ダライ・ラマ六世恋愛詩集 の商品レビュー
2024年7月9日(火)読了。 100詩を一気に読んでみた。 読んでいて、この人の生の感情が積み上がるように伝わってきた。 年相応に、若者なら性や愛に心が動かされて当たり前。 人生の全体を、時の権力者たちに政治利用されても、 人間らしさ、若者らしさに心を置いて、 処刑で...
2024年7月9日(火)読了。 100詩を一気に読んでみた。 読んでいて、この人の生の感情が積み上がるように伝わってきた。 年相応に、若者なら性や愛に心が動かされて当たり前。 人生の全体を、時の権力者たちに政治利用されても、 人間らしさ、若者らしさに心を置いて、 処刑で終わる短い人生の中で、 自分ってものを生きた人だと感じた。 実は、生き延びた説もあるらしいから、そうあってほしいとは思う。
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元のチベットの詩形は、6音節4行。 これを、日本人にとって心地よい詩形の七五調4行詩に工夫して翻訳してある。 ラストのこの詩が有名らしい。 100 真白き鶴よ心あらば 我に翼を貸せよかし 遠くに飛ぶにあらずして 理タン((土編に唐)を巡りて帰りこん ダライ・ラマ六世辞世の句と...
元のチベットの詩形は、6音節4行。 これを、日本人にとって心地よい詩形の七五調4行詩に工夫して翻訳してある。 ラストのこの詩が有名らしい。 100 真白き鶴よ心あらば 我に翼を貸せよかし 遠くに飛ぶにあらずして 理タン((土編に唐)を巡りて帰りこん ダライ・ラマ六世辞世の句として、七世の出生(地)を予言したもの。(勿論後付けらしいかが。) 歴代14人のダライ・ラマの中で、唯一還俗したひとに仮託された、チベット詩集。 チベットが漢民族化から逃れ、独自の文化が長く生きながらえることを祈る。
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自由を求めるダライ・ラマ六世ツァンヤン・ギャンツォが書いたとされる詩集。社会的、国家的な圧力が強い現代にこのような美しい詩集が出版されたのは感慨深い。ヘルマンヘッセの「シッダールタ」を思わせる詩に心が打たれる。
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