魂の断片がひらりと瞬き、その瞬間を垣間見る...短くても心に焼き付く物語たちだった。 2023.5
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長さもテーマもバラバラの短編なんだけど、読後感がなんか近しいゆえに違和感を感じない。 ツーバイツー Still love me? 神様はそない優しない が好きでした。 一番好きなのはStill love me?の一史の愛の確かめ方。ずるくて臆病で愛おしい。 2023.8.8 ...
長さもテーマもバラバラの短編なんだけど、読後感がなんか近しいゆえに違和感を感じない。 ツーバイツー Still love me? 神様はそない優しない が好きでした。 一番好きなのはStill love me?の一史の愛の確かめ方。ずるくて臆病で愛おしい。 2023.8.8 125
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