使徒信条の歴史 の商品レビュー
・使徒信条は教会が攻撃にさらされたときや、(あるいはもっと危険なことであるが)自分とはかかわりのないものとして無視されるかもしくは害のない新奇なものとして保護されるかするとき、新たな回復の起点として、決定的な役割を果たしうるのである。一九三三年以前のドイツでは、プロテスタント教会...
・使徒信条は教会が攻撃にさらされたときや、(あるいはもっと危険なことであるが)自分とはかかわりのないものとして無視されるかもしくは害のない新奇なものとして保護されるかするとき、新たな回復の起点として、決定的な役割を果たしうるのである。一九三三年以前のドイツでは、プロテスタント教会において、牧師だけが礼拝で使徒信条を唱えることが一般的であった。しかし、一九三三年以後は、会衆が信条の唱和に加わり始めた。協会員たちは、教会に対するナチの攻撃に直面して、自分たちの信仰を個人的にも公にも告白するために、そうすることを望んだのである。異なる伝統や言語、国家をもつキリスト者、さらには異なる世代や世紀のキリスト者をひとつに結びつけるものは、いかに優れていようとも、個人や教派あるいはキリスト者のグループによって作成された特別な声明であるよりは、使徒信条という、より効果的で力のある媒体なのである。もし使徒信条が定期的に用いられる教会で、形式的にではなく、深い理解と新たな確信を持って唱えられるなら、それは健全なことである。
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