チンギス紀(十六) の商品レビュー
戦続きのなか、幾度となくチンギス・カンを襲うマルガーシ。マルガーシの生きる目的は敵であるチンギス・カンを殺めることであり、彼の人生そのもの。壮大なチンギス記のなかでは決して大きくない要素だが、悲痛な生い立ちをもち、チンギス・カンに執着するマルガーシを最後まで見届けたい。
Posted by
チンギスカンも人生を賭けて最後の敵と戦い西の彼方に遂に追い詰めて---。小生も人生を賭けて著者の作品を読んでいる。彼の作品は雄大であり男っぽい表現であり人生そのものだ。蔵書も増える一方で実に楽しい!
Posted by
大軍のホラムズ国軍に対し寡兵のモンゴル軍だが、将軍は粒ぞろいで兵は精強、兵站や軍馬、武器の供給は盤石。ホラムズ軍を圧倒、頼みのマルガーシの奇襲も不発。対ホラズム国戦が佳境にから終息へ。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ホラズム編がようやく幕を閉じた。長かった。巻頭の地図を見るとほんとテムジン時代の草原がコメ粒ほどの大きさしかなく、モンゴル帝国がどれほどまでも膨れ上がったのかを見ると圧巻する。シルクロードはチンギスカンが作った道ではないかと見紛ってしまう。海路もタルグダイとラシャーンの影響下で南栄まで物流を広げるなど時折ホラズム攻略の合間合間に出てくるのがいい。ちょっと前まではもっといろんな場所での物語があったんだけど、最近は早く終わらせないといけなくなったのかホラズム遠征の話がほとんどで飽き始めていたところだった。次の展開に期待だね。おそらく間もなくチンギスの没年が近づいてくるだろうなので北方さんがどこまで書くか?ってところが楽しみです。
Posted by
おお漸くホラズム戦が終わったぁ~ジョチが肝硬変で舞台から離れ,副官のシギ・クトクが急遽指揮を執ってパルワーンで敗れたが踏みとどまり,ホラズム帝のアラーウッディーンが重傷を負い,カスピの中の小島で死んだ。ジャラールウッディーンが即位して南に三万を擁し,太后軍とイナルチェクの軍も健在...
おお漸くホラズム戦が終わったぁ~ジョチが肝硬変で舞台から離れ,副官のシギ・クトクが急遽指揮を執ってパルワーンで敗れたが踏みとどまり,ホラズム帝のアラーウッディーンが重傷を負い,カスピの中の小島で死んだ。ジャラールウッディーンが即位して南に三万を擁し,太后軍とイナルチェクの軍も健在だ。ジャラールは味方する族長たちの支援を受けて,兵の数は十万を超し,北の7万とモンゴル軍を挟撃する作戦を立て,7万のモンゴルを20万のホラズム軍で囲んだが,最初は1万の部隊を更に十隊に分け,完全攻囲では1万騎が目の前の敵にぶつかってこれを破りつづけて,ホラズム軍を斥けた。逃げるジャラールとマルガーシのチンギスへの奇襲も副官ソルタホーンの機転で躱し,最後にジャラールを川へ追い落としてホラズムを滅ぼした~長かったよぉ。もうすぐチンギスも最期の時を迎えるけど,それも延々と伸ばすんだろうなぁ
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
モンゴルとホラズムのぶつかり合い アラーウッディーンはあっさり負けて敗走。再起を図るも死んでジャラールッディーンが王位継承。 少しずつだが確実に追いつめていくモンゴル軍。 マルガーシが三回ほどチンギスカンの目前まで迫るも、毎回ソルタホーンのおかげで退ける。 チンギスカンが何か人生というか戦いの終焉に倦んでいるような印象。
Posted by
いつの間に16巻まで来たチンギス紀。昔からチンギス・ハーンのフアンだったので、いろんな本や映画を手に取った。だけれども、これほどゆっくり、一冊が書き上がり、次のまで数ヶ月、いや半年待たされるのは初めてである。 今回はホラズム・シャー朝滅亡まで。ホラズムの話だけで4巻ぐらい引っ張...
いつの間に16巻まで来たチンギス紀。昔からチンギス・ハーンのフアンだったので、いろんな本や映画を手に取った。だけれども、これほどゆっくり、一冊が書き上がり、次のまで数ヶ月、いや半年待たされるのは初めてである。 今回はホラズム・シャー朝滅亡まで。ホラズムの話だけで4巻ぐらい引っ張ったかなあ。伏線としてジャムカやタルグダイの子孫が生き残っている。 この巻はほぼ野営していたな。ただチンギスの幕舎はシンプルだけど豪勢なので、そこで寝起きして一年ぐらい一緒に生活した気分。 チンギスの死まであと数年ぐらいだろうか。あと何冊?死後はどうなるんだろう。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
発売日待ちに待っていた。一気に読了。 (一気に~そうでないと理解力が置いてきぼりになってしまうから) ホラズム国とモンゴル国の一大決戦。 手に汗握る、と表現するに相応しい私はただの傍観者(読者)だけれど、これほど漢(オトコ)たちの闘いの場面を楽しめることは読者としての快楽! 一気に読み終え、最終場面であの人もあの人も、そしてあの人もまだ生き続けていることにホッとする。 その位 多くの惜しい人間たちをここに至るまで見送ってきたから。 続きが待ち遠しい。
Posted by
- 1
- 2