'60sロック自伝 の商品レビュー
本書は、同時代で直接体験した著者が60年代ロックの生成と展開について語り下ろしたものであり、60年代ロックに関する格好の入門書である。 「自伝」と題名に入っているが、「自伝」に関する記述は十数頁しかない。「自伝」とは、どんな記録、解説にも著者の主観や体験が入ってしまうという程度の...
本書は、同時代で直接体験した著者が60年代ロックの生成と展開について語り下ろしたものであり、60年代ロックに関する格好の入門書である。 「自伝」と題名に入っているが、「自伝」に関する記述は十数頁しかない。「自伝」とは、どんな記録、解説にも著者の主観や体験が入ってしまうという程度の意味である。 フェミニズム、人種差別反対について理解を示しながら、音楽を語っていく一方で、ロック、ポップスに反体制的・社会的メッセージを込めるように求めることは思い上がりであり、ただ日々の活力であればいい。それこそが著者の立場だった。
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