背高泡立草 の商品レビュー
普段使っていない納屋の雑草を親族総出で刈り取る物語。ただそれだけなら物足りなかっただろう。だが、物語の合間に、納屋がある場所で起きた過去の話が挟まれており、とても味わい深い物語になっていた。芥川賞を取った表題作の他、1作収録。
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おそらく本書の良さを正しく理解出来なかった読者の一人。不快感がある訳では勿論ないものの、カットバックで行き来するもう一方のストーリーの意図が飲み込めず最後まで読み進んでしまった。芥川賞作品なので自分の読解力がないことにやや落胆をします。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
芥川賞受賞作。 今は空き家となっている母の実家へ、草刈りに行く。 母の姉と兄、従姉妹(伯母の娘)と5人で。 その様子と、母の実家に関係する人などの昔の物語が錯綜して描かれている。 家族の何気ない日常がテーマなのでしょうか…わからない…。芥川賞…わからない…。 小説読了189冊目。ブクログ内で。
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本作は、芥川賞を受賞した著者の代表作で、母の 実家に残る納屋の周りに生い茂った草を刈るために、長崎のある島に向かう話で、親戚一同が草を 刈るためにその島に集まる。 なぜ、草を刈るのか、その納屋の歴史、家族の歴史が読んでて、心地よく物語が進まれていく。 家族のルーツ、歴史を知ること...
本作は、芥川賞を受賞した著者の代表作で、母の 実家に残る納屋の周りに生い茂った草を刈るために、長崎のある島に向かう話で、親戚一同が草を 刈るためにその島に集まる。 なぜ、草を刈るのか、その納屋の歴史、家族の歴史が読んでて、心地よく物語が進まれていく。 家族のルーツ、歴史を知ることが実に大事かと、あらためて実感しました。 文章で描かれている、長崎の島が、自然に頭の中で、再生されて、文章の表現力にもビックリしました。あと、方言ですね。九州の言葉がここまで、私の脳裏を刺激するとは思いませんでした。 とても、心地よい雰囲気になりました。
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