1,800円以上の注文で送料無料

新任警視(下) の商品レビュー

4

4件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    1

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/04/25

単行本で読んだ時すごく良くて、文庫が出て自分が異動になったら読んで勇気をもらおうと思っていたのを実行。 好きだなーとやっぱり思えたし、がんばろうと思えた。

Posted byブクログ

2023/12/24

下巻は事件が動いた。 警察小説だが、刑事物とは違って諜報、心理戦等のスパイ小説である。 スパイなのだが、登場人物達は普通の人達でとても素敵だ。 通勤中に読んでいたらグッときて、「ヤバい、泣く」と思って本を閉じたことがあった。 面白かった。

Posted byブクログ

2023/05/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

カルト集団に潜入していたのは大学生の時から。 恋人を操り内情を得ていた。 結婚もしているのに、そんなスパイの作り方は強引すぎる。 文章が長くて話のスピード感を落としているのが残念。

Posted byブクログ

2023/04/23

作者は「警察庁キャリア」として警察に勤務した経験を有している方であるという。そういう訳で“現場”での豊富な見聞も在る訳で、そういうことも伺わせる、諄い程に緻密な現場の描写というのが見受けられ、それが面白いと思う。「新任」というキーワードで始まる同じ作者の作品は幾つか在る。読了した...

作者は「警察庁キャリア」として警察に勤務した経験を有している方であるという。そういう訳で“現場”での豊富な見聞も在る訳で、そういうことも伺わせる、諄い程に緻密な現場の描写というのが見受けられ、それが面白いと思う。「新任」というキーワードで始まる同じ作者の作品は幾つか在る。読了した経過の在る作品も在るのだが、それに関しては「御仕事モノ」という感、「〇〇の仕事の舞台裏」や「本当に〇〇の仕事に携わる人達の目線で観る巷」という描写が多い。そういう中、「警察モノ」な訳で、作中で事件が展開していて、それを巡って事件の謎を究明するという筋書きが流れている。 「警察庁キャリア」と呼ばれる人達は、警察官としての研修を受け、警察官としての階級も有していて、警察庁の内部に留まらず、全国の都道府県の警察の現場に出て、加えて他の官公庁等に出向する場合も在って、数年毎に色々な場所へ異動している。仕事を始めて4年位で“警視”という階級へ進むのが通例であるのだという。 “警視”については、地方の警察署長、警察本部の課長というような“所属長”という立場と、そういう立場ではない場合とが在るそうだ。「警察庁キャリア」と呼ばれる人達が“警視”になる場合、地方の警察署長、警察本部の課長というような“所属長”という立場で各地の現場に入る例が多く在るという。 本作の物語は「1999年」が背景となっている。1999年の夏、「警察庁キャリア」の司馬達は“警視”という階級へ進み、「愛予県警察本部公安課長」を拝命して赴任する。作中では、或るキリスト教系の団体が、所謂“カルト”として問題視されつつある状況だった。1999年の年末に、何やら妙な行動を起こすことが危惧されていた。“カルト”による恐るべき振る舞いが問題視されて警察も対応した経過の中、新たな“カルト”の抑止が目指された。“愛予県”というのは、その“カルト”の総本山のような、彼らの用語で「教皇庁」と呼ばれる本部も在った。司馬の前任者も、その“カルト”への対応に努めていたのだった。 「20歳代で機構部内で一定の位置を占める位階が与えられて、“所属長”というようなことで現場を任される」というのはやや特殊かもしれないが、現実にそういうようになっている以上、何とかうまくやらなければならない。そういうような中での司馬の成長、それを促す現場の諸先輩というような描写が何か凄く好い感じなのが本作である。或る種の「少し風変わりな“青春”」という雰囲気も在るのだが、作中世界の禍々しい事態は蠢いていて、警察本部の公安課として活動を続けなければならない。その活動の様子、そして種々の挿話に纏わる描写が「ばら撒かれた伏線」で、終盤にそれが回収されて行くという下巻の様子は、少し力が入る。 最終盤、「色々と思うところ在って…」という様子の司馬が如何なるのか。如何するのかという辺りも、少し面白いポイントだと思う。 余談ながら、作中の“愛予県”である。読めば読む程、「モデルはあそこだよな…」という感が強まる。数年前に訪ねた場所でもあって、読みながら苦笑いが漏れた。 なかなか愉しく読んだ小説だった。が、作中の事案のような事柄が現実に在ったなら…一寸、嫌だと思った面も在る。それはそれとして、愉しい作品だった。

Posted byブクログ