三木武夫と戦後政治 の商品レビュー
「バルカン政治家」、「保守傍流」、「クリーン三木」、「議会の子」の異名をとり、第66代内閣総理大臣を務めた三木武夫の生涯とその人物像について、史料に基づき実証的に明らかにしている。 理想を持ちながら、機に応じて現実的な対応をするという、理想主義とリアリズムを併せ持つ三木武夫の政治...
「バルカン政治家」、「保守傍流」、「クリーン三木」、「議会の子」の異名をとり、第66代内閣総理大臣を務めた三木武夫の生涯とその人物像について、史料に基づき実証的に明らかにしている。 理想を持ちながら、機に応じて現実的な対応をするという、理想主義とリアリズムを併せ持つ三木武夫の政治家像は、政治家としての一つの在り方だと感じた。 三木武夫を通して、戦後政治史のよい復讐にもなった。戦後初期の協働主義政党というのは、これまであまりよく認識していなかったので、勉強になった。 なお、戦時中、三木武夫が結構軍国主義的な主張をしていて、翼賛選挙で非推薦だったのも自らの意思によるものではなかったというのは、これまで持っていた三木武夫のイメージからすると意外だった。
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