残陽の廓 の商品レビュー
「闇医者」シリーズの三作目。 四作目を先に読み、甲三郎のキャラに魅せられたのだが、 三作目にすでに登場していたのか…。 剣呑な雰囲気をまとう甲三郎の過去が明らかになり。 余計、魅せられた。 おゑんの潔さは相変わらず、未音とお春のチーム連携も相変わらず。これらは壊れずに、続い...
「闇医者」シリーズの三作目。 四作目を先に読み、甲三郎のキャラに魅せられたのだが、 三作目にすでに登場していたのか…。 剣呑な雰囲気をまとう甲三郎の過去が明らかになり。 余計、魅せられた。 おゑんの潔さは相変わらず、未音とお春のチーム連携も相変わらず。これらは壊れずに、続いていってほしい。 吉原で続く女たちの不審死事件。 いずれも、短い間に、憔悴して老婆のようになり死んでいた。 死因はなんなのか…。 甲三郎、未音、お春とともに、謎に挑む。
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閉ざされた世界・吉原で起こった遊女たちの謎の連続怪死事件、それを女医おゑんが二人の女性末音・お春、及び吉原の美濃屋の用心棒・甲三郎とともにその謎を解明していく。その中で次々に女性たちに起こる病の発生。おゑんの襲撃。甲三郎の過去も明らかになってくるところは「木挽町のあだ討ち」の登場...
閉ざされた世界・吉原で起こった遊女たちの謎の連続怪死事件、それを女医おゑんが二人の女性末音・お春、及び吉原の美濃屋の用心棒・甲三郎とともにその謎を解明していく。その中で次々に女性たちに起こる病の発生。おゑんの襲撃。甲三郎の過去も明らかになってくるところは「木挽町のあだ討ち」の登場人物と重なることも多かった。江戸の吉原のルール、花魁が受け継がれていく育成体制なども興味深く読ませてもらった。ただ、おゑんに託された妊婦の患者・由利の存在も重要な位置づけなのだが、甲三郎とともに、最後に何らかの展開がなかったことは、消化不良だった。
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おえんシリーズが1番かっこよくてゾワッとして割り切れなくて惹かれるんだよなー 今回も先生かっこよかった
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吉原遊女の連続死の謎にせまる。“越冬虫”なる毒を仕立て、結末はいささかあっけないが、著者のメッセージはしっかり盛り込まれていた。このところ他のシリーズをも含めて、江戸期の価値観をちくりと咎める。武家の矜持が命より重いと説かれれば、矜持とは死ぬだめでなく生きるためにあると返す。意地...
吉原遊女の連続死の謎にせまる。“越冬虫”なる毒を仕立て、結末はいささかあっけないが、著者のメッセージはしっかり盛り込まれていた。このところ他のシリーズをも含めて、江戸期の価値観をちくりと咎める。武家の矜持が命より重いと説かれれば、矜持とは死ぬだめでなく生きるためにあると返す。意地だの面目だのに振り回されて命を捨てる輩は、馬鹿としか言いようがないと。さらに、後継を産むことだけを求め、子ができぬならその理由を女に押し付けて面目を保たんとする男のエゴイズム。時代に応じた観念はあれど、振り返って学ぶ意味は大きい。
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おゑん先生も相変わらず面白いのだけど、お春さんが派手さはないものの地に足をつけて生きていっている姿に嬉しくなる。
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ひさびさ続編。うれしい。(でも前段を結構忘れている。) 今回は舞台が吉原ということで、華やかだった。
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おえん、いつもながらカッコいい。ひっそりと闇医者を続けながら、女性の頼もしい味方。その魅力は、吉原の花魁にも伝わるほど。 あさのあつこさんの歴史小説は、小難しくなく、そのまま現代にも通じる人間模様が多い。歴史が苦手で時代物をを敬遠してる人にもオススメ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
シリーズ第3作。 今回は、吉原での連続不審死の謎に立ち向かう。依頼主の惣名主が付けた協力者・甲三郞がまとう翳も気にしつつ、おゑんは調べを進めていく。 お春がすっかり頼もしい助手になっていて、シリーズものはこういうのが楽しい。 そして、毅然として女性の立場に立つ一方、けっして甘い理想論でごまかさないおゑんの矜持が好もしい。
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ひりついたような雰囲気を持つシリーズだが、吉原での謎の病や色恋、甲三郎の過去など、ちょっと盛り込み過ぎに思えた。
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事情を抱える女たちの診療を生業とするおゑんは、吉原の惣名主・平左衛門から、三日前に倒れた遊女を診て欲しいと依頼されたが……。
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