なぜ私たちは存在するのか の商品レビュー

宮沢孝幸(著者)

2024/05/24

なぜ私たちは存在するのか　宮沢孝幸　PHP
ウイルスがつなぐ生命の世界
読み出してみると命について
ほとんど知らない角度からのアプローチだったので面白かった
それというのもとても近い考え方をする人だったからだと思う
個とは何か？全体とは何か？
この世は偶然か必然か？
最も宮沢さんは超努力家だし頭も良すぎる
好奇心も旺盛でシッカリと取り組み
自分を守る曝け出してまっしぐらに走る
人生を無駄に過ごすことがない
閃きも感度良く超人である

2024/01/02

覚悟のウイルス学者が、異種の生物の間での遺伝子の移動やウイルスがもたらすDNAの変化に着目して新たな生物観を示す。
「PHP研究所」内容紹介より

これは1冊目の『京大おどろきのウイルス学講義』とあわせて読むのがよさそう．本文のところどころに1冊目に詳しく書いたという箇所が出てくる．

内容はウイルス学に詳しくないとところどころ難しいけど、正確に分からなくてもどういうことか、が分かるように書かれている．

宮沢さんの頭の中にあるストーリーを、実際の実験によるデータという証拠をあげながらひとつひとつジグソーパズルのピースをうめるような感じでいるんだろうなと想像する．面白い思考実験と手を動かした実験をしている．

2023/08/23

最後の洞察が良い。我ら人類はいったい何ものなのか、私という個は何なのか、考えさせられる！
いずれにしても良い新型コロナでテレビに出まくった「専門家」は、とんでもない輩ばかりというのが良く分かった。

2023/05/05

エントロピー増大の法則
地球・あと６億年で海がなくなる
歳をとって「個」の意識が薄れていくような感覚
生物の定義：外界と膜で仕切り・代謝・自分の複製をつくる
人類はまだ生物と無生物を捉えきれていない
コッホの四原則：病原体を固定する方法の基礎
リバース・ジェネティクス（逆遺伝学）
天然痘の撲滅←幸運が揃った
遺伝子重複説：遺伝子が重複→環境変化に適応
遺伝子は種を超えて平行移動＝ラテラル・ジーン・トランスファー
恐竜絶滅：隕石衝突説・ゲノム崩壊説
進化のギャンブル→ゲノム崩壊というリスク
人体：数多くの生命体からなる１つの大きな複合体＝超個体
パンスペルミア説：生命の起源を宇宙に求める
私たちは庭に置いた金魚鉢の中の金魚のようなもの
三法印：諸行無常・諸法無我・涅槃寂静