女優めし(3) の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
この(3)も、美味しい食漫画でした。綺麗な女優が美味しい料理を幸せそうに食べる、ただそれだけだが、だからこその破壊力が、この『女優めし』には、確かにある。 女性が主人公の食漫画は、数多くあるが、個人的には、この『女優めし』は断トツだ、と思っている。 さすがに、『クッキングパパ』に勝っているか、と考えると、少し厳しい気もする。『クッキングパパ』は、描き手の経験値があまりにも違い過ぎるし、『クッキングパパ』は料理シーンがあるから、より魅力的なんだよな。けど、食べた時のリアクション、幸せ、と解かる笑顔は、絶対に負けてない、一ファンとして断言したい。 くどくなってしまうが、また、『アメトーク』でグルメ漫画特集が催されるならば、この『女優めし』の良さを、漫画好き芸人さんたちに、ガッツリと語って欲しい所である。 個人的に挙げたい、この『女優めし』の魅力は、ヒロインである撫子さんの食べた時の幸せそうな表情であるのは言うまでもないが、その撫子さんのファッションのセンスも素晴らしいって事は忘れずに言っておきたい。 美味しい料理を誠意を持っていただく、その信念を、私は撫子さんの服装から感じ取っている。美しい人は、センスの良い服を着る事で、より美しくなるものだ。 この(3)、どれも美味しそうで、涎は出るわ、腹の虫は泣き喚くわ、暴食の王のリミッターが外れそうになるわ、で大変だった。 どの回も推しではあるが、あえて、一つだけ、を挙げるのであれば、私は第25食「素晴らしき哉、ホルモン!」だ。ホルモンを食べるために、疾走する撫子さん、美人だわ。 撫子さんレベルの美女が食べると、ホルモンがより美味しそうに見えるから、実に不思議だ。ラストで、ホルモン御飯を作るってのが最高で、自分でもやりたくなっちゃう。 また、撫子さんが、ホルモンの焼き方を知っているってのもポイントが高い。肉好きなら知っていると思うが、ホルモンを焼くってのは、実に難しい。きっと、何度も通って、最高の味になる焼き方を学んでいったんだろうな。美味しいモノを食べるための努力を惜しまない人を、私は尊敬する。 この台詞を引用に選んだのは、破壊力ッッ、と膝から崩れ落ちてしまったので。 これ、言われたい、やられたい、と思った読み手は私だけじゃないはずだ。 変態性が露見してしまいそうだが、まぁ、今更なので、気にしない。 撫子さんが一人で食べているスタイルが、この『女優めし』の良さを保っている訳だが、撫子さんと他の人が食べている回も、それはそれで異なる好さがある。 だからといって、恋愛色が出て欲しい訳じゃない。 とは言え、撫子さんが男性と美味しいモノを食べる、そんな回を読みたいって気持ちもある。 なので、もし、可能なら、完全に女性にしか見えないレベルの外見とファッション、動作に達した、恋愛対象が同性の、女装男子と撫子さんが、ガッツリかつこってり系グルメを食す回が読みたい。 その回で、撫子さんが、女装男子に「あーん」をする回があったら、きっと、私はエモが強すぎて、鼻血を出すと思う。 「今日もお疲れさまでした。一足早く、めりーおにくりすます!!」(by和泉撫子)
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