バックステージ・イン・ニューヨーク(下) の商品レビュー
リップシンクバトルを終えて、その衣装のおかげでショーの声がかかったサチ。みんなの力で、ピンチをチャンスに繋げていく。ニューヨークでは、物事は計画通りには進まない。数々のトラブルと思ったように動かないロジスティクスが必ずある。誕生日パーティー、友達を呼んでのホームパーティ、準備をど...
リップシンクバトルを終えて、その衣装のおかげでショーの声がかかったサチ。みんなの力で、ピンチをチャンスに繋げていく。ニューヨークでは、物事は計画通りには進まない。数々のトラブルと思ったように動かないロジスティクスが必ずある。誕生日パーティー、友達を呼んでのホームパーティ、準備をどんだけしても、当日は色々起きる、起きまくる。これが日本との違いだ。日本は、計画通りほぼ確実に進む。それだけ準備と確認と、全員の意識が同じ方向を向く。ある種の同一人種がもたらす恩恵かもしれないが、そのかわりイノベーションが起きにく。そのあたりを、日本語の漫画としてニューヨークを描くときにきっと意識されたんではないかと思った。個性は武器だけど、その武器をおられたら、立ち上がれない。潰し合いは何を生ないがそれ自体がニューヨーク、人種や性別を超えて協力し合い情報や可能性を引き出し合う関係もまたニューヨーク。まさに、みなぎるエネルギーを感じるアーティストや音楽関係、ブロードウェイ関係の人たち、そして夜になるとドラッグクイーンが闊歩するヘルズキッチンに住んでいて思うのは、誰しもがキラキラしていて、夢に向かって戦っている。武器は、自分という強いパーソナリティと、周りの人たち、音楽やアートや本や、小さいホーム、アパートメントなんだろうと思う。
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