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砂の宮殿 の商品レビュー

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18件のお客様レビュー

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2023/06/08

久坂部さん、推理小説は…ちょっと…。無理せず医療小説で楽しませてほしい。「予防医学なんて、命が惜しい人間の弱みにつけ込んで余計な検査と治療で金を巻き上げるのが実態」「ガンの手術は取りすぎと取り残しの闘いである」「たとえ絶望的なことでもわたしは真実を知らせてほしかった」「嘘でもいい...

久坂部さん、推理小説は…ちょっと…。無理せず医療小説で楽しませてほしい。「予防医学なんて、命が惜しい人間の弱みにつけ込んで余計な検査と治療で金を巻き上げるのが実態」「ガンの手術は取りすぎと取り残しの闘いである」「たとえ絶望的なことでもわたしは真実を知らせてほしかった」「嘘でもいいから希望を持たせてほしかった」どちらも切実な思い…。

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2023/05/10

関西国際空港の近くで、海外富裕層向けのクリニックを運営している才所准一は、優秀な理事3人とともに最先端のがん治療を提供している。 その才所に降りかかってくるさまざまな批判。 なんなく収まったかのように思えた顧問の不審死を問題視する輩に次々と湧き上がってくる疑惑。 どうなる…才所...

関西国際空港の近くで、海外富裕層向けのクリニックを運営している才所准一は、優秀な理事3人とともに最先端のがん治療を提供している。 その才所に降りかかってくるさまざまな批判。 なんなく収まったかのように思えた顧問の不審死を問題視する輩に次々と湧き上がってくる疑惑。 どうなる…才所と読み進める。 最新設備を誇る自由診療の是非を問うテーマかと思っていたが、それに隠されて不審死が重なってくる。 医療ミステリーだろうが、なにやらスッキリしない結末なんだけど…。

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2023/05/06

富裕層向けの先進医療は、臨床データをとっていると思えば許せる。 ミステリーとしてはこの書き方はダメ。

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2023/05/04

医療の裏側、医者の本音を個性的な4人の医師によって描かれている。深刻な病の話なので気が鬱ぐ。『嘘の希望』と『真実の絶望』…どちらも残酷だと感じながらの読了。

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2023/04/26

海外の富裕層に向けた高額な自由診療をカエサル・パレスクリニックで起こった顧問の不審死。そこから起こった週刊誌記者による追及や世間からの反発で、代表の才所はどんどん追い詰められていく。彼が目指した理想の医療は間違っていたのか、そして相次ぐ不審死の真相は。サスペンスフルな医療ミステリ...

海外の富裕層に向けた高額な自由診療をカエサル・パレスクリニックで起こった顧問の不審死。そこから起こった週刊誌記者による追及や世間からの反発で、代表の才所はどんどん追い詰められていく。彼が目指した理想の医療は間違っていたのか、そして相次ぐ不審死の真相は。サスペンスフルな医療ミステリです。 タイトルが「砂の宮殿」って、それは崩壊してしまうということですよね……。ということでハッピーエンドにはなりえないのだろうなあ、と予測はしてしまいました。医療ツーリズムの賛否についてはどちらともいえませんが、経済力による医療格差というのはある程度は仕方ないと思うのですよね。クリニックの存在意義については否定しませんが。しかし患者のための医療というのはいったい何なのか、真実なのかそれとも希望なのか……才所は彼なりに最善を考えていたと思うので、そのあたりにはなんともいえない切なさを感じました。

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2023/04/24

海外からの富裕層の患者を自由診療により診療するカエサル.パレスクリニック。豪華な病室や高価な医療機器で先進的な医療にて保険適用外の診療をする。ウン千万円とかウン億円の医療報酬を得る。一般市民にはかかれないクリニック、国民皆保険制度を覆す。理事長であり外科医である才所の医師としての...

海外からの富裕層の患者を自由診療により診療するカエサル.パレスクリニック。豪華な病室や高価な医療機器で先進的な医療にて保険適用外の診療をする。ウン千万円とかウン億円の医療報酬を得る。一般市民にはかかれないクリニック、国民皆保険制度を覆す。理事長であり外科医である才所の医師としての矜持と黒い疑惑が見え隠れし、顧問の不審死などから他の理事との亀裂に発展。我々とはかけ離れた次元の話であったが、医療ミステリーとして面白くいずれにしても大変だなとため息が出た。才所准一の築いたのは砂の宮殿如く波に崩れたということか。

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2023/04/08

患者に対して誠実・真摯で病名を愚直に伝える医師と、患者に噓の病名を伝え生の希望を与え続ける医師の二択で揺れつつ、同じく大事な人を自殺で失い、ようやくそれは患者次第であることを体得する主人公の姿を描く。目的のために手段を選ばぬ姿勢は偏執的すぎて主人公に感情移入はできないが、久坂部氏...

患者に対して誠実・真摯で病名を愚直に伝える医師と、患者に噓の病名を伝え生の希望を与え続ける医師の二択で揺れつつ、同じく大事な人を自殺で失い、ようやくそれは患者次第であることを体得する主人公の姿を描く。目的のために手段を選ばぬ姿勢は偏執的すぎて主人公に感情移入はできないが、久坂部氏のいつもの医療の問いかけ自体は面白い。だが、このプロットと描き方はミステリーとしては禁じ手で小説としての面白さを自分で壊してしまっている。ミステリーとしては読まない方がよい。

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2023/03/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2023/03/17リクエスト 3 大阪で海外富裕層向けの自由診療クリニックを運営している才所准一。 才所は得意のダ・ヴィンチ手術、抗がん剤・免疫療法の趙鳳在、放射線科の有本以知子、予防医学の小坂田卓と4人理事体制で実績を作ってきた。 久々にクリニックを訪ねてきた恩師であり、便宜も図ってもらった福地が不審死、その後も、つきまとうジャーナリスト矢倉もシンガポールで殺される。 このあたりで、潔癖症の有本以知子が何かに感づき、趙も才所の裏側に気づき、ふたりとも退職する。 トリプルcが15年位前に実用化されていたらな、と思った。完全でなくてもいいから。 真実を告げられ自殺する人、真実を告げられなくて自殺する人、これはどんなに優秀なドクターでも悩むところだろう。

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