だれのせい? の商品レビュー
自分の力を誇示するように森の木々を切り倒してしまったクマの兵士。 そのことが結局自分の砦を壊すことになる。 その原因を辿っていくうちに実は一番の原因は自分だと気づき償っていく。 現在社会に於いて、自分の力を誇示する者は多い。その結果が回り回って自分に返ってきていることにも気づいて...
自分の力を誇示するように森の木々を切り倒してしまったクマの兵士。 そのことが結局自分の砦を壊すことになる。 その原因を辿っていくうちに実は一番の原因は自分だと気づき償っていく。 現在社会に於いて、自分の力を誇示する者は多い。その結果が回り回って自分に返ってきていることにも気づいていないように思う。 クマの兵士と森の動物達が今の世界を表しているように思えた。 大人にこそ読んでほしい絵本。
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熊の兵士さん、森ノ木を皆きってしまい自分の家も流された。熊さん、おまえのせいだと他を怒りますが、さてさてだれのせい?自然の脅威は私たちにも、こんなことになって、だれがわるい?と思わないだろうか?
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ジャイアンみたいなクマ兵士だなぁ。乱暴だけど人情(いや、クマ情?)もなくはない。砦を壊されてカッときて、剣を振りかざして加害者に詰め寄るけれど、自分の軽はずみな力試しが原因だと分かってしまいました。クマ兵士なりに償いをしたのは彼の気高さなのですが、全編誰も「ごめんなさい」を言いま...
ジャイアンみたいなクマ兵士だなぁ。乱暴だけど人情(いや、クマ情?)もなくはない。砦を壊されてカッときて、剣を振りかざして加害者に詰め寄るけれど、自分の軽はずみな力試しが原因だと分かってしまいました。クマ兵士なりに償いをしたのは彼の気高さなのですが、全編誰も「ごめんなさい」を言いませんね。日本と文化が違うのかな。
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自業自得なのに、人や周りのせいにして恨んだり攻撃してしまうというのは、戦争や犯罪に限らず身近なことでもよくあるということを思い出させてくれる。 受け止めて考えを改める場面はないのだが(現実はそこが大切で大変なのだけど) 行動を変えたクマの姿が潔くて立派だと思った。
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他人のせいにする人が多すぎる世の中への警鐘を鳴らす絵本。繰り返し系の後にきちんと切り替え解決するラストが素晴らしい。独特な色彩の絵も美しい。
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絵本。高学年読み聞かせ。クマの家が壊れたのはだれのせい?シンプルには自業自得。 思い通りにいかないことを他人のせいにしているだけでは何も変わらない。自分がやれることをすることで、未来は変わるメッセージが読み取れる。
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メッセージ性の強いとてもいい絵本でした。 自分の思い通りにならず不満を感じた時、人はその原因を誰かのせいにするという、子どもだけではなく誰にでもあてはまる問題に切り込んでいます。 クマは自分の行いを振り返りますが、注目したいのはここで誰かのせいにしているのはクマだけではなく登場す...
メッセージ性の強いとてもいい絵本でした。 自分の思い通りにならず不満を感じた時、人はその原因を誰かのせいにするという、子どもだけではなく誰にでもあてはまる問題に切り込んでいます。 クマは自分の行いを振り返りますが、注目したいのはここで誰かのせいにしているのはクマだけではなく登場する動物たち全員だということ。 誰もが自分を省みず不満が他者にあると思い込む思考は、私たちの社会でも日常的にあるのです。 相手の事情を推し量ることは難しく、悪いと思った相手には思いもよらない理由があるもの。 そこにふと気づくきっかけになれば、相手を攻撃する気持ちが和らぐのではないでしょうか。 内容だけでなく、優しい色合いの可愛らしい絵も素敵で、お勧めの一冊。 細かく描かれた動物たちのそれぞれ違うファッションも見どころの一つです。
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表紙のクマの表情がなんともいえず、手に取った絵本。 シンプルで繊細な絵が可愛くて素敵。 力自慢のクマの兵士は大きな剣を振り回して、なんでも切り捨ててご機嫌。 ところがクマの兵士が作った砦が壊されて。 「オレさまの砦をこわしたやつをまっぷたつにきってやる」と森で犯人探しを始める。 お話はたんたんと穏やかに進むのに、読んでいるこちらの心はザワザワする。 最後のページは動物たちが生き生きとしていてほほえましくてほっこりした。
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そんなみんなにいったってしょうがないじゃんと息子 さいごくまは自らの過ちに気づき平和をもたらしたのは素敵 あとがきが大人にもしみます
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絵本。 よく切れる剣を持ってるクマの兵士が、「オレ様の剣は切れないものはない」と森の木を全て切ってしまったら、自分の家がダムからの水で流されてしまい、それは誰のせいなんだ、と突き詰めて行く。ダムの門番、イノシシ、きつね、鳥、突き詰めたら実は自分が森を切ってしまったことが原因だと...
絵本。 よく切れる剣を持ってるクマの兵士が、「オレ様の剣は切れないものはない」と森の木を全て切ってしまったら、自分の家がダムからの水で流されてしまい、それは誰のせいなんだ、と突き詰めて行く。ダムの門番、イノシシ、きつね、鳥、突き詰めたら実は自分が森を切ってしまったことが原因だと分かって、慌てて償いのために、行動するお話。 あとがきに、初めての翻訳を手がけたヤマザキマリの言葉が載っていて、罪を償うクマの姿に、自分用たちの世界もそうだったらいいのに、、という思いが募る、、と。 この絵本を読んだ子どもたちの未来が輝いていくように、と思います。
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