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綴る女 の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2024/09/01

林真理子さんが、宮尾登美子さんのファンだったことは知っていましたが、プライベートでも親しくしていたとは驚きでした。 宮尾さんの生前に、評伝を書くことの了解も得ていたそうです。 しかし尊敬する先輩作家であっても、単なる提灯評伝に終わらないところが、林真理子さんのすごいところです。 ...

林真理子さんが、宮尾登美子さんのファンだったことは知っていましたが、プライベートでも親しくしていたとは驚きでした。 宮尾さんの生前に、評伝を書くことの了解も得ていたそうです。 しかし尊敬する先輩作家であっても、単なる提灯評伝に終わらないところが、林真理子さんのすごいところです。 緻密な取材と調査を続けて、宮尾さんの謎に迫って行くところは圧巻でした。 私も宮尾さんは大好きでしたが、ある時期からパタリとつまらなくなって、その失速の原因を知りたいと思っていました。 この評伝では、もっともっと大きなスケールで、宮尾さんに迫っていましたが、私なりの答えを見つけることができました。 さらに林さんの文学論や、出版、エンターテインメント業界に対する洞察も読めて、満足度300%の本でした。 後期作品に対するシビアな評価もありましたが、それでも全く嫌な気持ちにならないのは、林さんの宮尾作品と著者に対する敬愛が貫かれているからだと思います。 何度も繰り返し読みたくなる本です。

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2024/01/04

面白かった。 借金の話とか、保育士だったこととか、それら全てを血肉にして、小説を書いていたんだなあと感慨深かった。

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2023/09/23

宮尾登美子、大好きな作家です。林真理子ももちろん‼️しかし、したい続けた先輩をここまで赤裸々に書くとは・・・さすが林真理子

Posted byブクログ

2023/03/14

林真理子氏が宮尾登美子を書く!という情報を得てから待ちに待った文庫化。読んでびっくり、小説じゃなかったのか‥。小説にして欲しかったなぁというのが正直なところ。 ただ、読んでみて小説にしなかった理由は分かった。作者は宮尾登美子の「本当のところ」に迫りたかったのだ。そのためフィクショ...

林真理子氏が宮尾登美子を書く!という情報を得てから待ちに待った文庫化。読んでびっくり、小説じゃなかったのか‥。小説にして欲しかったなぁというのが正直なところ。 ただ、読んでみて小説にしなかった理由は分かった。作者は宮尾登美子の「本当のところ」に迫りたかったのだ。そのためフィクションにしては意味がなかったのだろう。 それにしても瀬戸内寂聴が連載中に作者に放った一言に、読んでいてなんとなく感じていた違和感はこれだったのかと得心した。宮尾への敬愛と賛辞に溢れたものになっているのかと思っていたので、意外だったのだ。そんな側面も含めて、やはり小説で読んでみたいものだ。

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2023/02/16

『櫂』『陽暉楼』に『天璋院篤姫』。国民的作家の波瀾万丈な生涯を、作品に惚れ込み、先輩として慕い続けた著者が新たな視点で辿る。〈解説〉綿矢りさ

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